1−8 ウェブレットパケット解析



ウェブレットパケット法とは信号解析のために可能性のより広い範囲を提案するウェブレット分解の概括である。


ウェブレット解析において、信号を近似と詳細に分けられる。近似はそれ自身を第2段階の近似と詳細に分ける。 そしてその工程を繰り返す。n-levelの分解に対して、信号を分解あるいはエンコードするためのn+1の状態が可能となる。


例


ウェブレットパケット解析では、近似だけでなく詳細も生成することができる。 これは、2n通りの異なった形の信号への変換をもたらす。次の図はウェブレットパケット分解ツリーを示す。


例


例えば、ウェブレットパケット解析は信号SをA1+AAD3+DAD3+DD2として表せるようにする。 一般的なウェブレット解析では、このような表現は不可能である。


これらの可能な分解の全ての中から一つを選ぶことは、興味深い問題を引き起こす。 このツールボックスでは、我々は与えられた信号のもっとも適した分解を選ぶのにエントロピに基づいた基準を使用する。 これは我々が分解ツリーのnodeに注目していることと、分解の遂行により得られる情報を量として表すことを意味する。


例


ウェブレットパケット分解と、最適な分解の選択の両方の面からシンプルで有効的なアルゴリズムが必要とされる。 このツールボックスは適応性のあるフィルタリングアルゴリズムを使用している。(Coifmanとwiclerhauserの仕事を基にした)。 最適信号コーディングとデータ圧縮を含むダイレクトアプリケーションを持つ。


そのようなアルゴリズムのお陰で”Best Level”と”Best Tree”の特徴を含むWaveret Packet 1-D、Waveret Packet 2-Dのツールが 実現できた。その”Best Level”と”Best Tree”の特徴は各nodeに対してまた広範囲で分解を最適化する。


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