「Hello World」アプリケーション |
次の最初の太字の行はクラス定義ブロックの始まりである。/** HelloWorldApp クラスは標準出力に「Hello World!」を表示 * するアプリケーションを実装する。 */ class HelloWorldApp { public static void main(String[] args) { System.out.println("Hello World!"); //文字列を表示する。 } }クラス −Java のようなオブジェクト指向言語の基本的な構成ブロック− は、クラスのインスタンスに関するデータと振る舞いを記述するテンプレートである。クラスをインスタンス化する時は、同じクラスの他のインスタンスのようなルックアンドフィール(見た目と使い心地)のオブジェクトを作成する。クラスあるいはオブジェクトに関連したデータは、変数に格納される。クラスあるいはオブジェクトに関連した振る舞いは、メソッドに実装される。メソッドは、C言語のような手続き型言語での関数あるいは手続きに類似している。
現実の世界でのクラスの例としては、ジュリア・チャイルドの子羊のラックのレシピがある。彼女が料理した子羊のラックはレシピにおける1つのインスタンスであり、私が料理したものは全く別のインスタンスである。(両方の子羊のラックは同じ「ルックアンドフィール」かもしれないが、「匂いと味」は異なっているだろう。)
プログラミングの世界からのもっと伝統的な例は、矩形を表すクラスである。クラスは矩形の起点と幅と高さの変数を含む。また矩形の領域を計算するメソッドも含むかも知れない。矩形クラスのインスタンスには、オフィスの床の寸法、あるいはこのページの大きさのような、特定の矩形の情報が含まれる。
Java 言語では、クラス定義の最も単純な書式は次のようになる。
class name { . . . }キーワード
class
は、name
と指定されたクラスのクラス定義の始まりである。 クラスの変数とメソッドは,クラス定義ブロックの開始と終了を示す大括弧によって包含される。 「Hello World」アプリケーションは変数を持たず、main()
と指定された単独のメソッドを持つ。オブジェクト指向の概念の詳細については、、オブジェクト指向のプログラミング概念(入門書)を参照すること。どのようにオブジェクト指向の概念が Java 言語に実装されるかを学習するには、オブジェクト、クラス、インタフェースを参照すること。
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