名称 MIRS1401 標準部品試験報告書
番号 MIRS1401-REPT-0003
版数 最終更新日 作成 承認 改訂記事
A01 2014.6.27 西留 初版
A02 2014.07.18 西留 大沼先生 第2版
  • 3.1電源ボードの文章の重複を修正。
  • 電源ボード制御系電源試験、駆動系電源試験チェックシートに合格(OK)を記載
  • 超音波センサ判定基準の訂正

目次

1. はじめに
2. 試験項目
3. 試験結果

1.はじめに

本ドキュメントは、MIRS1401の標準部品の試験結果について記したドキュメントである。

2.試験項目

試験を行った対象,試験項目,担当者,試験終了日を示す。
具体的な試験内容および合格基準は、MIRS1401 標準部品試験計画書 を参照。
試験対象 試験項目 担当者 試験終了日 備考
電源ボード
  • 動作試験
眞野,渡邉 6月23日
ドータボード
  • 部品配置チェック
  • 導通チェック
伊藤(製作者)尾関 6月15日
モータ制御ボード
  • 部品配置チェック
  • 導通チェック
  • 動作試験
西留(製作者),伊藤,眞野,宇佐美 6月25日
超音波センサボード(親機・子機)
  • 動作チェック
尾関,高井,眞野,佐野 6月23日
バンパー
  • 外形寸法チェック
  • 穴位置・大きさチェック
尾関(製作者),伊藤 5月30日
VGA取り付けパネル
  • 外形寸法チェック
  • 穴位置・大きさチェック
渡邉(製作者),佐野 5月30日
USB取り付けパネル
  • 外形寸法チェック
  • 穴位置・大きさチェック
佐野(製作者),渡邉 5月30日
支柱(角)
  • 外形寸法チェック
  • 穴位置・大きさチェック
伊藤 5月30日

3. 試験結果

3.1 電源ボード

3.1.1 動作試験

MIRS1401 標準部品試験計画書の3.1.1動作試験に沿って、動作試験をを行った。

fig1 電源ボード実装図


fig1電源ボード実装図と部品の位置を比べて最初、R2とR3が仕様書だと2kΩと5.6kΩになっているのに実際は1.8kΩと6.2kΩが実装されていた。

fig2 電源ボード回路図


fig2の回路図で仕様書の通りに部品が配置されているときのVoutを理論値で計算すると、5.03Vになった。
実際に実装されていた部品の配置でVoutを計算すると、5.8Vになった。これだと誤差の許容範囲内(5.1V〜5.6V)に入っていないので、R2を1.8kΩ、R3を5.6kΩの抵抗に変えて理論値を計算すると、5.4Vになり誤差の許容範囲内(5.1V〜5.6V)になったので、R3を5.6kΩの抵抗に変えた。

・制御系電源の試験結果

制御系電源の試験結果を電源ボード制御系電源試験チェックシートに記す。
電源ボード制御系電源試験チェックシート
MIRSSTND デュアルレギュレータ電源ボード製造仕様書の実装図のCN1に定格7.8Vバッテリーを接続したときのCN2の電圧は5.1Vであり、
また、電源ボード制御系電源試験チェックシートより、CN1に繋いだ安定化電源の電圧を0.1Vずつ8.5Vから7.4Vまで変化させたとき、7.4Vから6.0Vまで変化させたとき出力電圧の最大値は、5.1Vから5.6Vの範囲内に収まっているので、合格とする。

・駆動系電源の試験結果

駆動系電源の試験結果を電源ボード駆動系電源試験チェックシートに記す。 電源ボード駆動系電源試験チェックシート
MIRSSTND デュアルレギュレータ電源ボード製造仕様書の実装図のCN3に定格7.8Vバッテリーを接続したときのCN4の電圧は6.2Vであり、
また、電源ボード駆動系電源試験チェックシートより、CN3に繋いだ安定化電源の電圧を0.1Vずつ8.5Vから7.4Vまで変化させたとき出力電圧の最大値は6.1Vから6.7Vの範囲内に収まっているので、合格とする。
7.3Vから6.0Vまでの出力電圧は、参考値として参考にする。

3.2 ドータボード

MIRS1401 標準部品試験計画書の3.2ドーターボードに沿って、試験をを行った。

fig3 ドーターボード配線

3.2.1 部品配置チェック

fig3の実装図と照らし合わせて、部品の位置、向き、結線やハンダの状態を確認したが、問題なかったので合格とする。

3.2.2 導通チェック

パターンに沿って導通チェックを行っているとき、短絡している部分があったので、アクリルカッターで削り短絡できないようにした。

3.3 モーター制御ボード

MIRS1401 標準部品試験計画書の3.3モーター制御ボードに沿って、試験をを行った。

3.3.1 部品配置チェック


fig4 モータ制御ボード実装図


fig4と実装図を比べながら部品の配置を確認したが、一致したので合格とする。

3.3.2 導通チェック

パターンに沿って、導通を確認したが短絡などもしていなかったので、合格とする。

3.3.3 動作試験

左右のモータの正転、逆転、停止を確認したが、停止した状態から回転を始めるときは、duty比が最大になる指令値127にしなければ回転をし始めることができなかった。
指令値を124〜126および123以下にしたときは、モータードライバの出力波形に歯抜けが発生してしまっている。これはモータードライバの仕様だと思われる。
指令値を100程度で回転させているとき、外から軸を押さえると簡単に止まってしまった。

3.4 超音波センサボード(親機、子機)

MIRS1401 標準部品試験計画書の3.4超音波センサボード(親機、子機)に沿って、試験をを行った。

3.4.1 動作チェック

超音波センサ親機測定結果
超音波センサ子機(1)測定結果
超音波センサ子機(2)測定結果
それぞれに、超音波センサの親機と子機2つの測定結果を記す。
MIRSMG3D 超音波距離計測試験プログラムより、親機、子機ともに20cmより短い距離を計測することができないので、それぞれの測定結果では誤差の許容範囲内に収まっていない。
20cmより短いときの測定結果は参考値とする。

3.5 バンパー

MIRS1401 標準部品試験計画書の3.5バンパーに沿って、試験をを行った。
バンパー試験書に、測定した寸法を示す。
バンパー試験書より、寸法、穴の位置、大きさすべてが仕様書の寸法と比べて誤差が5%以内に収まっていたので、合格とする。

3.6 VGA取り付けパネル

MIRS1401 標準部品試験計画書の3.6VGA取り付けパネルに沿って、試験をを行った。
各種ポート取付試験書1.2に測定した寸法を示す。
各種ポート取付試験書1.2より、寸法、穴の位置、大きさすべてが仕様書の寸法と比べて誤差が5%以内に収まっていたので、合格とする。

3.7 USB取り付けパネル

MIRS1401 標準部品試験計画書の3.7USB取り付けパネルに沿って、試験をを行った。
各種ポート取付試験書1.1に測定した寸法を示す。
各種ポート取付試験書1.1より、寸法、穴の位置、大きさすべてが仕様書の寸法と比べて誤差が5%以内に収まっていたので、合格とする。

3.8 支柱(角)

MIRS1401 標準部品試験計画書の3.8支柱(角)に沿って、試験をを行った
ラック試験書に測定した寸法を示す。
ラック試験書より、寸法や大きさが+-5%以内の誤差に収まっていない部分があったが、ラックは工場で製作されたもので新しく作るとなると時間がかかってしまい他の試験や標準機の製作に支障をきたすと思ったため、新しく製作するのは断念した。高さが違ってしまったりする恐れもあるが、その場合は新しくラックにねじ穴を開けることで対応していきたいと思う。

4. 関連文書

MIRS1304 解体報告書

MIRSSTND デュアルレギュレータ電源ボード製造仕様書

「MIRSMG3D-OSIN-0009標準プログラムパッケージ」

超音波距離計測試験プログラム

沼津工業高等専門学校 電子制御工学科