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English ver.

名称 MIRS1204 電源ボード試験仕様書
番号 MIRS1204-PLAN-0003

最終更新日:2012.5.25

版数 最終更新日 作成 承認 改訂記事
A01 2011.5.25 中嶋悠斗 初版
A02 2011.6.13 中嶋悠斗 MIRS1204 第二回レビュー議事録の指摘に従い試験の詳細を明記
A03 2011.6.15 中嶋悠斗 MIRS1204 再レビューに従い試験の詳細、文章の一部を変更

目次




1. 目的


本ドキュメントは、電源ボードの動作テストの方法、合格基準を明確にすることを目的としたドキュメントである。


2. 部品配置チェック

2.1 必要器具
MIRSMG3D電源ボード、はんだごて、はんだ、はんだ吸い取り線

2.2 作業手順
1. 実装図(MIRSSTND-ELEC-0022)と基板を比較し、表2.1.1に示す既定の部品がすべて実装されていることを目視で確認する。
  ただし、2pinコネクタに関しては標準部品と変更されていることを確認している。

部品チェック表

記号品名規格数量確認
--PCB片面基板11cm x 8cm 以上1
IC1,IC2低損失レギュレータLT1083CP各1
C1積層セラミックコンデンサ3342
C2電解コンデンサ4.7μF/25V2
R1抵抗390Ω2
R2抵抗2kΩ1
R3抵抗5.6kΩ1
R4抵抗510Ω1
R5抵抗2kΩ1
SW1スイッチUB-16SKP1R(NKK)1
SW2スイッチUB-16SKP1M(NKK)1
SW1LスイッチレンズAT-4075R(NKK)1
SW2LスイッチレンズAT-4075M(NKK)1
H1,H2レギュレータ用放熱版T220R41-25(水谷)各1
CN1,CN2,CN3,CN42ピンコネクタ53258-0220(MOLEX)各1

                                          表2.1.1電源ボードの部品表

3. 導通チェック

3.1 必要器具
MIRSMG3D電源ボード、テスター、はんだごて、はんだ、はんだ吸い取り線

3.2 作業手順
1. 回路図を見て、各部品の実装が適切であるかをテスターでチェックする。その際はテスターをはんだにあてず、部品の足にあてるようにする。

2. VccとGNDがショートしていないかをテスターでチェックする。短絡していた場合、原因箇所を目視及びテスターにより調べる。
  ショートしていないことが確認できるまで、決して電源装置へ繋いではならない。

パターン図回路図 に次のように番号を振る。

パターン面

図3.2.1パターン面


回路図


図3.2.2回路図
この番号に従って表を作成する。

A B C D E F G H I J
@









A








B







C






D





E




F



G


H

I

表3.2.1テスタによるチェック
表3.2.1を元に、配線@〜Jのそれぞれについて、断線していないかどうかチェックする。この時のチェック方法として、目視によるチェック、テスタを用いた導通チェックの2種類を行い見落としの無いような工夫をする。
テスタを用いたチェックにおいて1回目に赤色、2回目に青色でそれぞれ別の担当者が表にチェックする。
また、図3.2.1に青色で示した@はGND、黄色で示したA,C,D,F,IはV ccである。VccとGNDが短絡していると、そこに大電流が流れてしまいとても危険なので、特に注意してチェックする。
もし断線が確認できたら、はんだで修復可能な場合は修復、修復不可能な場合は基板を作り直す。
2回のチェックの両方に導通が 確認できた場合を合格とする。


4. 動作試験

4.1 必要器具
MIRSMG3D電源ボード、テスター、任意電圧発生装置

4.2 制御系電源の試験
試験はCN1への定格電圧7.8Vバッテリーによる入力電圧の誤差を考慮し、
MIRSSTNDデュアルレギュレータ電源ボード取扱説明書を参考とした範囲の電圧に対するCN2との端子間電圧を確認し、許容誤差を調べる。
  1. CPUスイッチ(赤のスイッチ)がOFFになっていることを確かめる。
  2. 実装図のCN1に任意電圧発生装置を接続し7.4V~8.5Vで出力する。
  3. CPUスイッチをONにし、実装図のCN1、CN2間の電圧をテスタで計測する。とくに実際のバッテリーと同じ7.8Vの入力電圧に対する端子間電圧が5.1Vに対してどの程度の誤差を持つか確かめる。
    その際、テストリードの先端部で、CN2をショートしてしまわないように気を付ける。 CPUの最低電圧は規格上5Vである(MIRS1103 標準部品試験進行状況表1を参照)ため、この基準を満たす範囲を合格とする。



4.3 駆動系電源の試験
試験はCN3への定格電圧7.8Vバッテリーによる入力電圧の誤差を考慮し、MIRSSTNDデュアルレギュレータ電源ボード取扱説明書を参考とした範囲の電圧に対すCN4との端子間電圧を確認し、許容誤差を調べる。
  1. MPCスイッチ(緑のスイッチ)がOFFになっていることを確かめる。
  2. 実装図のCN3に任意電圧発生装置を接続し7.4V~8.5Vで出力する。
  3. MPCスイッチをONにし、実装図のCN3、CN4間の電圧をテスタで計測する。とくに実際のバッテリーと同じ7.8Vの入力電圧に対する端子間電圧が6.1Vに対してどの程度の誤差を持つか確かめる。





今回の動作試験では、負荷をかけない無負荷試験のみを行う。 それぞれの結果は電圧変化チェックシートに記入し誤差の程度を調べる。
試験結果に従い、出力先の許容範囲を考慮して検査の合否を判定する。

5. 関連文書