FreeBSD ハンドブック : 開発の最前線: FreeBSD-current と FreeBSD-stable : インターネットを通じたソースツリーの同期
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16.3. インターネットを通じたソースツリーの同期

原作: Jordan K. Hubbard <jkh@FreeBSD.ORG>.

訳: 岩崎 満 <iwasaki@jp.FreeBSD.org>.
28 December 1996.

インターネット接続 (または電子メール) を使用して, あなたの興味の対 象によって FreeBSD プロジェクトのソースのある一部分または全体の最新を 追いかける方法は色々あります. 私たちが提供している基本的なサービスは CVSup と CTM です:

CVSup は目下売り出し中で, sup のすべての機能プラスαをそな え, 要求するサーバのディスクスペースとネットワーク資源の観点からずっと 効果的に動作します. このため, CVSup は FreeBSD プロジェクトにおいて sup の大部分を置き換えました. また, sup のように pull 同期モデルで動作します.

一方, CTM はあなたが持っているソースとマスタアーカイブ上に あるそれとの対話的な比較をおこないません. そのかわりに, 前回の実行時からの変更を認識するスクリプトがマスタアーカ イブ上で一日に数回実行され, すべての変更を compress して通し番号を振り, さらに電子メールで転送できるようにエンコードします (印字可能な ASCII キャラクタのみです). 受信した後は, これらの「CTM のデルタ」は自動 的にデコード, 検査してユーザのソースのコピーに変更を適用する ctm_rmail(1) によって処理可能となります. この処理は CVSup よりずっと効率 的であり, pull モデルというよりむしろ push モデルで あるため, 私たちのサーバ資源の負荷は軽くなります.

もちろん他のトレードオフもあります. あなたが CVSup でうっかりアーカイブ の一部を消してしまっても, CVSup は壊れた部分を検出して再構築してくれます. CTM はこれをやってくれません. もしソースツリーの一部を消してしまったら, 一からやり直して (最新の CVS 「ベースデルタ」から) すべてを再構築しなければ なりません.

CVSup と CTM, あるいは今では時代遅れとなってしまった sup についての 詳しい情報については, 以下の節を参照してください:

16.3.1. CTM

16.3.1.1. なぜCTMを使うの?
16.3.1.2. CTMを使うには何が必要?
16.3.1.3. はじめてCTMを使い始める
16.3.1.4. CTMを日常で使う
16.3.1.5. CTMの将来計画
16.3.1.6. その他
16.3.1.7. ありがとう!

16.3.2. CVSup

16.3.2.1. CVSup の紹介
16.3.2.2. CVSup のインストール
16.3.2.3. CVSup のコンフィグレーション
16.3.2.4. CVSup の実行
16.3.2.5. CVSup ファイルコレクション
16.3.2.6. CVSup のアナウンス, 質問およびバグ報告

16.3.3. SUP

16.3.3.1. SUP のコンフィグレーション
16.3.3.2. SUP 配布ファイル

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Updated May 23, 1997