Canna による日本語入力



ここでの解説は、mule 上で Canna を使って日本語入力することを想定したものです。 mule 上で canna を使って日本語入力を行う場合、仮名入力およびかな漢字変換は、以下の様な構成で行われます。
  かな入力:Canna
  かな漢字変換:canna-server (かな漢字変換サーバ)+ canuum (フロントエンド)

mule で Canna を使うための設定

.emcas の設定を次の様に変更する必要があります。

  • Canna を自動ロードするエントリ

    .emacs に canna を使う設定を行います。 以下の2行がなければ、追加して下さい。

      (load-library "canna")
      (canna)
      
    1999年の .emcas の配布では、「for Canna」に続く10行が Canna を使うための設定ですので、これがコメントアウトされていたら、 そのコメントをはずして下さい。

    1998年度以前の .emacs の配布では、「for Canna」に続くの数行が、 Canna を使うための設定となっています。

    jserver (Wnn) のエントリ

        (setq jserver-list '("localhost"))
      
    等があれば、コメントアウトします。

    日本語入力と漢字変換

    1. 日本語入力モード mule を起動すると、モードラインに、
         -かんなE_:-  
      と表示さます。

      E_ は、漢字コードに EUC コードを用いることを示しています。

      ここで、C-o を押すと、-かんなE_:- が、-[あ]E_:- に変わります。 これで日本語入力が可能になります。

    2. かな漢字変換

      ひらがなを入力して、スペースキーを押すと、"|" と "|" で挟まれた 文字が変換対象となって、漢字に変換さ れます。正しく変換されないときは、スペースキーを再度押して みます。別の漢字に変換され、たくさん候補がある場合は、モード ラインに候補が並びますので、そのどれかを数字または、スペース キーで選択します。

      漢字変換対象の字数を変換するには、変換モードで、

            C-o  :一文字プラス
            C-i  :一文字マイナス 
      で行います。

      「〒※☆♪δ」などのキーボードにない JIS コードを入力するには、 Insert キーを押して、モードラインから選択します。このモード から抜けるには、 c-g をタイプします。 ( c-g は、mule では常にエスケープ動作キーとして働きます)

      キーバインド一覧

      Space 漢字変換
      Ctrl + o かな入力モードとアルファベット入力モードの切り替え
      Space(2回) 変換候補一覧
      Retern 確定
      Ctrl + g 操作の取り消し
      Ctrl + o 文節を伸ばす
      Ctrl + i 文節を縮める
      Ctrl + a 文節移動(左)
      Ctrl + e 文節移動(右)
      BS 漢字を読みに戻す、左文字削除
      Ctrl + d 右文字削除
      Ctrl + k 右文字列削除
    3. 単語登録

      Esc に続いて x キーを押すと、ミニバッファが
         M-x 
      と表示され、続いて、canna-touroku とタイプし、CR すると、 ミニバッファで、
         単語?[] 
      と登録する単語を聞いてくるので、あとは質問にそって、 単語を登録をしていきます。

      ミニバッファでの入力は補完機能があるので、適当なところ までタイプして、スペースを押せばあとの単語を補完してくれ ます。