名称 MIRS1403 電源ボード不具合報告書
番号 MIRS1403-REPT-0004

最終更新日:2014.7.11

版数 最終更新日 作成 承認 改訂記事
A02 2014.7.11 大塚祐一郎 新規作成した電源ボードについて追加
判明した不具合の原因について追加
A01 2014.6.22 大塚祐一郎 青木 初版

目次




1.はじめに


本ドキュメントは、MIRS1403の電源ボードの不具合、また不具合への対策について記したドキュメントである。


2.電源ボード不具合報告


  • 不具合

    1. 制御系への出力であるCH2に出力される電圧が、本来5.1[v]〜5.5[v]の値に収まるはずが、7.0[v]以上の電圧が生じてしまっている。


    3.考えられる原因と修復


    考えられる原因と実際に行った修復方法を以下に示す。

    • 原因
      1. 電源ボードの仕様書と異なる値の抵抗が用いられていた。


      2. レギュレータの故障


      3. 回路に接続されていた抵抗及びコンデンサの故障

    • 修理方法
      1. 正しい値の抵抗を用意し付け替えた。


      2. 既存のレギュレータを取り外して、新たなレギュレータを取り付けた。


      3. 回路に接続されている抵抗及びコンデンサの電気抵抗値をテスターを用いて図り、
        明らかに値のおかしいものを新しいものに取り換えた。

    4.結果

    上記の方法で電源ボードの修復を試みたが、CH2の出力電圧を適正範囲内におさめることが出来なかった。.
    又、基盤のランドも度重なる加熱により一部が剥がれかけてしまい、新しく素子を付け替えることも難しくなってしまった。
    以上の理由より、新たな電源ボードの作成を行う。
    新しく作成した電源ボードの試験も、
    標準部品試験計画書 を参考に試験を行う。

    5.新規作成した電源ボードについて


    対象のボードと仕様書の実装図、部品表を照らしあわせ、スイッチ内部に設置するLED以外の部品は正確に設置されていることを確認した。
    又、設計上LEDによって導通している部分は、基盤裏面にジャンパ線を半田付けすることにより導通させた。
    原因究明の過程でランドがいくつか剥がれてしまったが、修復処置を行うことにより回路的問題は解決できた。

    6.新規電源ボード不具合報告


  • 不具合

    1. 制御系への出力であるCH2に出力される電圧が、本来5.1[v]〜5.5[v]の値に収まるはずが、7.0[v]以上の電圧が生じてしまっている。


    7.不具合に対する原因考察


    デュアルレギュレータ電源ボードのパターン図を下に示す。 新規作成した電源ボードにも、旧電源ボードと同じ不具合が発生してしまった。
    以上のことより、この不具合の原因は基盤そのものではない事が分かった。
    再度原因の究明を行った所、以下のことが分かった。


    • 繋がっているべき場所が、繋がれていない。
    • 今回の基盤作成に伴い、スイッチ内部に設置しなければならないLEDが未設置のままであった。
      (具体的には上パターン図@Aの部分である。)
      これにより、本来回路の一部に組み込まれている部分が導通しておらず、回路機能的に未完成な状態になっていた。

    8.反省

    今回は、目に見える形で設計との違いが表れていたにもかかわらず、それによって誤作動が起きる筈がないという
    早合点により確認を怠り、それによって作業進行速度に多大な遅れを生み出してしまった。
    二度とこの様な事を繰り返さないよう、意識して作業に取り組んでいきたい。




    MIRS1403ドキュメント管理台帳