沼津高専 電子制御工学科 | ||||||
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改訂記録 | ||||||
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版数 | 作成日 | 作成者 | 承認 | 改訂内容 | ||
A01 | 2004.02.27 | 高根澤,藤田 高橋,齋藤 |
齋藤 | 初版 |
開発項目 | 開始(計画) | 終了(計画) | 開始(作業) | 終了(作業) |
システム計画書 | 2001/12/11 | 2002/03/31 | 2001/12/11 | 2002/03/31 |
調査(MIRSの各部について) | 2001/12/11 | 2001/12/18 | 2001/12/11 | 2001/12/18 |
基本設計 | 2002/01/08 | 2002/02/07 | 2002/01/08 | 2002/02/07 |
開発項目 | 開始(計画) | 終了(計画) | 開始(作業) | 終了(作業) |
システム計画書改定 | 2002/04/09 | 2002/04/30 | 2002/04/09 | 2002/04/30 |
基本設計改定改定 | 2002/04/09 | 2002/05/31 | 2002/04/09 | 2002/05/31 |
詳細設計書(メカ) | 2002/04/23 | 2002/05/25 | 2002/04/23 | 2002/05/25 |
詳細設計書(エレキ) | 2002/04/23 | 2002/05/25 | 2002/04/23 | 2002/05/25 |
詳細設計書(ソフト) | 2002/04/23 | 2002/05/25 | 2002/04/23 | 2002/05/25 |
製造(メカ) | 2002/07/09 | 2002/07/16 | 2002/07/09 | 2003/02/07 |
製造(エレキ) | 2002/07/09 | 2002/07/16 | 2002/07/09 | 2003/02/07 |
製造(ソフト) | 2002/07/09 | 2002/07/16 | 2002/07/09 | 2003/02/07 |
ドキュメント整理(メカ) | 2003/02/07 | 2003/02/21 | 2003/02/07 | 2003/02/21 |
ドキュメント整理(エレキ) | 2003/02/07 | 2003/02/21 | 2003/02/07 | 2003/02/21 |
ドキュメント整理(ソフト) | 2003/02/07 | 2003/02/21 | 2003/02/07 | 2003/02/21 |
問題点 | 原因 | 解決策 | |
1 | サスペンションが一度沈むと元に戻らない。 | スプリングが柔らかすぎた為。 | スプリングを締め上げて、硬くした。 |
2 | アームの先端部分が不安定。 | エアシリンダのみで先端を支えていた為。 | 2本の補助棒をつけた。 |
3 | タッチセンサが壊れた。(2回) | 高速でポストに激突した為。 | その都度、新しいものと交換した。 |
4 | 分解がしづらい。 | 各センサとドータボードをつなぐケーブルが多過ぎた為。 | 各階層ごとにケーブルを一つの基盤にまとめ、その基盤同士をフラットケーブルでつないだ。 |
5 | 圧縮空気を使い切った後、エアシリンダが動かなくなった。 | 使用した電磁弁が内部パイロット式という、加圧側と開放側の圧力差がある程度ないと正しく動作しないものだったので、圧縮空気がなくなって途中で止まると、弁がきっちりと閉まらず、空気漏れしていた為。 | 圧縮空気を使い切る前に、空気を補充することにした。 |
6 | エアシリンダの動作速度が速すぎる。 | エアシリンダに流れ込む空気の流速が速過ぎた為。 | 電磁弁とエアシリンダの間にスピードコントローラをつけ、流速を絞った。 |
7 | エアシリンダが5回しか動かない。 | 500mlのペットボトルでは容量が足りなかった為。 | ペットボトルをもうひとつ増やした。 |
8 | 見た目がいまいち。 | ケーブル類が外に出ていた為。マネージャーが変なこだわりを持っていた為。 | 化粧板を取り付けた。ゆうちゃん(マスコット)を乗せた。 |
問題点 | 原因 | 解決策 | |
1 | 電源を入れた瞬間に電源ボードのパターンが焼き切れた。 | コネクタからのVccとGndの供給が逆だった為。 | 切れた回路をジャンパ線でつなぎ直し、コネクタの接続を逆にした。 |
2 | ドータボードがFPGAボードに接続できなかった。 | ドータボードのピンの配置間隔を間違えていた為。 | FPGAのピンの配置間隔をノギスで実測し、新しく製作した。 |
3 | FPGAから信号がこない。 | 使えないピンを使っていた為。 | 正しい場所にジャンパ線でとばした。 |
4 | PICでA/D変換が出来なかった。 | A/D変換を設定するレジスタが存在するBankに行っていなかった為。 | プログラムを正しく変更した。 |
4 | 回路を換装した際に、PICが異常発熱し、壊れた。 | PICの向きが逆だった為。 | 正しい向きで予備のPICをさした。 |
5 | LCDが動かない。 | GNDがつながっていなかった為。 | ドータボードのパターンを正しく配線した。 |
6 | センサがすべて動かない。 | ドータボードのVccのパターンが剥離し、GNDと接触(ショート)していた為。 | とりあえずは、ジャンパ線でつないで応急処置をし、ドータボードを作り直した際に、パターンを太くした。 |
問題点 |
原因 |
解決策 |
シリアルポートからの情報が文字化けする |
PC-PIC間の通信仕様 |
PIC側でChar型で出力してPC側で変換するようにして改善した。 |
PSDの値が不正確 |
PSDドライバの変換仕様,及び送信データの不安定さ | PSDからの送られてくる電圧データをドライバで距離に換算しているが、
70cmを超えるとデータが酷く不均一になる。今回は一定値以上の場合は物体が遠距離にあるということだけを上位に伝えるようにした。 |
メインプログラム実行中にSegmantation Faultがでて止まる | プログラムエラー | コンパイルには引っかからなかったが、ポインタ関連のミスと思われる。
最終的にはエラーを発見できずじまいだった。使用可能なプログラムを用いてプログラムを書き直した。 |
ポスト周回時に衝突する(内側に切り込んで周回する) | 移動パラメータ調整不足 | PSDを用いて距離測定しながらフィードバックをかけることにした。又TSに反応があったときにはポストから離れる行動に移るようにした。 |
競技会場でPSDに不審な値が入力される | プロジェクター、又はカメラ、西日によるPSDの誤作動?? | 突如発生した原因不明のエラー。原因はあくまで推測である。メインプログラムでスタートから暫くPSDを使用しないで進ませることで一時的には動いたがスタート付近ではやはり誤動作を起こしていた。会場を再度組み立てないと原因追求と改善は難しい。解決の第一歩として競技会前の会場設置を提案する。 |
エレクロトニクス
ソフト
デバイスドライバ周りは、ATLMIRSのプログラムを参照にしたが、意外と手間がかかった。またシリアル通信はほとんど一からのスタートとなり苦労と時間がかかったが結果としては自分の身になったと思う。MIRSを動かす上でソフトの中で一番下の個所であったが一番時間をかけた個所であった。
ここの動きを実現するために開発用プログラムはかなり製作した。実際にはうまく動くものと動かないものとで区別しひたすら完成度を高くするように製作していった。
メインプログラムは結局当初の行動計画に沿う事ができなかったことが悔やまれる。メカ的な性能的な面ではなく、ソフトウェアが甘かった為である。個々の行動の精度を高めることに時間を費やしてしまい、行動まで手が回らなかったのが原因の一つである。その他にも行動を正確に理解し切れなかったこともあげられる。
PSDは近距離ではその威力を発揮したが、遠距離の測定は厳しかった。実際には物体の認識だけはできたので一応1m50cm程はカバーできたので工作室ではかなり正確に発見できていた。しかし競技会ではPSDの誤動作と、ポスト間の距離が遠くて苦しい思いをさせられた。
結論として、ソフトウェアを約1年経験して感じたのは、時間の大切さと予測不可の場合の行動である。過去、今回もソフトが動き出すのはエレキ側との兼合いにより大体夏季休業以降である。しかしそれ以前にメインの記述やデバイスドライバの仕組みを深く理解できれば行動プログラムにかける時間を増やす事ができたと思う。難しいとは思うが企業等では普通だと思うのでこれからに生かしたい。予測不可能な事態を乗り越えた後にどのように前の状態まで復帰出来るかが重要だと思った。今回、試技では白線感知時にお粗末な方法しか考えつかなかったため、PSDの誤動作という予測不可能な事態の後で白線を越えるという失敗をした。致命的なエラーでないのなら他の個所でカバーする必要というのもよく感じられた。
ドキュメントマネージャより
マネージャより
関連文書 |
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