こんにちは。
豊橋技術科学大学大学院 システム制御研究室(寺嶋研究室)所属の伊藤敦(大庭研10期生)です。
現在私は鋳造プロセスや液体の注ぎ方に関する研究を行っています。
先月の初め、クロアチアのドブロブニクで開催された国際会議、2012 IEEE Multi-Conference on System and Control (IEEE MSC 2012)にて口頭発表を行いました。IEEE MSC 2012は2つの国際会議を合同で開催したもので、私は2つのうち「制御アプリケーション」の国際会議のセッションへ投稿しました。
国際会議での発表はこれで2回目となりますが、英語での発表はやはり緊張するものですし、質疑応答の場面ではうまく答えられないところが多々ありました。今後のためにも英語を活用する力をもっと鍛えなければならないと強く感じています。
ただ、話す部分については、事前に発表練習を積んでいたことはもちろんですが、高専本科生であったころに参加していた英語スピーチコンテストのノウハウを活かすことができ、比較的スムーズに話せたようにも思います。また、今回に限りませんが、本科5年生の頃に大庭先生や先輩達に教わった見せ方やポリシーを思い出しながらスライドや原稿を構成しています。そういった意味では、高専の頃にやってきたことの積み上げがあるからこそ国際会議への参加が実現できたのだと、改めて実感しますね。
今回の国際会議ではCo-chair、つまりは副座長を務める機会にも恵まれました。ChairやCo-chairを務めることは大学の先生方でもなかなか機会がないそうで、運営委員会から依頼が来たときには驚きました。
各セッションのChair、Co-chairは担当のセッションにて自分の発表も行うため、入れ代わり立ち代わりが大変でしたが、国際会議でのセッションの進行の仕方を知ることができましたし、Chairの方ともいくらか話もでき、非常によい経験となりました。
国際会議は初回ではありませんでしたが、海外への渡航はこれが初めてです。現地での公用語はクロアチア語であり、到着後のコミュニケーションに不安を感じていましたが、ほとんどの方が英語で話をされていたので宿やバス等は滞りなく利用できました。また、ドブロブニクが観光地であることもあってか、街中を歩いているときに私が日本人であることがわかると「こんにちは」や「ありがとう」等、簡単な日本語で話しかけてくれる方もいました。
ドブロブニクで有名な場所はやはり世界文化遺産に登録されている「ドブロブニク旧市街地」です。ドブロブニクの街はオレンジ色の屋根が特徴的ですが、旧市街地は城壁の中に建物が密に集まっていることもあり、他の場所よりオレンジ色が際立っているように感じました。城壁の上へ登ることもでき、旧市街地とアドリア海を一望できました。
また、食については、アドリア海に面していることもあり、海鮮料理のバラエティが豊富でした。グリルや蒸し料理はもちろんのことパスタやピザという形で魚介を食べることも多かったです。アドリア海を挟んで西側がイタリアであることも関係あるかもしれません。
今回は国際会議で発表することと海外へ渡航することと、二重の意味で非常に多くの有意義な経験ができました。こういったチャンスを掴んでいくためにも今後より一層精進していきたいと思います。
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