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名称 MIRS1202 標準部品試験報告書
番号 MIRS1202-TECH-0002

最終更新日:2012.8.9

版数 最終更新日 作成 承認 改訂記事
A01 2012.7.20 木村、松永、秋山、二見、森川、前川 初版

目次




1.はじめに

本ドキュメントは、MIRS1202の標準部品の試験結果を記したものである。
それぞれの部品の試験方法などは
MIRS1202 標準部品試験計画書を参照。

2.試験結果

2.1 電源ボードの試験結果


電源ボードは部品配置、導通、動作試験全て合格基準に達しているので試験合格とする。
詳細を以下に示す。
試験項目 試験結果 担当者 実施日 備考
部品配置 目視による確認にて、基板はパターン図・実装図ともに同じ部品配置となっていた。 佐藤 6.8
導通 テスターを使い、各部品は全て繋がっていることが確認できた。
また、VccとGNDがショートされていないことも確認できた。
木村、佐藤 6.22
動作試験 3つのバッテリーを使用して制御系、駆動系共に動作試験を行った。数値の結果は表として下に記載する。
制御系・駆動系の2つとも誤差が指定した許容範囲内であったので動作試験は合格となった。
木村、佐藤 6.22

電源ボードの動作試験結果の詳細を以下に示す。
なお、表内の数値についている()は誤差を表す。
6.8V(制御系バッテリー) 7.8V(駆動系バッテリー) 6.7V(制御系バッテリー)
CPU 5.4V(+5.88%) 5.4V(+5.88%) 5.4V(+5.88%)
MPC 5.8V(-4.19%) 6.6V(+8.19%) 5.8V(-4.19%)


また、追加試験としてCPU,MPCそれぞれの入力電圧の下限と他のボードを接続(負荷を接続)した時の出力電圧について直流電源装置を使用して調べた。

入力電圧の下限確認試験では制御系は5V前半、駆動系は6V台の出力を許容範囲とし、それぞれ許容範囲を下回る値を確認する。
→結果、制御系の出力が5V以下になる入力電圧は約5.3Vから
 駆動系の出力が6V以下になる入力電圧は約6.4Vからであることが確認できた。

負荷接続の試験では、超音波センサボード以外のボードを全て接続して8Vの電圧を入力した時の制御系と駆動系それぞれの出力電圧を測定する。なお、出力電圧の許容範囲は前述したものと同じとする。
→結果、制御系では5.2V。駆動系では6.6Vの出力が確認できた。
 これらの数値は許容範囲内の数値なので、試験合格とする。



2.2 ドータボードの試験結果


mirs1202班のドータボードは標準ドータボード2枚の機能を1枚に収める構造をとっているため、白線センサをつなげる端子が4つしかない。そのためI/Oポートは1〜4までしかチェックすることができなかった。
試験項目 試験結果 担当者 実施日 備考
部品配置 目視による確認にて、基板はパターン図・実装図ともに同じ部品配置となっていた。 伊與田 6.22
導通 テスターを使い、各部品は全て繋がっていることが確認できた。
また、VccとGNDがショートされていないことも確認できた。
伊與田、前川 6.22
動作試験 MIRSMG3D On/Off I/Oデータ取得試験プログラム の実行ファイル irs_ts_ws_testを動作させた時のディスプレイに現れる数字の変化を確認し動作試験を終了とした。チェックしたポートはI/O[1]〜I/O[4],TS[1]〜TS[4]までの8つである。
その際、TS[2]は動作しなかった。
前川 7.2 試験プログラムは動作させると実行中はディスプレイの値が変化しない。
白線センサとタッチセンサのOn/Offをリアルタイムで確認できるようにプログラムを少し変えた。


2.3 モータ制御の試験結果

試験項目 試験結果 担当者 実施日 備考
基板確認 目視による確認にて、基板はパターン図・実装図ともに同じ部品配置となっていた。 二見 6.8
試験プログラムの実行 モータ制御ボードの試験報告に関しては
MIRS1202-TECH-0003を参照
二見、森川 7.13,7.20,7.27



2.4 超音波センサボードの試験結果

試験項目 試験結果 担当者 実施日 備考
部品配置 目視による確認にて、基板はパターン図・実装図ともに同じ部品配置となっていた。 秋山、松永 6.22
導通 テスターを使い、各部品は全て正しく繋がっていることが確認できた。
また、誤ってショートしている部品がないことも確認できた。
秋山、松永 6.22
試験プログラムの実行 30cm〜190cmの範囲では、最大誤差が3.3%だったため、5%以内で距離計測を行うことができた。
超音波センサ測定可能範囲は、半固定抵抗器を調節することで、親機20cm〜300cm、子機約20cm〜310cmとなった。
300cm以上の距離では、超音波センサを少し傾けるだけでエラー値になってしまった。
20cmより短い距離測定では、ディスプレイに表示される値は20cmに固定され、これより小さい値はディスプレイに表示されなかった。
追加で、障害物(プラスティック板)の超音波センサに対する角度を変えていったときの試験も行った。
その結果から、障害物の超音波センサに対する角度が大きくなっていくほど、また距離が遠くなるほど誤差が大きくなっていくことがわかる。
試験結果の詳細は超音波センサボード動作試験結果を参照。
秋山、松永 6.22,6.29
識別コードの検証 同じ識別コードを設定した子機を2つ繋げ計測を行ったところ、ディスプレイには何も超音波センサを繋げていない時と同じ、20という値が表示された。また、2台のUSSボードのLEDが同時に点滅をしていたことから、2台同時に計測を行っていたことが確認できた。
その後、別の識別コードが設定されている他の子機のPICと交換し、PICを入れ替えたとしても正常に動作して、識別コードがPICに依存していることも確認できた。
秋山、松永 6.29




沼津工業高等専門学校 電子制御工学科