名称 MIRS2203 開発完了報告書
番号 MIRS2203-REPT-0004 開発完了報告書

版数 最終更新日 作成 承認 改訂記事
A01 2023.2.10 吉貞敬司 大沼先生 初版

目次

  1. はじめに
  2. 発表会・展示会
  3. プロジェクトマネジメント分析
  4. 全体総括
  5. 個人の所感

    1.はじめに

    本ドキュメントはMIRS2203における開発完了報告書である。
    完成した機体を以下に示す。



    fig.1 完成機体

    2.発表会・展示会

    発表会における結果は以下の通りである。

    他班の結果との比較を以下に示す。(授業資料より引用)
    table.1 発表結果
    プロジェクト名 得票数 得票率 順位
    MIRS2201 としょかえる 9 5.3% 5位
    MIRS2202 なすびproject 92 54.8% 1位
    MIRS2203 RAPTAプロジェクト 30 17.9% 2位
    MIRS2204 KOZUTSUMI 21 12.5% 3位
    MIRS2205 てんこっこ 16 9.5% 4位



    fig.2 技術賞

    発表会
     プレゼン発表について振り返る。

    展示会
     展示会について振り返る。


    3.プロジェクトマネジメント分析

    基本設計の時点で予定していた開発スケジュールをfig.3に、実際の開発スケジュールをfig.4に示す。 また、各班員の作業時間を円グラフにし、以下に示す。




    fig.2 基本設計時点の開発スケジュール




    fig.3 実際の開発スケジュール



    ガントチャートの黒い部分が想定より遅れが多く出た部分である。
    フォトリフレクタの開発を先に行い、デバッグをする予定だったが発注の遅れや、組込中の破損によって開発が行えなくなったことが原因である。
    3Dプリンタの遅れでは、設計のミスによって発表会ギリギリまでパーツの印刷を行っていた。
    ドットマトリクスはRaspberyPiの仕様で映像処理を行う際にオーディオプログラムの競合によってノイズが乗ってしまう事が判明するまで時間がかかった事によって遅れが発生した。
    全体としては1~2週間程度の遅れとなり、調整に必要な時間が少なくなってしまった。改善法として、進捗のすり合わせを行うことが必要だと思う。
    ガントチャートの紫色の部分は開発が行えなかった部分である。
    開発の遅れによって社会実装が出来なかった部分と、細かなバグが主な原因にである。
    自動帰還プログラムは安定動作が出来ない点や別のデバッグ作業に時間を要したため実装することが出来なかった。

    班全体の作業時間に対する各班員の作業時間の割合を以下に示す。

    全体の作業時間割合を以下に示す。

    累計作業時間

    各パートの作業割合を以下に示す。

    エレキ作業割合 ソフト作業割合 メカ作業割合
    作業分析(.xlsx)

    パートごとの総括を以下にまとめた。

    <メカ> <エレキ> <ソフト>

    4.全体総括

    全体として約1週間程度の遅れが発生したが、班員各員の努力もあり、大きな問題は起きずに機体を完成させることができた。PM、TLはもちろんのこと、彼らが割り振ったタスクを班員各々がしっかりと行えたからこそであると思われる。 今プロジェクトは全体的にソフトウェアに重点を置き、メカニクス、エレキに関しては控えめな開発となった。 しかし、メカニクスの設計段階で遅れが生じ、結果的にシステム統合試験まで影響を及ぼしてしまった。また、システム統合試験段階にてデバッグに時間がかかり、社会実装を行うべき週にデバッグを行っていた。これは主に、回路の接触不良やシステム統合による電圧不足等が原因であった。 PMの準備不足により社会実装を行うことができなかったことや、設計書や報告書等の文章作成の遅れが目立ったのも、反省点である。 今プロジェクトは従来のMIRSとは異なり、新しいビジネスモデルとして、ロボットだけでなく運用方法まで含めてのプロジェクトであった。しかしそれら自分たちの行いたいことを発表会にてうまく伝えることができず、総合順位では良い結果を残すことができなかった。しかし、班員が作りたかったものが出来上がり、また技術評価では2位をいただくことができたのは、大変喜ばしいことである。

    5.個人の所感

    池ノ谷 晴行(PM・メカ)

     PMとしては、全体的に適切な進行で開発ができましたが、これは班員の優秀さがあってこそだったと思います。文章仕事や本番のプレゼンなどはTLに任せてしまうことも多く、感謝がしきれません。
     また、今までソフトを中心に行ってきて、初めてメカニクスの設計を行いました。機械的知識が豊富ではないので比較的簡単な設計にしておいたのは正解だったと思います。しかし簡単な設計にも関わらず機体の完成が遅れてしまったことに関しては、チームメンバーに対して頭が上がりません。  メカニクス班のリーダーとしても活動していましたが、メカ担当の2人に対してはもう少し適切な指導とタスク割り振りができたかな、と反省しています。

    吉貞 敬司(TL・DM・ソフト)

     工数がかかりやすく、早期開発が必要な作業を主に担当した。特に通信関係のプログラムは標準のライブラリを使用して一から構築したため工数がかかった。入力をコマンドライン上で受け付けていた為同期問題を解決するのに工数が必要だった。今後の展望としてはアプリケーションとして入力方法を変えて移植する方が柔軟性が上がると思う。
     後半のデバッグ作業はかなり時間がかかってしまった。単体試験で動いていたものを統合した結果動かない問題が大変だった。同期に問題があると思いこんでしまった事で原因に気づけなかった。これからは広い視野を持って作業していきたいと思う。

    大橋 咲花(メカ)

     去年先輩方のMIRS発表会を見た時に楽しそうだったのでとても楽しみにしていた。そして今年1年MIRSに取り組んだことで新しく学べたことも増えひとつのものをみんなで作り上げる楽しさを知った。自分の作ったパーツなどが機体の一部になって行くのを見ると作業をすることが全然苦ではなかった。 またメカでは設計をすることもできなかった自分に周りの班員が助けてくれてスムーズに作業が進んだのだと思う。しかし自分から仕事を探したつもりではあっても池ノ谷くんに仕事を任せすぎてしまったとも思っているので反省すべき点だと思っているのでもう少し知識を蓄えた上でMIRSに挑むべきだったと後悔してる。
    自分はCADの設計を担当したがソリッドワークスを使うのが久しぶりだったし、そもそもロボット自体の設計が初めてだったので、設計に慣れるまでに余分な時間を費やしてしまった。最後には池ノ谷くんに聞きながら設計をしていくにつれて早く作業が進められたと思う。
    また、詳細設計書のドキュメント整備をした。ドキュメント整備をすることで自分の機体について詳しく知れたので作業のしがいがあった。
    そして、池ノ谷くんが家で作業してくれたり増田さんが設計を助けてくれて機体が何とか間に合ったのはその存在がかなり大きかったと思う。外装でもブースの飾りつけでも一つも妥協せず完成させることができたので良かったと思う。

    清水 太喜(ソフト)

    MIRS全体としては1からのシステム開発を行い他人に評価してもらう貴重な経験だった。 ソフトとしては主に走行、ドットマトリクス、映像音声通信の機能を担当した。はじめの2つはスムーズに開発できたが統合に時間がかかってしまった。残りの一つは既存のソフトフェアを用いたのだが、ここの実装に時間がかかってしまった。 また反省点として音声通信が実装できなかったところにある。この原因として開発、試験、評価、フィードバックのサイクルをこまめに回せなかったところにあると思う。

    杉﨑 渓(エレキ)

     私はエレキとして、基盤作成や、ケーブル作成を担当しました。基盤配線は豊田が考えてくれたため、とても感謝しています。作業を進めていった中で、小さい基盤に細かい配線をしていたため、集中力はついたかと思います。反省点として、私に電気系の知識があれば、豊田を少しは楽にさせることが出来たと思いました。また、フォトリフレクタ基盤に関して、事前に特性を理解しておけば時間短縮ができたと思いました。1年を通して自分の能力を改めて知ることが出来たので、今後に活かしていきたいです。班員の皆さん、1年間ありがとうございました。

    豊田 遼大(エレキ)

     エレキの設計、開発を中心となって行ったがほぼ1人で行なってしまったため細かな設計ミスが多くあった。これらの確認不足によりスムーズな開発が行えなかった。早い段階でできるだけ早く不具合を潰すことが大切だと感じた。 この一年でkicadやblenderなど新しいものにも触れられ、楽しかったため、とても良い経験となった。

    フリーマン ジョン 龍馬(エレキ)

      MIRSを1年通してやって来てスケジュールが厳しい時期もあったが、とても楽しかった。 自分はエレキとしてやったことは年内で全うした為、年始からはドキュメントや発表に向けて作業することが多くなった。ドキュメント整理やパワポ、Excel等をたくさん扱ったおかげでそれらは上達できたのが、うれしかった。ですが、後期の統合試験や最終調整では自分の非力さ故、PM/TLの指示で動くことしかできなかったことが悔しいです。結果としては、良い機体が完成し達成感もあったが、もう少し自分に能力があればなと痛感した

    増田 匠真(メカ)

      最初はみんなが思い描いているもの、目的としているものが設計できるのか、しっかり完成するのかとても不安でした。 しかし、自分の持っている知識を生かし、わからないところがあれば仲間と助け合うことで無事に完成し、発表会で一回の不具合もなく走行できたことがうれしいです。まだ、自分では実力不足である部分が多く見つかったので、これを機に自分のことをしっかりと見つめ直してみようと思います。 



メカ開発完了報告書
エレキ開発完了報告書
ソフト開発完了報告書

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