三島子ども科学教室は、三島市の主催する小中学生を対象としたイベントです。毎年8月の初めに行われており、沼津高専のいくつかの研究室が様々なテーマを提供しています。
大庭研究室では、昨年度実施した『流体の実験(浮沈子とマーブリング)』に加え、今年度は三島市からの依頼で『スライム・スーパーボールの製作』も行いました。
各テーマについて簡単に紹介します。
子どもたちは、浮沈子を見つめながら、見本を使った原理の説明を真剣に聞いてくれました。
昨年に引き続き、模様を写し取った紙でうちわを作り、一部の希望者ははがき作りにもチャレンジしました。
「先生に暑中見舞いを出すぞ!」と張り切ってマーブリングで特製ハガキを作っている子どもや、マーブリングしたシールを貼り終わるまで慎重に作業する子どもなど、みんな一生懸命に取り組んでいました。
『まん丸に出来たよ!』と出来たスーパーボールを見せてくれて、子ども達はとてもうれしそうでした。また、友達同士で半分ずつ混ぜてスーパーボールを作る子もおり、保護者の方がそれを見てきれいだねと褒めていました。
それほど粘性のない洗濯のりが、ホウ砂を混ぜるだけで強い粘りを持つものに変わる、ということに、子供たち、保護者の方々双方に興味を持っていただけたようです。
どのテーマでも、子ども達は科学が持つ不思議な一面を感じながら、楽しそうに工作や実験をしていました。この教室に参加してくれた子ども達が、これをきっかけに色々なものに興味を持って、学んでいってほしいと思います。
スーパーボール・スライム製作に関する資料を提供してくださった物質工学科芳野恭士先生、およびご協力くださった中郷文化プラザのスタッフの方々に感謝します。