沼津高専 電子制御工学科
MIRS0402システム提案書
MIRS0402-DSGN-0001
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 2004.06.21 日向、前田、渡邉 前田 初版
B01 2004.07.06 日向、前田、渡邉 前田 システム・構成・動作概要の変更
B02 2004.07.16 日向、前田、渡邉 前田 外観図の修正

目次

  1. 目的
  2. 方針
  3. システムの特徴
  4. 基本構成
  5. 動作概要
  6. システム外観
  7. 問題点




目的

本文書はMIRS0402の行動計画案についてまとめたものである。
これに基づき開発を進めることを目的とする。

方針

  • 早さと正確さは、同じくらいのウェイトを置く。
  • 機構は出来るだけ簡単なものにし、誤差を極力小さくする。

    以上をMIRS0402の開発方針と定める。

  • システムの特徴

    ポスト位置の情報として、ポストとの距離を測るのでなく、他のポストの位置を利用して番号を振り分けることで、情報を簡単にした(動作概要参照)。

    基本構成

    基本構成は、MIRS標準機をほぼそのまま受け継ぐ(参考:MIRS標準機システム提案書 )。

    センサ

    センサの外観・役割

    新規アクチュエータ

    システム変更以前は光学式マウスの採用を検討していたが、距離測定を動作の中で行わなくなったので、これは特に使用する必要性はなくなった。とりあえず今のところ、アクチュエータは使わないことになっている。

    動作概要

    ポスト獲得動作は次のように定める。

    1周目の動作

    まずMIRSは後退し、白線付近で90°旋回して上下に移動することによって、フィールドの端までポストに衝突することなく直進できるコースを探す。
    もし、正面に障害物(ポスト)がある場合は、少し左右に移動して再度、直進できるコースを探す。

    直進コースが決定したら、MIRSは左右に超音波を発しながら直進動作を行う。

    左右のいずれかにポストを発見したら、MIRSは90°旋回してポストに向かって直進し、ポストを周回してポスト番号を認識し、元の直線コースへもどる。

    ※ ポストの記憶方法について

    MIRSは上図のようにフィールドをデカルト座標とおいてポストの位置を認識する。
    具体的にMIRSが認識する項目は

    1. 座標方向のポストの個数(何個目のポストが何番か)
    2. 座標の正負(右左)

    である。

    例1)ポスト2の認識方法

    例2)ポスト1の認識方法

    MIRSは再び直進動作をし、ポストを発見したらポストの方向へ向きを変えポストを周回して、ポスト番号を認識する。(途中で番号「1」のポストを発見した際は、そのポストを獲得する。その後「2」、「3」のポストを発見した場合も同様に獲得する。)

    ポストを認識しながら白線までたどり着いたら、MIRSの機体が白線に対して垂直になるよう補正動作を行なった後、後退する。

    2周目の動作

    すでにポストの位置(座標)を獲得しているので、順番に獲得していく。

    その他の動作

  • 獲得した位置にポストがなかった場合は、その情報を消去する。思いがけないところでポスト等に衝突したら、ポスト番号を獲得する。
  • すでに獲得したはずのポストが発見されたら、ポスト獲得番号の情報を整理しなおす。

    …等々、予期せぬ事態に対して柔軟に対応できるようにシステムを構築する。

  • システム外観

    システム外観図

    システム外観図(上から)

    問題点

    問題点として以下が挙げられる。

    以上の問題点について、技術調査を行ったので、そちらも参照されたい(仮技術調査報告書:関連文書)。


    関連文書