名称 MIRS1402 電源ボード仕様変更報告書
番号 MIRS1402-REPT-0006

最終更新日:2014-08-08

版数 最終更新日 作成 承認 改訂記事
A01 2014-08-08 牧田莉奈,太田和希 初版

目次


  1. はじめに

    本ドキュメントは、MIRS1402の電源ボード仕様変更について記したドキュメントである。

  2. 目的

    電源ボードの抵抗を変えることで、制御系に出力する電圧を大きくする。

  3. 問題点

    MIRS本体を動作させ走行させると、CPUに出力される電圧が低下してしまう。そのときに電圧が足りずにCPUが機能しなくなることが発生した。

  4. 変更点

    変更前の電源ボードの回路を以下に示す。
    今回は制御系の回路を変更するのでCN1,CN2のある上の回路である。

    変更前の実装図を以下に示す。

    レギュレータの入出力を示す回路図と式を以下に示す

    この式(Vref=1.25V,Iadj=50μA)から、上図でのR2を大きくすればVoutが大きくなることがわかる。
    上図でのR1,R2は、電源ボード上でそれぞれR2,R3である。
    電源ボード上のR3を5.6kΩから5.8kΩ に変更して対応した。

  5. 試験方法

    以下のドキュメントの電源ボードの試験を参考に試験を行った。
    MIRS1402 標準部品試験計画書

    今回は制御系の電源ボードの仕様のみの変更なのでそれのみの試験を行う。
    部品配置確認、導通試験はMIRS1402 標準部品試験計画書通りに行う。
    動作試験に関してはデモ競技会直前のため、CN1に7.4Vを入力した時の結果のみを比較する。測定したのは無負荷時、負荷時(CPUボード接続時)である。
  6. 試験結果

    結果を以下の表に示す。
    無負荷時(理論値) 無負荷時(実測値) 負荷時(CPUボード接続時)
    変更前(R3=5.6kΩ) 5.03V 5.05V 5.01V
    変更後(R3=5.8kΩ) 5.165V 5.16V 5.12V

沼津工業高等専門学校 電子制御工学科