MIRSMG3G 管理台帳へ戻る
名称 |
MIRSMG3G 電源ボード回路概要 |
番号 |
MIRSMG3G-ELEC-2003 |
版数 |
最終更新日 |
作成 |
変更点 |
承認 |
改訂記事 |
A01 |
2015.5.8 |
赤池郁也 |
|
|
初版 |
A02 |
2015.5.12 |
赤池郁也 |
|
青木先生 |
|
A03 |
2016.4.13 |
牛丸 |
電源ボード改造に関するリンクの追加 |
牛丸 |
|
目次
このドキュメントはMIRSMIRSMG3Gに使用される電源ボードについて原理を解説したものである。電源ボードはMG3Sから引き継いで使用するので新規作成はしない。
MG3Sで使用されていた電源ボードは以下のリンクに示す。
MIRSSTND デュアルレギュレータ電源ボード製造仕様書
MIRSSTND デュアルレギュレータ電源ボード取扱説明書
電源ボードはバッテリーからの電源を安定供給させるために使用する。
MIRSSTND デュアルレギュレータ電源ボード製造仕様書より回路図を下に示す。
この回路図の解説をしていく。
CN1から見てみる。上図のCN1およびCN3はバッテリーからケーブルでつながれる。CN1(CN3)の1はバッテリーの+側、2はバッテリーの-側に繋ぐ。
-
SWはMIRSSTND デュアルレギュレータ電源ボード製造仕様書をみるとUB-16SKP1RとUB-16SKP1Mが使用されているがこの2つは検索しても見つからない。
このスイッチはMIRSが始まった当初から使用されており絶版になった可能性がある。
以下はMIRS開発当初の電源ボードへのリンク
標準MIRS 電源ボード基板製造仕様書
スイッチの製造元はNKKスイッチズ株式会社である。
上記のサイトでUB-16SKP1もしくはUB-16H1SKP1、UB-16H2SKP1と検索すればデータシート等の詳しい情報を見ることができる。
回路図の右側R1の近くにあるダイオードはスイッチに内蔵されているLEDである。
-
3端子レギュレータについては以下のリンクを参照。
MIRS技術調査報告書
このレギュレータは抵抗比で出力電圧を変化させることができる。出力電圧の式については上記のリンクを参照。
-
レギュレータを安定動作させるためにはコンデンサをつける必要がある。直流出力であっても微小な振動やノイズが入ることがある。これをリップルというがこれをなくすためにコンデンサを接続する。上の回路図のC2。また、レギュレーターをスイッチング動作する際高い周波数のノイズが発生するのでこのノイズを取り除くために周波数特性の良いコンデンサを接続する。上の回路図のC1こちらは電解コンデンサに比べて周波数特性のよいセラミックコンデンサを使用し、なるべくレギュレータに近いところに接続する。
この2つの値はデータシートに記述されているが
MIRS技術調査報告書よりLT1083CPのデータシートを見ると値が違う。
この回路の構成自体はMIRS開発当初から変わっていない。変化しているのはレギュレータの種類である。標準MIRS 電源ボード基板製造仕様書よりSTR9005のデータシートを見るとこのレギュレータを使用するときのコンデンサの値が上の回路図と一致している。
ちなみに上の回路図C1にある334というのはコンデンサ特有の値の表記の仕方で334は 33×10^4[pF]ということである。このコンデンサの値を整理すると0.33[μF]である。
-
制御系の動作を安定させるためには、電源ボード改造資料書にそって電源ボードの制御系の出力電圧を変更する必要がある。
この電源ボードはMIRS開発当初からほとんど形を変えておらず、今日まで使用されてきた。
上記で説明したとおりいくつか見直さなければいけない点があるように感じる。
これからMIRSを製作する人たちはより性能の良い電源ボードを製作していってほしい。
MIRSMG3Gドキュメント管理台帳