Emacs とは、多国語対応の統合型エディタです。 ここから、C コンパイラを起動したり、メールやニュースを 読み書きできたりします。
ここでの解説は mule にもそのまま当てはまります。なお、emacs の使い方については、本講座の emacs の解説(その2)も参考にして下さい。
> emacs &とすると、emacs のウィンドが開きます。 emacs 上にいろいろなメッセージが表示されていますが、気にせず(もちろん ちゃんと読んでもらっても結構です)、キーボードをたたけば、 文字の入力ができます。
このウィンドの一番上には、buffers, Files, Edit, Help のツールバーがあります。
emacs を終了するためには、Files から、Exit emacs を選ぶか、 C-x C-c をします。
* C- はコントロールキーを押しながら、を意味する
画面上の Buffers File 等の文字が並んでいる部分をツールバーという。
画面下の [--]-E:-- *scratch*の文字列のある部分を、モードライン
その下の空白の一行部分をミニバッファと呼ぶ。
真ん中の大きな空白部分を、単にバッファと呼び、ここにテキストが表示される。
ミニバッファでの操作を取り消したいときは、"Ctrl+g"を押します。操作で困ったときは、"Ctrl+g" と覚えておいて下さい。
ミニバッファでのコマンド入力には、補間機能があります。
M-x ispell-bufferを入力したいとき、
M-x ispまでタイプしてスペースキーを押すと、ispell- までを補間し、バッファ内に ispell- で始まるコマンド一覧が表示されます。
既存文書を読み込む場合は、 File のメニューから、
Open fileを選択し、ミニバッファ内で、ファイル名を入力します。 この操作は、C-x C-f でも可能です。
ファイルへの入出力は、Files のメニューから行います。 書いた文書をファイルに保存するときは、
Save bufferを選択します。 この操作で、既存文書の場合は上書き保存されます。
既存文書を別名で保存する場合は、
Save buffer asを選択します。その後、ミニバッファ上に、保存したいファイル名を入力 します。この操作は、C-x C-w でも可能です。
emacs での日本語入力には、Wnn または Canna という、かな入力・かな漢字変換システムを使います。
Wnn は Canna と比べて変換処理がかなり重いですが、辞書に登録されている単語数が多く、変換効率がよいのが特徴です。現在の演習室のマシン環境であれな、変換スピードに それほど違和感を感じることはないと思われますので、Wnn を利用することを推奨します。
漢字コードには、Sift-JIS、JIS、EUC の3種類が広く用いらてい ます。
Sift-JIS : Windows や Mac などパソコン OS で広く使わ ている JIS : 7 bit x 2 で漢字コードを表す。ある意味で、インター ネット上では標準的な漢字コードと言える。半角カナは サポートしていない。 EUC : UNIX では、最もよく利用されている漢字コードemacs は、このいずれの漢字コードにも対応しています。(演習室のディフォルト の環境は、EUC です)
読み込んだファイルが S-JIS であれば、モードラインに S_ と表示され、JIS であれば、 J_ と表示されます。 新規ファイルの場合、ディフォルト環境では、EUC を選択 するため、 E_ と表示されます。
漢字コードの変換に関しては、DOS/Windows 環境で作成したファイルの扱い を参照して下さい。