FreeBSD ハンドブック : FreeBSDカーネルのコンフィグレーション : デバイスノードを作る
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5.4. デバイスノードを作る

カーネル内のほとんどすべてのデバイスは対応する ``node'' エント リが /dev ディレクトリにあります. これらのノードは普 通のファイルのように見えますが, 実際にはプログラムがデバイスに アクセスするのに用いるカーネル内への特別なエントリです. シェルスクリプトである /dev/MAKEDEVはオペレーティング システムを最初にインストールする時に実行され, サポートされてい る大部分のデバイスのノードを作ります. しかし, すべてのノードが作られるわけではありませんので 新しいデバイスのサポートを加える時は対応するエントリがこのディ レクトリにあるかどうか確認してもしなければ, 作ってください. 以下に例を示します.

IDE CD-ROMのサポートをカーネルに加えるとします. 次の行 を加えます.

controller wcd0

これにしたがって, /devディレクトリに wcd0で始ま るエントリを捜してください. 1文字が後ろにつくかもしれません. 後 ろについた文字が `c'であるか先に `r'のつくエントリは `raw'デバ イスを示します. それらのファイルがないことが明らかになったとします. そこで /dev ディレクトリに移動して次のようにタイプします.

# sh MAKEDEV wcd0

スクリプトの実行が終ったら /devwcd0crwcd0c エントリがあることを確認してください. これによ り正しく実行されたことがわかります.

サウンドカードの場合のコマンドは次の通りです.

# sh MAKEDEV snd0

これにより対応するエントリが作られます. 注: サウンドカードのようなデバイスのノードを作る場合で, もし他 の人がマシンにアクセスするようであれば, そのデバイスを /etc/fbtabファイルに追加して外部からのアクセスから 保護するのが望ましいでしょう. このファイルの詳細については man fbtab を参照してください.

GENERICに含まれていないデバイスはエントリがありませんから,以上 の簡単な手順をおこなうことになります.

注: すべての SCSIコントローラは同じ /devの エントリを使用しますのでノードを作る必要はありません. またネッ トワークカードと SLIP/PPP疑似デバイスは /devにはエント リがありませんのでこれらについても作る必要がありません.


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Updated May 23, 1997