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日時:2009年8月4日
場所:中郷文化プラザ

三島子ども科学教室は、三島市の主催する小中学生を対象としたイベントです。毎年8月の初めに行われており、沼津高専のいくつかの研究室が様々なテーマを提供しています。

大庭研究室では、昨年度実施した『流体の実験(浮沈子とマーブリング)』に加え、今年度は三島市からの依頼で『スライム・スーパーボールの製作』も行いました。

各テーマについて簡単に紹介します。

テーマ1:流体の実験【浮沈子をつくろう】
  浮沈子とは浮いたり沈んだりする浮きのことで、右の写真のようにペットボトルを握ると沈み、放すとまた浮かんできます。

 中の浮きが浮き沈みする仕組みには、
浮力という力が関係しています。


 浮沈子は、容器(ペットボトル)、浮き(しょう油入れ)、おもり(ナット)といった身近にある材料で簡単に製作することができます。

 子どもだけでなく、保護者の方も一緒になって、浮沈子が沈む仕組みについて学んだり、見本用の浮沈子で遊んだりしていました。

子どもたちは、浮沈子を見つめながら、見本を使った原理の説明を真剣に聞いてくれました。

 

テーマ2:流体の実験【マーブリングで遊ぼう】
下の写真のような手順で、綺麗な模様を紙などに写し取る技法をマーブリングといいます。

昨年に引き続き、模様を写し取った紙でうちわを作り、一部の希望者ははがき作りにもチャレンジしました。

「先生に暑中見舞いを出すぞ!」と張り切ってマーブリングで特製ハガキを作っている子どもや、マーブリングしたシールを貼り終わるまで慎重に作業する子どもなど、みんな一生懸命に取り組んでいました。

テーマ3:スーパーボールを作ろう
 スーパーボールの材料となるおゆまるは、『熱可塑性樹脂』という、温めることでやわらかくなるプラスチックでできています。
 今回は、お湯で温めやわらかくすることで、板状の製品を丸めてスーパーボールを作りました。

『まん丸に出来たよ!』と出来たスーパーボールを見せてくれて、子ども達はとてもうれしそうでした。また、友達同士で半分ずつ混ぜてスーパーボールを作る子もおり、保護者の方がそれを見てきれいだねと褒めていました。


テーマ4:スライムで遊ぼう
 右の写真のようにネバネバしたものをスライムといいます。

  スライムを作る方法には様々なものがありますが、今回は洗濯のりやホウ砂など、身近な材料を使って作りました。

それほど粘性のない洗濯のりが、ホウ砂を混ぜるだけで強い粘りを持つものに変わる、ということに、子供たち、保護者の方々双方に興味を持っていただけたようです。


どのテーマでも、子ども達は科学が持つ不思議な一面を感じながら、楽しそうに工作や実験をしていました。この教室に参加してくれた子ども達が、これをきっかけに色々なものに興味を持って、学んでいってほしいと思います。

スーパーボール・スライム製作に関する資料を提供してくださった物質工学科芳野恭士先生、およびご協力くださった中郷文化プラザのスタッフの方々に感謝します。

(本文:伊井)
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