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クラスとパッケージのインポート

次のリストの最初の2行は、アプレットで使用する Applet と Graphics の2つのクラスをインポートする。

import java.applet.Applet;
import java.awt.Graphics;

public class HelloWorld extends Applet {
    public void paint(Graphics g) {
        g.drawString("Hello world!", 50, 25);
    }
}

最初の2つの行を無効にした場合は、次のようにコードの残りの部分を変更した場合に限り、アプレットをコンパイルして実行することができる。

public class HelloWorld extends java.applet.Applet {
    public void paint(java.awt.Graphics g) {
        g.drawString("Hello world!", 50, 25);
    }
}

見てわかるように、Appletと Graphics クラスをインポートすると、プログラムは接頭辞なしでも後でそれらを参照できる。java.applet.java.awt.接頭辞は、コンパイラに Applet と Graphics クラスを検索するパッケージがどれかを伝える。 java.applet と java.awt パッケージはコアとなる Java API - Java 環境にあることをすべての Java プログラムに期待されている API- の一部である。 である。 java.applet パッケージは Java アプレットに不可欠なクラスを含む。 java.awt パッケージは Abstract Window Toolkit (AWT)で最も頻繁に使用されるクラスを含んでおり、それは Java のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供する。

前のレッスンの「 Hello World 」アプリケーション(in the Getting Started trail) の例では System クラスを使用している。System クラスはコアとなる Java API の一部であるが、System クラスをインポートしない。 それにも拘わらずアプリケーションは、接頭辞なしでも System クラスを参照する。理由は、System クラスが java.lang パッケージの一部であり、 java.lang パッケージ内のすべてがあらゆる Java プログラムに自動的にインポートされるからである。

個々のクラスをインポートするほかに、すべてのパッケージをインポートすることもできる。 次に例を示す。

import java.applet.*;
import java.awt.*;

public class HelloWorld extends Applet {
    public void paint(Graphics g) {
        g.drawString("Hello world!", 50, 25);
    }
}

Java 言語では、すべてのクラスが1つのパッケージに入っている。 クラスのソースコードの先頭にパッケージ文がなく、クラスが入っているパッケージを宣言する場合は、クラスはデフォルトのパッケージに入る。この入門書の例で使用するクラスのほとんどすべてはデフォルトのパッケージである。

パッケージ内では、すべてのクラスが接頭辞なしでお互いを参照することができる。例えば、 java.awt Component クラスは接頭辞なしで Graphics クラスをインポートせずに、java.awt Graphics クラスを参照する。


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