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名称 MIRS1302 標準ボード試験報告書
番号 MIRS1302-TECH-0002

最終更新・2013.7.19

版数 最終更新日 作成 承認 改訂記事
A01 2013.7.19 山田、泉谷 初版
A02 2013.7.19 山田、泉谷 大沼 レビューで指摘された点の修正

目次

  1. 本ドキュメントについて
  2. 試験内容確認
  3. 試験報告



1.本ドキュメントについて

本ドキュメントは、MIRS1302が行った標準ボードの動作試験の報告について記したドキュメントである。


2.試験内容確認

以下のリンクに試験の詳細を示す。

MIRS1302 標準ボード試験計画書


3. 試験報告

以下のリンクに、標準ボードの試験結果を示す。

MIRS1302 標準ボード試験用チェックシート.pdf

3.1 電源ボード

3.1.1 部品配置チェック

目視により、部品がすべて正しく実装されていることを確認した。
したがって、合格。

3.1.2 導通チェック

導通・絶縁について問題はなかった。
したがって、合格。

3.1.3 制御系電源の動作試験

CN1に安定化電源を接続し6.0~8.5Vで出力したときのCN2に出力される電圧をチェックシートに示す。
電源電圧7.4~8.5Vで、出力が5.1V以上である。
したがって、合格。


3.1.3 駆動系電源の動作試験
CN3に安定化電源を接続し6.0~8.5Vで出力したときのCN4に出力される電圧をチェックシートに示す。
電源電圧7.4~8.5Vで、出力が6.1V以上である。
したがって、合格。

3.2 ドータボード

3.2.1 部品配置チェック

目視により、部品がすべて正しく実装されていることを確認した。
したがって、合格。

3.2.2 導通試験

導通・絶縁について問題はなかった。
したがって、合格。


3.2.3 動作試験

ドータボードに何のセンサーも接続せずに、試験プログラムを実行すると、
I/O[1~8]、TS[1~4]のすべてが1であることが、確認できた。
しかし、静電気などの影響によって、値が変化することが確認された。
センサーを接続したときには、値は安定したので、基準を満たすものとする。

白線センサを各ポートに接続して、試験プログラムを実行すると、
白い紙を近づけたとき1、遠ざけたとき0となることが確認できた。

タッチセンサを各ポートに接続して、試験プログラムを実行すると、
つけたときに1、離したときに0となることが確認できた。

したがって、合格とする。

3.3 モータ制御ボード
3.3.0 試験内容の変更
モータ制御ボードの試験内容に変更があったので、試験計画書の内容を更新した。
モータ制御ボードの試験は、USART.hex、PWM.hex、RE.hexを用いた試験であったが、
それぞれ、integration2.hex、PWM2.hex、RE.hexを用いた試験に変更した。
PWM制御の試験で、発熱が確認されたため、試験基準を変更した。
それに伴って、チェックシートも更新した。
3.3.1 部品配置チェック

目視により、部品がすべて正しく実装されていることを確認した。
したがって、合格。

3.3.2 導通・絶縁試験

ジャンパ線の近くでの短絡があったので、修正を行った。
その後、導通・絶縁について問題がないことを確認した。
したがって、合格。


3.3.3 動作試験1(モータ制御)

[出力波形]
出力のduty比は、正しいことが確認できた。

[動作]
モータは正しく正転、逆転、ブレーキを行った。
制御用電源と駆動用電源を1つの安定化電源によって供給して、6.0Vで試験を行ったところ、
素子に発熱が生じたが、電圧を下げると発熱は生じなくなった。

電源ボードの試験結果より、実際には、制御用電源は最大でも5.6Vである。
この電圧で発熱を生じることはなかったため、発熱は生じないと考え、合格とする。

3.3.4 動作試験2(ロータリーエンコーダ)

ロータリーエンコーダを接続して、試験プログラムを実行したところ、
正転で点灯、逆転で消灯することを確認した。
ロータリーエンコーダの値をPICが読み込んでいることが確認できたので、合格とする。

3.3.5 動作試験3(シリアル通信)

モータが5回づつ、前転、後転を繰り返すことを確認した。
これにより、シリアル通信ができていることが確認できたので、合格とする。
3.4 超音波センサボード

3.4.1 部品のチェック

目視により、部品がすべて正しく実装されていることを確認した。
したがって、合格とする。

3.4.2 導通チェック

半田が正しく付けられていない箇所があったので修正を行った。
その後、導通・絶縁について問題がないことを確認した。
したがって合格とする。

3.4.3 動作試験

[親機]
壁と水平にして測定したとき、20cmから200cmまで誤差5%以内で測定することができ、300cm近くまで計測ができた。
壁を水平、仰角方向に回転させた場合、角度を大きくするほど精度は落ち、20cmから75cmでは水平方向±45度の範囲で測定できた。

[子機]
壁と水平にして測定したとき、20cm、75cm、100cm、200cmでは誤差5%以内で測定することができたが、50cmを測定したとき稀に「21」が出力されることがあった。300cm近くまで計測ができた。
壁を水平、仰角方向に回転させた場合、角度を大きくするほど精度は落ち、20cmから50cmでは水平方向±45度の範囲で測定できた。

子機の距離測定の不具合についてまだ原因は分かっていないが、ソフトで対策をし、エレキでも改善を行う。

距離についての試験において、誤差が±20%以内におさまっているので合格とする。







沼津工業高等専門学校 電子制御工学科