ネイティブメソッドを Java プログラムに統合する

ネイティブメソッドはその実装が C 言語のようなプログラミング言語で書かれた Java メソッド (インスタンスメソッドあるいはクラスメソッド) のことである。この節のレッスンでは、Java コードの中にネイティブメソッドを統合する方法を示す。現在、Java 言語が提供しているのは、Java プログラムに C 言語コードを統合する機能だけであることに注意する必要がある。したがってこの節のレッスンでは、C 言語でネイティブメソッドを書くことに焦点をあてる。

警告！ Java にネイティブメソッドを実装するためのプログラミングインタフェースは作成中である。このインタフェースの使用は自分自身の責任において行い、またＪava の将来のリリースで変更される可能性のあることに十分留意すること。なお、ここで示す例と情報は JDK1.0 リリースに対応している。

ステップバイステップでは、簡単な例 (ネイティブメソッドの "Hello World!") を 1 ステップずつたどりながら、ネイティブメソッドのある Java プログラムを書き、コンパイルし、実行する方法を説明する。

ネイティブメソッドを実装するでは、ネイティブメソッドの Java 側と C 言語側両方の実装方法を示す。このレッスンには、種々のデータ型の引数をネイティブメソッドに引き渡し、ネイティブメソッドから種々のデータ型の値を返す内容が含まれている。また、Java オブジェクトとそれらのメンバへのアクセス、Java オブジェクトの作成、例外割り込みへの対処などのためにネイティブメソッドが使用することができる、便利な関数群についても説明する。