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日時:2009年8月3日
場所:北上文化プラザ

  子ども科学教室は、身近にある科学をテーマに簡単なものづくりや実験を行うイベントです。
  小中学生を対象に、三島市が主催となって毎年8月上旬に行っています。
 テーマ
  午前:

     『 流体の実験(浮沈子とマーブリング) 』
     『 スーパーボール・スライムの製作 』

  午後:
     『 光通信の製作と実験 』


テーマ1:流体の実験【浮沈子をつくろう】
 浮沈子とは浮いたり沈んだりする浮きのことで、右の写真のようにペットボトルを握ると沈み、放すとまた浮かんできます。

 中の浮きが浮き沈みする仕組みには、
浮力という力が関係しています。


 浮沈子は、容器(ペットボトル)、浮き(しょう油入れ)、おもり(ナット)といった身近にある材料で簡単に製作することができます。

 子どもだけでなく、保護者の方も一緒になって、浮沈子が沈む仕組みについて学んだり、見本用の浮沈子で遊んだりしていました。

テーマ2:流体の実験【マーブリングで遊ぼう】
下の写真のような手順で、綺麗な模様を紙などに写し取る技法をマーブリングといいます。
 昨年に引き続き、模様を写し取った紙でうちわを作りました。


 子どもが割り箸を動かす様子を保護者の方はドキドキしながら見守っていました。
 出来上がった模様を貼ったうちわが完成すると、みんな嬉しそうに扇いでいました。
テーマ3:スーパーボールを作ろう
 スーパーボールの材料となるおゆまるは、『熱可塑性樹脂』という、温めることでやわらかくなるプラスチックでできています。
 今回は、お湯で温めやわらかくすることで、板状の製品を丸めてスーパーボールを作りました。
 子ども達は、軟らかくなったおゆまるを手の中で一生懸命丸め、出来上がったスーパーボールをはねさせて、四方八方に飛んでいくボールを追って遊んでいました。また、丸くするだけでなく、角を作ってサイコロ型のスーパーボールを作っている子もいました。

テーマ4:スライムで遊ぼう
 右の写真のようにネバネバしたものをスライムといいます。

 スライムを作る方法には様々なものがありますが、今回は洗濯のりやホウ砂など、身近な材料を使って作りました。

 お気に入りの色のスライムが出来ると、何度も割り箸でこねたり、割り箸で上げ下げしてスライムを伸ばして遊んでいました。

テーマ5:光通信の製作と実験
 光によって映像や音といった情報を伝える技術を光通信といい、身近にあるテレビやインターネットにも使われています。
 今回、下にある材料と半田ごてを使って、光で「音」を伝える装置を製作し、実際に実験をしました。
  

 子ども達は、慣れない半田付けに苦戦しながらも、思ったとおりの光通信機を作り上げていきました。



 スピーカーから自分の作った光通信機を通して音が出たときの子供たちは、うれしさと驚きの入り交じった表情をしていました。参加してくれた子ども達は皆、科学に興味を持っていただけたように感じました。
 どのテーマでも、子ども達は科学が持つ不思議な一面を感じながら、楽しそうに工作や実験をしていました。この教室に参加してくれた子ども達が、これをきっかけに色々なものに興味を持って、学んでいってほしいと思います。

 『スーパーボール・スライム製作』では物質工学科芳野恭士先生、『光通信の製作と実験』では制御情報工学科大久保進也先生に提供してくださった資料や、北上文化プラザのスタッフの方々の御協力のおかげで、無事に成功させることができました。皆様に感謝します。
(本文:伊井)
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