FreeBSD ハンドブック : PC ハードウェアコンパチビリティ : 中心部/プロセッサ : マザーボード, バス, チップセット
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10.3.1. マザーボード, バス, チップセット

10.3.1.1. * ISA

10.3.1.2. * EISA

10.3.1.3. * VLB

10.3.1.4. PCI

原作: Rodney Grimes <rgrimes@FreeBSD.ORG>.
25 April 1995.

更新: Jordan K. Hubbard <jkh@FreeBSD.ORG>.
最終更新 26 August 1996.

訳: 内川 喜章 <yoshiaki@kt.rim.or.jp>.
12 October 1996.

Intelの PCIチップセットについて, 以下にさまざまな種類 の既知の不具合と問題の程度のリストを示します.

Mercury:

ISAバスマスタがISAとPCIブリッジの向 こう側にある場合は,キャッシュコヒーレンシ(一貫性)の 問題があります. このハードウェア欠陥に対処してうま く動かす方法はキャッシュを offにする以外にはありません.

Saturn-I (82424ZX の rev 0, 1 ,2):

ライトバックキャッシュのコヒーレンシに問題があります. このハードウェア欠陥に対処してうまく動かす方法は外部キャッ シュをライトスルーにすること以外にはありませ ん. Saturn-IIにアップデートしましょう.

Saturn-II (82424ZX の rev 3 or 4):

問題なく動きます. ただし多くのマザーボードではライトバッ ク動作に必要な 外部ダーティビット SRAMが実装されていま せん. 対策としてはライトスルーモードで動かすか, ダーティ ビット SRAMをインストールするかがあります. (これは ASUS PCI/I-486SP3G の rev 1.6 以降で使われています)

Neptune:

2つより多くの(3台以上の)バスマスタデ バイスを動かすことができません. Intelは設計の欠陥を 認めています. 2つを越えるバスマスタを許さない, 特別な 設計のハードウェアで PCIバスアービタを置き換えることに より解決されています. (Intelの Altair boardや他にはい くつかの Intelサーバグループマザーボードに見られます). そして, もちろん Intelの公式の回答は Triton チップセットへの 移行で, 「こちらでは修整した」ということです.

Triton:

知られているキャッシュコヒーレンシ やバスマスタの問題はありませんがパリティチェック機能が ありません. パリティを使いたいような場合は, 可能であ れば Triton-II ベースのマザーボードを選びましょう.

Triton-II:

このチップセット を使っているマザーボードに関するすべての報告によれば今の ところ好評です. 既知の問題はありません.

Orion:

このチップセットの初期のバージョンでは PCI write-posting にバグがあり, 大量の PCIバストラフィッ クのあるアプリケーションでは性能の著しい低下があるとい う障害がありました. B0以降のリビジョンのチップセットで は問題は解決されています.

VS440FX:

これはPentium Pro に対応したチップセットで, 初期の Orionチップセットにあったような問題は見られず, 問題なく動 いているようです. また, これは ECCやパリティを含んだ広い 種類のメモリに対応しています. 既知の問題は Matrox Meteor ビデオキャプチャカードに関するものだけです.


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Updated May 23, 1997