以下に Simple アプレットを示す。
アプレットをロードする
ロードされているアプレットの結果として、上の "initializing... starting..." が表示されるはずである。アプレットのロード時には、以下のことが発生する。
- アプレットのコントローリングクラス (Applet サブクラス) のインスタンスが 作成される。
- アプレットがそれ自体を初期化する。
- アプレットが実行を開始する。
アプレットのページを出て、再び戻る
別のページへ進むなどのためにユーザがページを出る場合、アプレットには それ自体を停止するオプションがある。 ユーザがページに戻ると、アプレットはそれ自体を再び開始することができ る。 同じ手順は、アプレットを含むウィンドウをユーザがアイコン化し、再び開くときに も発生する。
トライしてみよう: このページを出て、また戻ってみる。アプレ ットがそれ自体を停止することになるため、上に示したアプレッ ト出力に加えて、"stopping..." が表示される。アプレットがそれ自体の再開を 指示されたときには "starting..." も表示される。
ブラウザに関する注意: Netscape Navigator 2.0 または 2.01 ブ ラウザを実行している場合は、アプレットがそれ自体を複数回初期化することに注目 してほしい。具体的には、ユーザがリンクによってアプレットのページへ戻 るたびに、ブラウザがアプレットにそれ自体を初期化するよう要求する。ただし、ユーザが Back ボタンを使ってページに戻るときには、この要求は行わない。 これは、仕様どおりの動作である。
トライしてみよう: このウィンドウをアイコン化し、再び開いて みる。 ほとんどのウィンドウシステムにはウィンドウをアイコン化するためのボタンがタイ トルバーに用意されている。 (アイコン化 はミニチュア化 または クローズ ということもある。)上に示したアプレット出力に加えて、"stopping..." と "starting..." が表示されるはずである。
アプレットを再ロードする
ブラウザの中にはユーザにアプレットを再ロードさせるものがある。これはアプレッ トのアンロードと再ロードから成る。 アプレットはアンロードの前に、それ自体を停止し、最終クリーンアップを実行する機会が与えられる。これにより、アプレットは保持していた資源をす べて解放することができる。こうして、アプレットはアンロードされ、アプレットをロードするですでに説明したように再 びロードされる。
トライしてみよう: 使用中のブラウザまたは他の Applet ビューワで再ロードが簡単に行える場合、アプレットを再ロードしてみる。 アプレットを再ロードするとき何がおきるかを確認するため、標準出力 の内容に注目する。 アプレットのアンロード時には、"stopping..." および "preparing for unloading..." が表示されるはずである。(上記のアプレットではこれを見ることは できない。テキストが表示される前にアプレットがアンロードされるからである。) アプレットの再ロード時には、最初にアプレットをロードしたときと同じように "initializing..." および "starting..." が表示されるはずである。
ブラウザに関する注意: Netscape Navigator 2.0 ブラウザでは、 ユーザが Reload ボタンをシフトクリックすると、アプレットを再ロードすることが ある。 これがうまくいかないときは、(オプション/ネットワーク設定の変更ダイアログから ) メモリとディスクキャッシュを空にして、再ロードをやり直す。
ブラウザを終了する
ユーザがブラウザ (あるいはアプレットを表示しているアプリケーション) を終了し ようとすると、アプレットには、ブラウザが終了する前にアプレット自体を停止し、最終クリーンアップを実行する機会が与えられる。
まとめ
アプレットは以下に示す方法で主要なイベントに反応できる。
- それ自体を初期化できる。
- 実行を開始できる。
- 実行を停止できる。
- アンロードに備えて、最終クリーンアップを実行できる。
次のページでは、これら 4 つのタイプの反応に対応する 4 つのアプレットメソッド について説明する。