URL とは何か？

これまで World Wide Web でネットサーフィンしたことがあるなら、URL という用語を聞いたことがあるはずだし、Web からさまざまな HTML ページをアクセスするのに URL を使ってきたはずである。ところで、URL とは正確にはいったい何なのだろうか？以下に、URL のごく簡単な、しかし正式な定義を述べる。

定義: URL とは、UniForm Resource Locator の頭字語であり、インターネット上の資源を参照するもの (アドレス) である。

URL の最も簡単な考え方 (完全に正確とは言えないが) は、ネットワーク上でのファイルの名前とみなすことである。URL はネットワークに接続されたマシン上のファイルを指す場合がほとんどだからである。ただし、URL が、データベース照会やコマンド出力のような、ネットワーク上の他の資源を指す場合もあることを覚えておく。

次に、URL の例を示す。
http://java.sun.com/
この URL は、Sun Microsystems が提供している Java Web サイトのアドレスを指す。上記の URL は、他のすべての URL と同様、2 つの主な構成要素から成る。

プロトコル識別子

資源名

上記の例で、http はプロトコル識別子、 //java.sun.com/ は資源名である。

プロトコル識別子は、資源を取ってくるために使用されるプロトコルの名前を示す。上記の例は、ハイパーテキスト転送プロトコル (HTTP) を使用しており、これは一般にハイパーテキスト文書のサービスに利用される。 HTTP は、ネット上で多様な資源をアクセスするのに使用される多様なプロトコルの一例にすぎない。他のプロトコルとしては、ファイル転送プロトコル (ftp)、GOPHER (gopher)、File (file)、News (news) などがある。

資源名は、資源に対する完全なアドレスである。資源名の形式は使用されるプロトコルによってまったく異なるが、以下に示す構成要素の 1 つ以上から成ることが多い。

ホスト名

資源が存在するマシンの名前

ファイル名

マシン上のファイルのパス名

ポート番号

接続先のポート番号 (これは一般にはオプションである)

リファレンス

資源内の、名前の付けられたアンカーへのリファレンス。通常は、ファイル内の特定の位置を示す (これは一般にはオプションである)

多くのプロトコルでは、ホスト名とファイル名が必須で、ポート番号とリファレンスはオプションである。たとえば、HTTP URL の資源名にはネットワーク上のサーバ (ホスト名) と、そのマシン上での文書へのパス (ファイル名) を指定しなければならず、ポート番号とリファレンスは指定してもしなくてもよい。上記の URL にある java.sun.com はホスト名、末尾のスラッシュ '/' は /index.html ファイルの短縮形である。

URL を作成するときは、次の例のように、最初にプロトコル識別子、次にコロン (:) 、その後に資源名を続ける。
protocolID:resourceName
java.net パッケージには、Java プログラムが URL アドレスを表すために使用する URL という名前のクラスが含まれている。Java プログラムは URL オブジェクトを作成し、それへのコネクションを開き、それとの読み書きを行うことができる。このレッスンの残りのページでは、Java プログラムで URL オブジェクトを扱う方法について説明する。

参照

< img src=../../images/apiIcon.gif height=20 width=20 border=0> java.net.URL

URL を扱う