このレッスンでは、ネイティブコードを Java プログラムと統合するために必要なステップを順を追って学んでいく。
このレッスン全体では、標準的な " Hello World!" プログラムを実装する例を使用する。"Hello World!" プログラムには 2 つの Java クラスがある。1 つは プログラム全体に対する main()
メソッドを実装するクラス、もう 1 つは HelloWorld
という名前のクラスである。このクラスにはメソッ ドが 1 つあり、これは "Hello World!" と表示するネイティブメソッドである。ネ イティブメソッドの実装は C プログラミング言語で提供される。
ネイティブメソッドを宣言する、HelloWorld
という名前の Java クラスを作成する。また、HelloWorld
オブジェクトを作成しネイティブメソッドを呼び出すメイ ンプログラムも作成する。
javac
を使用し、ステップ 1で作成した Java コー ドをコンパイルする。
javah
を使用し、.h
ファイルを作成する。
javah
を使用し、スタブファイルを作成する。
C 言語ソースファイルにネイティブメソッドの実装を記述する。この実装は通常の C 言語関数であり、作成した Java クラスに統合される。
C コンパイラを使用し、ステップ 3、4、5 で作成した.h
ファイル、スタブファイル、.c
ファイルを 動的にロード可能なライブラリにコンパイルする。
最後に、Java インタープリタである java
を使用し、プログラムを実行する。