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try ブロック

例外ハンドラを作成する最初の一歩は、 try ブロック 内で例外をあげられる文を組み込むことである。 一般に、 try ブロックは次のようになる。

try {
    Java statements
}

Java 文というラベルを付けられたコードのセグメントは、例外をあげることができた1つ以上の正当な Java の文で構成されている。

ListOfNumbers クラスから writeList() メソッドの例外ハンドラを作成するためには、 try ブロック 内に writeList() メソッドの例外をあげる文を組み込む必要がある。 これを達成する方法は1つではない。 潜在的に例外をあげる可能性のある文を1つ1つ別のtry 文内に置いて、それぞれの tryに別の例外ハンドラを用意することができる。 あるいは writeList() 文のすべてをひとつの try 文内に置いて、複数のハンドラをそれと結び付けることができる。 次のリストは、コードが読みやすいので、すべてのメソッドに1つの try文を使用する。

PrintStream pstr;

try {
    int i;

    System.out.println("Entering try statement");
    pStr = new PrintStream(
              new BufferedOutputStream(
                 new FileOutputStream("OutFile.txt")));

    for (i = 0; i < size; i++)
        pStr.println("Value at: " + i + " = " + victor.elementAt(i));
}

try ブロックは、その中に組み込まれた文を統治するといわれ、tryブロックと関連する例外ハンドラ(これに続く catch ブロックによって確立される)のスコープを定義する。 換言すれば、例外が try 文内で発生した場合、その例外はこの try文と関連した適切な例外ハンドラによって処理される。

try 文には、少なくとも1つの catch ブロックあるいは1つのfinally ブロック が続く。


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