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来訪されたケニアの方々

平成21年8月24日(月)にJICA(独立行政法人 国際協力機構)の協力のもと、ケニア共和国の教育関係者17名が本校に来訪し、高専における工学技術(特にロボット制御技術教育について)の見学や同国技術学校新設にあたり日本の事例を知るため、学校施設を視察しました。来訪の目的の1つが、「ケニアロボットコンテスト」に関連したロボット開発に関する情報交換です。これは事前にJICAから技術協力の要請があったもので、本研究室ではコンテストと同等の規定で正確な動作を可能とするロボットを卒業研究の中で製作しています。当日は、ロボット開発の説明とデモンストレーションを行いました。また、それに関連した電子制御工学科の紹介として、本科4年次の実習で製作する小型自律ロボットや、ロボット製作に使用している工作機械についても同様に説明し、デモンストレーションを行いました。



● ケニアロボットコンテストに関する情報交換

  熱心にロボットの写真を撮るケニアの教員
昨年初めて開催されたケニアロボットコンテストでは、参加したほとんどの学校のロボットは基本動作である白線のライントレースに問題があったそうです。本研究室では、ワンチップマイコン(PIC16F877)を用いた制御回路を設計し、プリント基板加工した簡単な構成で正確なライントレースを可能としたロボットを設計・製作しました。説明とデモンストレーションを行い、実際にロボットを見たケニアの方々は熱心に意見交換を求め、「どうしてこのような制御ができるのか?どんな部品を使用しているか?」などの質問が多く出て、有意義な時間を過ごすことができました。
今後の展開としては、ケニア工学系大学の教員の方々に対し技術提供を行う計画をしており、ケニアロボットコンテスト競技規定に合うプラットフォーム製作に関する資料を作成し、実際に製作したプリント加工基板のCADデータなどと共にケニアへ送付する予定です。これによって競技レベルの向上やケニアの産業発展へと繋がることを期待しています。

工作機械の説明


    工作機械について説明している様子

電子制御工学科が所有している工作機械は、プリント基板加工機、コンターマシン(材料切断)、卓上ボール盤(穴あけ)、卓上グラインダ(研磨)であり、実際に学生がそれぞれの工作機械で材料の加工を実演しました。プリント基板加工機では、作成したCADデータからロボットに使用した回路基板が作られる様子をケニアの方々に見てもらうことができました。


小型自律ロボットのデモンストレーション


      小型自律ロボットの説明風景

本科4年次実習で製作している小型自律ロボットのデモンストレーションでは、ライントレースのような床にある印は使用せず、超音波センサを複数用いて目標物を探索することで位置を把握し移動を行います。この動作を自律で行うロボットを見ていたケニアの方々は「信じられない!」と驚きの声を上げていました。(説明で協力 して頂いた牛丸研究室5年生、塚本君に感謝します。)



今回、英語でのコミュニケーションは始めての経験で想定していたより大変でしたが、内容を相手に伝えることができ、貴重な体験をすることができました。将来エンジニアとして海外の人々と共に仕事や研究をしていく中で、専門的な意見交換を行うような機会があると思います。そのような時に備え、これからもコミュニケーション能力をしっかりと磨かかなければならないと感じました。このような機会に学生でありながら参加させて頂いたことを嬉しく思います。

この訪問がケニアの方々にとって今後の技術教育の参考となれば幸いです。

                                                  (本文:長谷川)




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