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大庭研究室では、実験流体に関する研究を行っています。中には、流体の研究室が電子制御工学科にあることに疑問を持つ方がいるかも知れません。一般的に、流体力学は機械工学分野で多く研究がなされているからです。しかし、電子制御工学に所属している流体の研究室だからこそ実現できることもあるのです。
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電子制御工学科に所属する流体の研究室だからできる事とは一体なんだと思いますか?それを知るには、電子制御工学科がどの様な学科であるのか知る必要があります。
沼津高専には合計5つの学科がありますが、これらの学科の中で、電子制御工学科の1番の特徴は、機械、電気、制御の専門分野を広く学ぶところにあります。電子制御工学科は、専門分野を深く突き詰めるのではなく、それらを広く学ぶことで、工学を体系的に理解することに重点を置いています。
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現在の工学技術は様々な専門領域の融合によって成り立っています。ロボットを例に取っても、ロボットの構造は機械工学分野、内部の回路やデバイスは電気・電子工学分野、ロボットの動作は制御工学分野が密接に関わっています。つまり今後の工学技術者には、工学に関する学問を体系的に捉えることが必要とされます。
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電子制御工学科では、3年次までに学んだ集大成として、4年次に自律小型知能ロボットの製作をグループに分かれて行います。これは、仕様の考案から、設計、製作、改良、試験、評価までの一連のシステム開発工程を学生が経験することを目的とし、メカニクス、エレクトロニクス、ソフトウェアのそれぞれの立場からアプローチしていきます。こういったプロセスの中で機械、電気、制御の知識を体系的に学んでいくのです。
では最初の疑問に戻ってみましょう。電子制御工学科に所属する流体の研究室ができるのは一体何でしょう?
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大庭研究室の大きな特徴の一つに、研究に使用する計測器や風洞(風を発生させる装置)の多くは学生による手作りであるという点があります。もうわかりましたか?そうです、電子制御工学科に所属する流体の研究室だからできること、それは、学生達自身で流体実験に必要となる計測器や装置を設計・製作できるということです。
計測器や装置の設計には、装置内部の電気・電子回路の知識、装置の製作における機械の知識、装置の動きを操る制御の知識、得られたデータを処理する知識など、様々な知識や技術が要求されます。その為、それらを体系的に理解した能力が必要となるのです。
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では、何故大庭研究室では計測器や装置を購入するのではなく、手作りで作っているのでしょうか。それは、計測器や装置を設計・製作するプロセスの中で、学生が自ら考え、悩み、問題を乗り越えていく事が本当に意味のある事だと考えているからです。どういった状況で使用するのか、どういった性能・機能が要求されるのかを複合的に考え、把握し、学生が全て行う。これらの能力に磨きをかけ、最良を突き詰めていくことで、非常に高精度な計測器や装置を完成させることができるのです。
装置の完成後、最初はここまでできるとは思わなかったという感想がよく聞かれます。あなたもこの貴重な体験を私達と一緒にしてみませんか?
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