Previous | Next | Trail Map | Writing Java Programs | オブジェクト、クラス、インタフェース


Java パッケージ

8つのパッケージが標準 のJava 開発環境を構成する。

Java 言語のパッケージ

Java 言語パッケージは、 java.lang としても知られているが、Java 言語にとってコアとなるクラスを含む。 このパッケージのクラスは次のように分類される。

Objectクラス
すべてのクラスのおじいさん。他のすべてのクラスは、このクラスから継承される。 このクラスは、Object クラスのレッスンで前に説明されている。
データ型のラッパークラス
boolean、 Character、 Double、 Float、 Integer、Long など、基本的データ型の変数をラップするために使用されるクラスの集合。 これらのクラスのそれぞれは、abstract クラス Number のサブクラスである。
Stringsクラス
文字データを実装する2つのクラス。 String と StringBuffer クラス(in the Writing Java Programs trail) は、両方の形式の文字列の使用に関した徹底的なレッスンである。
System とRuntime)のクラス
プログラムにシステム資源を使用させる2つのクラス。 System はシステム資源へのシステムに依存しないプログラムインタフェースを提供し、Runtime は実行環境へのシステム個有の直接アクセスを与える。 システム資源の使用(in the Writing Java Programs trail) では、System と Runtime の2つのクラスとこれらのメソッドについて説明する。
Threadsクラス
Thread、 ThreadDeath、ThreadGroup クラスは、Java 言語に重要なマルチスレッド能力を実装する。 java.lang パッケージは同様に Runnable インタフェースを定義する。 Runnable により、Java クラスが Thread クラスのサブクラスを生成せずにアクティブになるので便利である。 例題を中心にしたアプローチ スレッドの制御(in the Writing Java Programs trail) を通して、Java スレッドについて学習する。
Classクラス
Class クラスはクラスの実行時記述を提供し、ClassLoader クラスは実行中にプログラムにクラスをロードすることを許可する。
Mathクラス
数学ルーチンのライブラリと円周率のような値。
Exception, Error,Throwableクラス
エラーが Java プログラムで発生すると、プログラムは何が問題なのかと、エラーが発生したときのインタプリタの状態をあげる。 あげることができるのはThrowable クラスから派生するオブジェクトだけを示すオブジェクトである。 Throwable には、ExceptionとErrorの2つの主要なサブクラスがある。 Exceptionは「標準的な」プログラムがキャッチしようとする Throwable の書式である。 Errorは被害の大きいエラーに使用する。標準的なプログラムはErrorをキャッチするべきではない。 java.lang パッケージには Throwable、Exception、Error のクラス、および特定の問題を表す Exception と Error の多数のサブクラスが含まれる。 例外を使用したエラー処理(in the Writing Java Programs trail) では、エラーを処理するために Java プログラムで例外をどのように使用するべきかを示す。
Processesクラス
Process オブジェクトは、システムコマンドを実行するために Runtime を使用する時に作成されるシステムプロセスを表す。 java.lang パッケージは一般的な Process クラスを定義して実装する。

コンパイラは自動的にこのパッケージをインポートする。 これ以外のパッケージは自動的にインポートされることはない。

Java 入出力パッケージ

Java 入出力パッケージ( java.io )は、ファイルあるいは他の入出力ソースにデータを読み書きするために使用する入出力ストリームのセットを提供する。java.io で定義するクラスとインタフェースについては、 入出力ストリーム(in the Writing Java Programs trail)で十分に説明する。

Java ユーティリティパッケージ

この Java パッケージjava.utilには、ユーティリティクラスが収集されている。 それらの中には一般的なデータ構造(ディクショナリ、スタック、ベクトル、ハッシュテーブル)や、文字列を トークンへ分割したり、カレンダの日付を操作する便利なオブジェクトがある。java.utilパッケージには同様に Observer インタフェースと Observable クラスが含まれており、これによってオブジェクトは変更する時に、別を通知することができる。この入門書では java.util クラスは、いくつかの例がこれらのクラスを使用しているが、別々には説明していない。

Java ネットワーキングパッケージ

java.net パッケージは種々のネットワーキング能力を実装するクラスとインタフェース定義を含む。 このパッケージのクラスは URL を実装するクラス、 URL へのコネクション、ソケットコネクション、データグラムパケットを含む。 クライアント・サーバアプリケーションや他のネットワーキング通信アプリケーションを実装するためにこれらのクラスを使用することができる。特製のネットワーキングとセキュリティ(in the Networking trail)では、これらのクラスを使用した例、クライアントサーバの例とデータグラムを使用する例を組み込んだいくつかの例を示す。

アプレットパッケージ

このパッケージには Applet クラスが含まれる。このクラスは、アプレットを作成している場合はこのクラスのサブクラスを使用しなければならない。 オーディオの非常に高レベルの抽象化を提供する AudioClip インタフェースがこのパッケージに含まれる。アプレットの書き方(in the Writing Applets trail) では、独自のアプレットを開発することについての すべてを説明する。

Abstract Window Toolkit パッケージ

java.awtjava.awt.image 、および java.awt.peerの3つのパッケージが Abstract Window Toolkit を構成する。

AWT パッケージ
java.awt パッケージは、ウィンドウ、ボタン、スクロールバー、およびテキスト項目のようなユーザから入力したり、ユーザに情報を表示するために使用する GUI 要素を提供する。
AWT イメージパッケージ
java.awt.image パッケージには、カラーモデルの設定、切り取り、カラーフィルタリング、ピクセル値の設定、および画面のスナップショットの作成など、イメージデータを管理するクラスやインタフェースが含まれている。
AWT ピアパッケージ
java.awt.peer パッケージには、プラットフォームに依存しない AWT コンポーネントをプラットフォームに依存する実装(Motif の widget や Microsoft Windows 制御など)に接続するクラスとインタフェースが含まれる。

ユーザインタフェースの作成(in the Creating a User Interface trail) では、3つの AWT パッケージについて説明する。


Previous | Next | Trail Map | Writing Java Programs | オブジェクト、クラス、インタフェース