FreeBSD ハンドブック
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: 何が必要?
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17.1.3. 優先度の低いタスク
次のタスクは全くのあら隠し, または誰もすぐにおこないそうもない投資
のような仕事を表します:
最初の20項目は Terry Lambert <terry@lambert.org> からのもので
す.
- プロセッサ上で V86 モードを使用して, プロテクトモードからの BIOS
コールができるようにし, マップされた割り込み IPC 機構を経由してプロテ
クトモードの呼出し元に結果を返すようにする.
- DOS と同じように, 実際の下位ハードウェアから独立になるよう, BIOS
コール機構を使用したカーネルの中に組み込まれたドライバ. これは DOS ベー
スのローダプログラムで BSD がロードされる前に DOS にロードされていたネッ
トワークドライバや ASPI ドライバも含みます. このことは潜在的なポーリン
グ, つまりプロテクトモードカーネルによる V86 マシンのための
DOS-not-busy 割り込みの生成を意味します.
- ハードウェア固有のプロテクトモードのドライバがロードされて活性化
された後で, デフォルトのカーネル実行形式の中の, そのようなドライバデー
タとテキストエリアを追跡して, カーネルアドレス空間のその部分が回復され
るようにするためのイメージ形式.
これは個々の BIOS ベースのドライバを互いに分離することを含みます. なぜ
なら全く実行しないよりも, すべてのケースにおいて BIOS ベースのドライバ
と共に実行した方が良いためです.
- バスインタフェース機構の抽象化. 現在のところ, PCMCIA, EISA そし
て PCI バスはブリッジで ISA バスに接続されていると仮定しています. こう
いった仮定はおこなうべきではありません.
- パワーマネージメントイベント, カードの挿入, 取り出し, そしてバス
(PNPISA と PCMCIA とのブリッジチップ) 対カードのレベルのイベント管理を
含む PNP イベントを解釈するコンフィグレーションマネージャ.
- 固定デバイスによる他の再割当可・不可のデバイス空間リソースの使用
と衝突しない, 再割当可能なアドレスの割り当てのためのトポロジカルソート
機構.
- ハードウェアサービス登録のための登録ベースの機構. 特にタイマ,
サウンドおよび他のシステムクリティカルなサービス供給源のためのデバイス
中心の登録機構. 単一の独立していないサービス供給源の一つの例として
Timer2, Timer0 そしてスピーカサービスを考慮する必要があります.
- 配置転換とシンボル空間操作をおこなう LKM ローダ機構からアクセス
可能な, カーネルのデータ空間内にあるエキスポートされたシンボル空間. こ
のインタフェースの目的は, 必要な時にカーネルモジュールをロードして, 必
要がなくなればアンロードできる能力をサポートすることです.
- ネットワークカードと一緒に提供される ODI カードドライバを使用で
きるようにする, NetWare サーバ (プロテクトモードの ODI ドライバ) ロー
ダとサブサービス. NDIS ドライバと NetWare の SCSI ドライバについても同
様.
- 前のリビジョンの FreeBSD マシンではなく, Linux マシンで動作する
「アップグレード システム」オプション.
- 移植を簡単にするためと, X, ThinkPad, PS/2マウス, LED, コンソール
スイッチング, しつこい NumLock などの問題を全部一度に片付けるためのコ
ンソールドライバの抽象レイヤへの分割.
- 機会が許したら, 他の外部ドライバのための他のカーネルのエミュレー
ション環境. SCO と Solaris は UnixWare などに続く良い候補です.
- 異なるアーキテクチャのバイナリの実行のためのプロセッサエミュレー
ション環境. これはシステムコールインタフェースがあまり変わらなければ,
思ったより簡単です.
- 商用のストリームドライバを使用可能にするためのストリーム機構.
- カーネルのマルチスレッド化 (カーネルのプリエンプションが必要).
- カーネルのプリエンプション付き対称マルチプロセッシング (カーネル
のプリエンプションが必要).
- ポータブルコンピュータのサポートにおける協調の試み.
これは PCMCIA ブリッジング規則と電源管理イベント処理の変更により, いく
らかは処理できます. しかし, 内蔵ディスプレイと外部ディスプレイの検出,
この2種類のディスプレイがあるという事実に基づく異なる解像度の選択, マ
シンがドックにある場合にはディスクのモータ停止を防止すること, マシンの
ブート能力に影響を与えずにドックベースのカードの消滅を可能にすること
(PCMCIA と同じ問題) などの問題があります.
- マルチプラットフォームへの移植のためのソースツリーの再組織化.
- 「make world」できちんと「世界を創造する」ができるようにする.
(もし「make regress 訳注: 後退する」と呼び方が適当であれば, そのように
名前を変える)
- 最小必要メモリ 4MB 化 (もっと小さければなお良し!).
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Updated May 23, 1997