沼津高専 電子制御工学科
MIRS0201基本設計書
MIRS0201-DSGN-0004
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 2003.1.22 全員 今村 初版
A02 2003.1.28 今村 高畑 モード遷移表、外観図を更新
A03 2003.1.29 高畑 今村 外観図、エレクトロニクス回路ブロックを更新
A04 2003.2.12 全員 今村 基本設計書審査で指摘された箇所を修正
A05 2003.6.17 今村 健二 ソフトウェアビジビリティを改訂
A06 2004.3.1 高畑 今村 リンクを修正

目次

  1. はじめに
  2. システム概要
    1. ハードウェア
    2. ソフトウェア
    3. 競技会行動計画
  3. 諸元 
    1. 外観
    2. 機能性能
  4. ハードウェア構成
    1. ハードウエア構成ツリー
    2. エレクトロニクス回路構成/機能
    3. エレクトロニクス回路基板外形
    4. ソフトウェアビジビリティ
  5. ソフトウェア構成
    1. ATL-MIRS 標準 ライブラリ
    2. 動作モードとその遷移
    3. モジュール定義
    4. モードの構成要素
    5. 試験機能
  6. システム試験
    1. システム試験概要
    2. システム試験詳細

1 はじめに

  本仕様書はMIRS0201競技規定に基づきMIRS0201チームの作成する小型自立ロボットの基本仕様を記述する。

2 システム概要

  1. ハードウェア

      MIRS0201システムのハードウェアは標準MIRS(注1)に準ずる構成を有するが、MIRS0201固有の機能を実現するためにいくつかの変更点がある。以下、標準MIRSと異なる点のみ述べる。(センサの数については現在"標準"は存在しないので全て記すこと)

  2. ソフトウェア

     RT-Linux (Ver.2.3) を OS とし、Linux のユーザプロセスとして行動制御プログラムを起動する。赤外センサ、タッチセンサからの入力は、行動制御プログラムから、定期的にドライバーを呼び出すことにより監視する。走行系の制御と超音波センサの制御は、RT タスクによって行い、RT-FIFO を介して必要なデータ通信を行う。

    プログラムは、C 言語でコーディングする。

  3. 競技会行動計画
     
    1. スタート位置から後ろにさがり白線を見つける。
    2. 白線上を移動し、前方にポストがなくMIRSがポストにぶつかることなく通れる道をさがす。
    3. 2で発見した道をy軸として、現在のMIRSの位置を座標原点(0,0)とする。
    4. 軸上を移動しMIRSの左右に超音波を出し、ポストを探索する。 このとき2つのポストのy軸の距離を測定しておく。
    5. 向かいの白線まで移動したら、白線に対してMIRSを垂直に補正する。
    6. 4の動作で発見したポストのy座標の位置まで移動し、次にx軸方向に移動してポストまで移動する。
    7. ポストを右回りしながらポストからの赤外線を感知する。
    8. 赤外線を感知したら、その赤外線が何番なのか判断する。
    9. 次に獲得すべきポストであったら、ポスト獲得動作に移る。
    10. 次に獲得すべきポストでなかったら、y軸まで戻る。
    11. 6-10までの動作を繰り返し、全てのポストを識別する。(ポスト数はテンキーで入力)
    12. 識別したポストの位置情報を(Y軸の左右,何列目,ポスト番号)と記憶し、次に獲得すべきポストの獲得へ向かう。

      ※ ポスト探索の際にはそのポストの裏側にポストがないか超音波で確認する あった場合はそのポストの識別獲得も行なう。(詳細は行動計画参照)

    行動計画の詳細は、行動計画提案書に記載されている。

    (注1)標準 MIRS は、2000年度5年生卒研の ATL-MIRS プロジェクトで開発を行った。開発ドキュメントは MIRSATLM ドキュメント管理台帳 を参照のこと。

3 諸元

  1. 外観
    図1に本システムの外観を示す。

    図1. MIRS0201外観図
    図1_1に本システムの内観を示す。  

    図1_1. MIRS0201内観図

  2. 機能性能

4 ハードウェア構成

  1. ハードウェア構成ツリー
    下記にハードウェアの構成を示す。
    
     MIRS0201製造仕様書 
      |------ MIRS0201組立図 
      |        |------ シャーシフレーム組立図
      |        |        |------ シャーシフレーム
      |        |        |------ 駆動部組立図
      |        |        |        |------ 駆動用モータ×2
      |        |        |        |------ ロータリーエンコーダ×2
      |        |        |        |------ 駆動用モータ取付金具×2
      |        |        |        |------ 可逆モータパワー変換ボード
      |        |        |        |------ 補助輪×2
      |        |        |        |------ タイヤ×2
      |        |        |        |------ フォトインタラプタ回路基板×4
      |        |        |        |------ デファレンシャルギア(差動歯車)×2
      |        |        |        |------ ギア
      |        |        |        |------ シャフト
      |        |        |
      |        |        |------ 獲得用アーム組立図
      |        |        |        |------ 赤外線センサボード×2
      |        |        |        |        |------ 赤外線センサ×2
      |        |        |        |
      |        |        |        |------ 超音波センサボード
      |        |        |        |        |------ 超音波センサ
      |        |        |        |
      |        |        |        |------ タッチセンサ機構部
      |        |        |        |        |------ マイクロスイッチ
      |        |        |        |
      |        |        |        |------ アーム用モータ
      |        |        |
      |        |        |------ ISAラック組立図
      |        |        |        |------ CPUボード
      |        |        |        |        |------ フラッシュディスク
      |        |        |        |
      |        |        |        |------ FPGAボード
      |        |        |        |        |------ ドータボード
      |        |        |        |
      |        |        |        |------ 電源ボード
      |        |        |        |------ テンキー
      |        |        |
      |        |        |------ 指南車組立図
      |        |        |        |------ 上部
      |        |        |        |        |------ 超音波センサボード×2
      |        |        |        |                  |------ 超音波センサ×2
      |        |        |        |------ 下部
      |        |        |                 |------ 液晶ディスプレイボード
      |        |        |                 |------ デファレンシャルギア(差動歯車)
      |        |        |                 |------ ベルト
      |        |        |                 |------ ギア
      |        |        |                 |------ シャフト
      |        |        |------ ネジ類
      |        |
      |        |------ ケーブル接続図
      |        |------ 電池×2
      |        |------ 電池ホルダ
      |        |------ 取付金具
      |        |------ ネジ類
      |        |------ シャーシフレーム試験仕様書
      |        |------ コネクタ類 
      |        |------ ケーブル類 
      |        |------ ケーブル検査仕様書
      |
      |------ ソフトウェア取り扱い説明書 
      |        |------ FPGA回路データ 
      |        |        |------ インストール手順書 
      |        |        |------ 取り扱い説明書 
      |        |
      |        |------ 行動制御プログラム 
      |        |------ インストール手順書 
      |        |------ 取り扱い説明書
      |
      |------ MIRS0201システム試験仕様書 
      |------ MIRS0201取扱説明書  
    
     

  2. エレクトロニクス回路構成/機能

    図2.MIRS0201エレクトロニクス回路ブロック

    各部の機能
    1. CPUボード部 (CPUボード)     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0006)
      MIRSの情報処理、姿勢制御、駆動制御など各種演算を行うためのCPUを積んでいてISAラックに積みこむことができ、ISAバスに差し込みが可能である。
      基本システムとして必要な機能の全てと、Flash ROM Disk機能、EtherNet、VGAを内蔵したCPU付IBM AT互換カードである。
      • 名称 : AT-461 VREP
      • CPU : AMD社製AM486DX5-133(SQFP)
      • CLOCK : 133MHz
      • 外形寸法 : 185mm × 122mm
      • 販売元 : 日本データシステム株式会社

    2. フラッシュディスク
      記憶装置としてハードディスクの役割を果たす。 (64MB)

    3. FPGAボード部 (FPGAボード)     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0007)
      FPGAは、自由に論理回路を書き込める集積回路の一種で、なかでも比較的規模の大きなものを指す。
      各センサの信号、制御信号の処理、各入出機能の制御をする。
      • 名称 : D40-10-208
      • FPGA(device) : アルテラ社製FLEX10Kシリーズ(EPF10K10QC208-4)
      • 機能 :タッチセンサ信号・赤外線センサ信号・超音波センサ信号の処理
        パワーオン信号・ロータリーエンコーダ信号の処理
        LCDパネル制御信号・モーターパワー制御信号の処理
        Hardware割り込みの処理
        上記の各入出力機能の制御
      • 製造元 : 株式会社アリテック

    4. ドータボード     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0008)
      パソコンなどの本体内のメイン基板を補助するための専用基板である。
      ATLMIRS独自の入出力機能の制御を補助するためのボードである。
      機能
      • FPGAボードにつながる各基板に電源を供給する。
      • 液晶ディスプレイボードのコントラストアドジャストを行う。
      • タッチセンサから入力されるスイッチ入力のチャタリング除去を行う。
      • 超音波センサ選択信号によって選択された超音波センサをFPGAボードの超音波センサ信号処理モジュールに接続する。
      • NEC製IC μPD4701を用いてロータリーエンコーダから送られるエンコード信号のカウントを行う。
      • FPGAボードから送られるMPC信号を用いて、MPCボードのフォトカプラを動作させる。
      • PDボードから送られる駆動系電源ON信号からパワーオン信号を作ってFPGAボードに出力する。

    5. 電源ボード     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0009)
      機能
      • 各ボードの電源として+5Vの電圧を出力する回路。
      • 非常停止スイッチ用コネクタにより、モーターの電源のみをカットすることを可能にする。

    6. モーターパワー制御部(MPC)    技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0014)
      DCモーターは一般に言う直流モーターのことであり直流電源でまわる。大きな起動トルク、出力効率の良さが特徴。PWM制御からのパルスによってエネルギーを得る。このパルス幅を変調することによって 結果的にモーターへの供給エネルギーを調整することが出来る。この制御法は、電力パルスがオンの時だけモーター電流を流す。また、パルスのデューティー比を変えることによって、モーターの回転数が変わる。

    7. テンキー(TEN)     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0010)
      MIRSを直接制御するインターフェイスである。
      Windows95,98に対応している。
      • 名称 : LUNARIS TK-LP2SMSV
      • 外形寸法 : W 74mm×D 112.5mm×H 23.1mm
      • 製造元 : エレコム株式会社

    8. 超音波センサ(USS)     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0003)
      40KHzの超音波を使用して距離を測定する。ポストの発見、距離の測定のために使用する。
      MIRS0201では、y軸確保のためにホーンを用いて指向性を鋭くする。
      • 品名 : MA40B5 R/S
      • 指向性 : 50°
      • 検知距離 : 0.2〜6.0m

    9. 赤外線センサ(IRS)     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0002)
      ポストから発信される赤外線を受信し、さらにそのポストの番号を確認してポストを獲得するために使用する。

    10. タッチセンサ(TS)     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0004)
      スイッチを押した時のチャタリングを除去した信号を送る。
      ポスト獲得の認識のために使用する。

    11. 白線感知センサ(WLS)     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0005)
      MIRSで壁を使用しないために、MIRS本体が場外に出てしまう可能性がある。
      よって白線感知センサにより白線を感知し、場外に出ることを回避する。
      センサの焦点は、5mm程度のところにある。
      • 品名 : オムロンEE-SF5-B

    12. 液晶ディスプレイ(LCD)     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0010)
      MIRSの状態を表示するために設置する。
      • 名称 : SC1602BS
      • 外形寸法 : W 85.0mm×D 30.0mm×H 8.8mm
      • 表示可能文字数 : 16×2文字
      • 製造元 : OPTREX株式会社

    13. ロータリエンコーダ制御部     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0011)
      回転子の回転数の検出、 更に、回転子の速度の検出を行う。
      MIRS0201には2つのロータリーエンコーダを搭載する。一つは直進時に使用するモーターに接続し、一つは回転時に使用するモーターに接続する。これにより、走行距離の測定をする、また回転時の半径を制御する。

    14. 駆動系(ギア)     差動歯車について(MIRS0201-DSGN-0001)     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0013)
      MIRS0201では、駆動系に差動歯車を使用する。これにより直進を1つのモータで行えるため、2つのモータで左右のタイヤを独立に動かすことによって現れるモータの性能の違いによるばらつきを気にしなくてすむ。
      差動歯車を使用することにより、指南車の機構を使用することが出来る。
      またMIRS0201では、ポスト獲得時に使用するアームにもギアを使用する。
      差動歯車部に使用するギヤーセット
      • TAMIYA    SP-602 デフベベルギヤーセット 300円 (差動歯車ケース内部)
      • TAMIYA    SP-529 四駆ツーリング&ラリーカー・プラギヤーセット 600円 (差動歯車ケース外側)

    15. 駆動系(モータ)     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0012)
      DCモータは一般的に言う直流モーターであり、直流電源で回すことができる。DCモーターは制御用モーターとして非常に優れた回転特性を有している。
      MIRS0201では、1つのモータを直進に、もう1つのモータを回転に使用する。さらに、ポスト獲得において、アームを伸縮する時に使用する。

    16. アーム部に使用するモータ     技術調査報告書(MIRS0201-TECH-0012)
      MIRS0201では、ポスト獲得時にアームを伸ばし、スイッチを押す。そのアームの伸縮のためにモータを使用する。
      このモータにラックとギアを組み合わせてポスト獲得時のアームの速度を調節する。
      アーム部に使用するモータ
      • 品名 : マブチ RE-260
      • 適正電圧 : 3.0[V]
      • 消費電力 : 700[mW]
      • 回転数 : 8900[rpm]
      • 外観寸法 : 26.9×23.8[mm]

  3. エレクトロニクス回路基板外形
    1. 下記については標準MIRS基板を使用するので MIRS データベースを参照すること。
    2. ドータボード
      • FPGA の20pin ジャンパコネクタに接続したとき、ISA ラックに収納可能なこと。
      • I/O 接続コネクタが ISA ラックの外に出て、ケーブルの取外しが容易であること。ただし、不必要にラックの外に飛び出さないこと。
      • 詳しくはドータボード詳細設計で示す。
      • ボードの外形を下に示す。

        図4:ドータボード外形(db.png)
  4. ソフトウェアビジビリティ

    本システムのソフトウェアビジビリティは ATL-MIRSソフトウェアビジビリティ(暫定版)の仕様を基本とし、MIRS0201の仕様に合わせて次のようにする。

    1. 液晶ディスプレイ制御モジュール
      Table.7_d_1_1 液晶ディスプレイ制御モジュールのソフトウェアビジビリティ
      アドレス
      D15
      D14
      D13
      D12
      D11
      D10
      D9
      D8
      D7
      D6
      D5
      D4
      D3
      D2
      D1
      D0
      R/W
      機能説明
      0100H
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      0
      0
      0
      0
      0
      0
      0
      1
      W
      表示画面をクリア後、アドレスカウンタにDD RAMの0番地をセットする。
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      0
      0
      0
      0
      0
      0
      1
      *
      W
      アドレスカウンタにDD RAMの0番地をセットする。
      シフトしていた表示も元に戻るが、この時DD RAMの内容は変化しない。
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      0
      0
      0
      0
      0
      1
      I/D
      S
      W
      データ書き込みおよびデータ読み出し時にカーソルの進む方向、
      表示をシフトするかどうかの設定を行う。
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      0
      0
      0
      0
      1
      D
      C
      B
      W
      全表示のON/OFF(D)、カーソルのON/OFF(C)、
      カーソル位置の文字のブリンク(B)をセットする。
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      0
      0
      0
      1
      S/C
      R/L
      *
      *
      W
      DD RAMの内容を変えずカーソルの移動、表示のシフト動作を行う。
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      0
      0
      1
      DL
      N
      F
      *
      *
      W
      インターフェース長(DL)、表示桁数(N)、文字フォント(F)を設定する。
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      0
      1
      Acc
      W
      CG RAMのアドレスをセットする。この後送受するのはDD RAMのデータ。
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      1
      Add
      W
      DD RAMのアドレスをセットする。この後送受するのはDD RAMのデータ。
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      BF
      AC
      R
      内部動作中を示すビジーフラグ(BF)およびアドレスカウンタの内容を読み出す。
      0102H
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      Write Data
      W
      DD RAMまたはCG RAMにデータを書き込む。
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      Read Data
      R
      DD RAMまたはCG RAMにデータを読み出す。

      * I/D ・・・ '1' : インクリメント '0' : デクリメント * S ・・・ '1' : 表示のシフトを行う '0' : 表示のシフトを行わない
      * S/C ・・・ '1' : 表示のシフト '0' : カーソルの移動 * R/L ・・・ '1' : 右シフト
      * DL ・・・ '1' : 8bit '0' : 4bit * N ・・・ '1' : 2行目 '0' : 1行目
      * F ・・・ '1' : 5 x 10ドット '0' : 5 x 7ドット * BF ・・・ '1' : 内部動作中 '0' : インストラクション受付可
      * DD RAM ・・・ 表示データRAM * CG RAM ・・・ キャラクタジェネレータRAM
      * Acc ・・・ CG RAMのアドレス * Add ・・・ DD RAMのアドレス、カーソル番地に対応する
      * AC ・・・ DD RAM、CG RAMの両方に用いるアドレスカウンタ
      * Writeデータ , Readデータ ・・・ 以下の文字コード表を参照

      Table.7_d_1_2 文字コード表

    2. モータパワー制御モジュール
      Table.7_d_2 モータパワー制御モジュールのソフトウェアビジビリティ
      アドレス
      D15
      D14
      D13
      D12
      D11
      D10
      D9
      D8
      D7
      D6
      D5
      D4
      D3
      D2
      D1
      D0
      R/W
      機能説明
      0110H
      * * * * * * * * S26 S25 S24 S23 S22 S21 S20 LD W
      方向データ、速度データから方向信号、PWM信号を生成する。
      * * * * * * * * S26 S25 S24 S23 S22 S21 S20 LD R バッファの内容を送る。(ラッチされているか確認するため)
      0112H
      * * * * * * * * C26 C25 C24 C23 C22 C21 C20 RD W 方向データ、速度データから方向信号、PWM信号を生成する。
      * * * * * * * * C26 C25 C24 C23 C22 C21 C20 RD R
      バッファの内容を送る。(ラッチされているか確認するため)

      * S2X ・・・ 直進速度データ * C2X ・・・ 回転速度データ
      * SD ・・・ '1' : 直進用モータ正転 '0' : 直進用モータ逆転 * CD ・・・ '1' : 回転用モータ右回転 '0' : 回転用モータ左回転

    3. ロータリーエンコーダ制御モジュール
      Table.7_d_3 ロータリーエンコーダ制御モジュールのソフトウェアビジビリティ
      アドレス
      D15
      D14
      D13
      D12
      D11
      D10
      D9
      D8
      D7
      D6
      D5
      D4
      D3
      D2
      D1
      D0
      R/W
      機能説明
      0120H
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      RY
      RX
      CS
      XY
      UL
      W
      ドーターボード上のロータリーエンコーダカウント用 IC μPD4701 の動作制御を行う
      0122H
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      D27
      D26
      D25
      D24 or D212
      D23 or D211
      D22 or D210
      D21 or D29
      D20 or D28 R
      ロータリーエンコーダのカウント値を読みこむ

      * UL ・・・ '1' : 上位バイトを選択 '0' : 下位バイトを選択 * XY ・・・ '1' : Yカウンタを選択 '0' : Xカウンタを選択
      * RX ・・・ '1' : Xカウンタのリセット * CS ・・・ '1' : REカウントデータ出力ピンをハイインピーダンスにする '0' : REカウントデータ出力ピンをアクティブにする
      * RY ・・・ '1' : Yカウンタのリセット * D2X ・・・ : ロータリーエンコーダカウント値

    4. 超音波センサ信号処理モジュール
      Table.7_d_4 超音波センサ信号処理モジュールのソフトウェアビジビリティ
      アドレス
      D15
      D14
      D13
      D12
      D11
      D10
      D9
      D8
      D7
      D6
      D5
      D4
      D3
      D2
      D1
      D0
      R/W
      機能説明
      0130H
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      21
      20
      W
      D1,D0で選択したセンサに40μsecの間送信信号を送信する。
      0132H
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      M
      R
      W
      超音波センサモジュールの割り込み信号(IRQ3)のマスク、アンマスク、リセットを行う。

      * M ・・・ '1' : 割り込み信号のマスク '0' : 割り込み信号のアンマスク * R ・・・ '1' : 割り込み信号のリセット

      MIRS0201では超音波センサ(USS)を3つしか使用しないので、D1,D2に書き込むデータの値は00,01,10を使用する。

    5. タッチセンサ、白線センサ、パワーオン信号処理モジュール
      Table.7_d_5 タッチセンサ、白線センサ、パワーオン信号処理モジュールのソフトウェアビジビリティ
      アドレス
      D15
      D14
      D13
      D12
      D11
      D10
      D9
      D8
      D7
      D6
      D5
      D4
      D3
      D2
      D1
      D0
      R/W
      機能説明
      140H
      PO
      '0'
      TS5
      TS4
      TS3
      TS2
      TS1
      TS0
      '0'
      '0'
      LS5
      LS4
      LS3
      LS2
      LS1
      LS0
      R
      POはパワーオン信号、TS*はタッチセンサ、
      LS*は白線センサの状態をそれぞれ示す。

      * PO , TS* , IRS* ・・・ '1' : ON '0' : OFF

      MIRS0201では白線センサ(LS)を4つしか使用しないので、LS 5..4(アドレスD5..2)は使用しない。
      MIRS0201ではタッチセンサ(TS)を1つしか使用しないので、TS 5..1(アドレスD5..1)は使用しない。

    6. アーム動作処理モジュール
      Table.7_d_6 アーム動作処理モジュールのソフトウェアビジビリティ
      アドレス
      D15
      D14
      D13
      D12
      D11
      D10
      D9
      D8
      D7
      D6
      D5
      D4
      D3
      D2
      D1
      D0
      R/W
      機能説明
      0150H
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      M
      W
      アーム用モータの回転を制御しアームを出し引きする。

      * M ・・・ '1' :アーム用モータを正回転させてアームを伸ばす '0' :アーム用モータを逆回転させてアームを収納する


    7. 赤外線センサ動作処理モジュール
      Table.7_d_7 赤外線センサ動作処理モジュールのソフトウェアビジビリティ
      アドレス
      D15
      D14
      D13
      D12
      D11
      D10
      D9
      D8
      D7
      D6
      D5
      D4
      D3
      D2
      D1
      D0
      R/W
      機能説明
      0160H
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      *
      PS5
      PS4
      PS3
      PS2
      PS1
      R
      赤外線センサのコードを読み取り識別し、どのポストの赤外線をを検出したか認識する。(コード識別はFPGAボードで行うものとする。)

      * PS 5..1 ・・・ '1' :そのポストの赤外線を検出している状態 '0' :そのポストの赤外線を検出していない状態

5 ソフトウェア

  1. ATL-MIRS 標準 ライブラリ ATL-MIRS用に開発された標準ライブラリを使用する。

    参考
    MIRSATLM プログラム詳細仕様書(MIRSATLM-SOFT-0001)

  2. 動作モードとその遷移
  3. モジュール定義

  4. モードの構成要素 
  5. 試験機能

    下記の試験機能を有する。

6 システム試験

  1. システム試験概要

     システム試験はシステムの組立が完了した段階で、基本設計書の内容に適合しているかどうかを試験する。システム試験を実施する際には、各サブシステムで規定されるサブシステム試験に合格していなければならない。試験は以下の項目について行われる。
  2. システム試験詳細

    システム試験の詳細は、下記の試験仕様書に記載される。
    MIRS0201システム統合試験仕様書

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