(6) 超音波センサ利用上の注意
- (4)でも述べたが、壁にたいして斜めに入射した超音波はほとんどもどってこない。
- 超音波トランジューサは、周波数選択性が著しいので、送波回路に発信機を用いる時は周波数調整を綿密に行う。経時変化や温度変化による発信機のドリフト<注1>にも注意が必要。
- 受信機は、大きな増幅率をかせぐアナログ回路であり、回路の雑音に注意。
- 受信機はマイクロホンであるから、外部の音やシステム自体の機械的振動で誤動作する恐れがある。受信機はゴム等を用いて、機械的振動が伝わらないように取り付ける。 (fig.5)
- 外部からの音響的な雑音に対しては、距離を2回測定して、その値が違っていたら再度センサを働かせるというようなソフトウェアによる対策が有効。
- 続けて距離を測定する場合は、以前に発射した超音波に対する反射や残響が十分に減衰する時間(数[ns])をおいてから、次の超音波を発射する。
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| 基板へ超音波トランジューサを取り付ける方法の一例 |
<注1>ドリフト
直接結合増幅回路は直流信号まで増幅できる。それゆえ、温度や電源電圧の変化によってICBOやVBE等が変化し、コレクタ電流が変化した場合、これを信号直流分と区別できない。入力の変動に原因せずに、電流が変動する現象をドリフトと呼ぶ。
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