沼津高専 電子制御工学科
MIRS0204エレクトロニクス詳細設計書
MIRS0204-ELEC-0001
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 2003.5.30 駒崎 田中 村田 村田 初版
A02 2003.6.13 村田 村田 電源を分割
A02 2004.1.21 村田 村田 ソフトウェアビジビリティ等を変更

目次

  1. はじめに
  2. 概要
  3. 構成
    1. 概略ブロック図
    2. 電源系統図
  4. 機能性能
    1. 標準MIRS基板
    2. I/O制御ボード
  5. 物理インターフェース
    1. ISAラック   
    2. バックプレーン - フラッシュディスク   
    3. バックプレーン - 電源ボード
    4. CPUボード - フラッシュディスク
    5. CPUボード - テンキー
    6. CPUボード - PC
    7. CPUボード - FPGAボード
    8. FPGAボード - LCD
    9. FPGAボード - ドーターボード
    10. ドーターボード - 赤外線センサ
    11. ドーターボード - 白線センサ
    12. ドーターボード - 超音波センサ
    13. ドーターボード - タッチセンサ
    14. ドーターボード - ロータリエンコーダ
    15. ドーターボード - デジタルコンパスボード
    16. ドーターボード - モーターパワー制御ボード
    17. ドーターボード - 電源ボード
    18. 電源ボード - モーターパワー制御ボード
    19. 電源ボード - バッテリー
    20. モーターパワー制御ボード - モーター
  6. 各部の詳細
    1. 標準MIRS基板
    2. MIRS0204で作る基板、回路  
      1. I/O制御ボード
        1. FPGA回路ブロック図
        2. 各ブロックの機能
        3. モジュール間インターフェース仕様
        4. ソフトウェアビジビリティ
      2. ドーターボード
        1. 外形
        2. 詳細ブロック図
        3. 主用部品
        4. 製造仕様書ツリー
  7. 消費電力
  8. 参考資料

1.はじめに

本ドキュメントは、MIRS0204エレクトロニクス部の各回路基板の製造仕様書の作成に必要な事項を述べる。

2.概要

MIRS0204のエレクトロニクス部は、主としてAT互換シングルボードコンピュータとISAバスに接続されるI/Oボードおよびセンサ回路からなり、I/O制御のための回路はそのほとんどがI/Oボード上のFPGAで実現される。

3.構成

  1. 概略ブロック図
    fig.3_1に概略ブロック図を示す。
    fig.3_1 概略ブロック図

    fig.3_2にFPGA内部ブロック図を示す。
    fig.3_2 FPGA内部回路ブロック図

  2. 電源系統図
    fig.3_3に電源系統図を示す。
    fig.3_3 電源系統図


4.機能性能

  1. 標準MIRS基板
    標準MIRS基板の仕様についてはMIRSデータベース(DBMD)を参照のこと。
  2. I/O制御ボードボード
    I/O制御ボードボードはISAバスを経由してCPUからセンサおよび駆動回路の制御を行う機能を具備する。 MIRS0204ではI/O制御ボードをFPGA内に構成した回路データとドーターボードで構成する。
    I/O制御ボードは、以下の事項が可能でなければならない。
    • CPUからFPGA回路情報をダウンロードする。
    • CPUからタッチセンサ(6個)、赤外線センサ(3個)、デジタルコンパスの状態を読み込める。
    • ポストからの赤外線信号を区別でき、ポスト番号をCPUに出力する。(ポスト番号は0から最大4まで)   
    • CPUから超音波センサの測定開始の命令が来たとき、超音波センサボードに超音波の発射信号を送る。
    • 超音波センサが、自身で発射した超音波を受信したときに割り込み信号をCPUへ出力する。
    • CPUより送られてくる液晶ディスプレイボード制御信号の出力制御を行う。
    • CPUから送られてくる方向データをPWM変換して、MPCへ出力する。
    • ロータリーエンコーダの回転数をカウントし、方向データと共に出力する。
    • パワーオン信号の状態を読み込める。

5.物理インターフェース

  1. ISAラック
    4スロットのISAバスラックに搭載される。各ボードは下記のようにISAラックへ搭載する。
    ISAラック
    スロット番号
    搭載基板
    1
    空き
    2
    CPUボード
    3
    空き
    4
    FPGAボード

  2. バックプレーン - フラッシュディスク

     
  3. バックプレーン - 電源ボード

  4. CPUボード - フラッシュディスク


  5. CPUボード - テンキー


  6. CPUボード - PC


  7. CPUボード - FPGAボード


  8. FPGAボード - LCD

  9. FPGAボード - ドーターボード

  10. ドーターボード - 赤外線センサ

  11. ドーターボード - 白線センサ

  12. ドーターボード - 超音波センサ

  13. ドーターボード - タッチセンサ

  14. ドーターボード - ロータリエンコーダ

  15. ドーターボード - デジタルコンパスボード

  16. ドーターボード - モーターパワー制御ボード

  17. ドーターボード - 電源ボード

  18. 電源ボード - モーターパワー制御ボード

  19. 電源ボード - バッテリー

  20. モーターパワー制御ボード - モーター

6.各部の詳細

  1. 標準MIRS基板 MIRSデータベースDBMDを参照。
  2. MIRS0204で作る基板、回路
    IO制御ボードはFPGA内に構成した回路データとドーターボードで構成される。  
    1. IO制御ボード
      1. FPGA回路ブロック図

        fig.6_2_A_a_1 FPGA内回路ブロック図
      2. 各ブロックの機能
        1. アドレスデコーダ
          16bitのアドレスデータからモジュールセレクタ信号を作り出し、AEN信号に合わせて各モジュールに出力する。また、各モジュールが16bitのデータ入出力を行えるように IOCS16 信号を制御する。
        2. 液晶ディスプレイ制御モジュール
          CPUから送られてくる8bitの液晶ディスプレイボード制御信号の出力制御を行う。
        3. モータパワー制御モジュール
          CPUから送られてくる速度データをPWM変換し、同じくCPUから送られてくる方向データと共に出力する。
        4. ロータリーエンコーダ制御モジュール
          ドーターボードを通して送られてくるロータリーエンコーダのデータを用いて、方向データ、カウント値を出力する。
        5. 超音波センサ信号処理モジュール
          CPUから超音波センサ選択信号を受けると、2bitの超音波センサ選択信号、超音波の送信信号となる幅0.4[ms]、周波数約40[kHz]のパルスと、回りこみ除去回路へのタイミングパルスである受信タイミング信号を出力する。又、超音波センサから受信信号を受けとると、割り込み信号を、割り込み信号のリセットを行うまでCPUへ出力し続ける。
        6. タッチセンサ、白線センサ、デジタルコンパス信号処理モジュール
          6bitのタッチセンサ信号、2bitの白線センサ信号、3bitのデジタルコンパス信号を16bitのTLD信号としてCPUに出力する。 上記の3種類の信号に変化が生じた時に、CPUから割り込みリセット信号が来るまでCPUに割り込み信号を出力する。
        7. 赤外線センサ信号処理モジュール
          赤外線センサにポストからの信号入力が入った時割り込み信号を出力し、要求があれば符号化された信号を12bitのパラレルデータとしてCPUに出力する。
        8. ダミーモジュール
          ISAバスの信号の内、ATLMIRS用の各モジュールで使用しない信号をハイインピーダンスに接続する。

      3. モジュール間インターフェース仕様
        1. ISA バス
          ISA バスのインターフェースについては ISA バスの仕様書、およびマイコンビルダーの仕様書を参照のこと。

        2. アドレスデコーダ
          Table.6_2_A_c_1 アドレスデコーダのインターフェース
          信号名
          I/O
          機能
          SA 0 to 15
          OUT
          16bit アドレスバス
          AEN
          IN
          アドレス開放
          IOCS16
          OUT
          16bit I/Oサイクルに 1 ウェイトで応答
          LCD_ADD
          OUT
          LCD_Mセレクタ信号
          MPC_ADD
          OUT
          MPC_Mセレクタ信号
          RE_ADD
          OUT
          RE_Mセレクタ信号
          USS_ADD
          OUT
          USS_Mセレクタ信号
          TLD_ADD
          OUT
          TLD_Mセレクタ信号
          IRS_ADD0…3
          OUT
          IRS_M0…3セレクタ信号

        3. 液晶ディスプレイ制御モジュール
          Table.6_2_A_c_2 液晶ディスプレイ制御モジュールのインターフェース
          信号名
          I/O
          機能
          SD 0 to 15
          OUT
          16bit データバス
          IOR
          IN
          I/Oリード・ストローブ
          IOW
          IN
          I/Oライト・ストローブ
          RESET
          IN
          システム・リセット
          CLK
          IN
          システム・クロック 8MHz デューティ50%
          RS
          OUT
          レジスタ・セレクト
          R/W
          OUT
          リード・ライト
          E
          OUT
          イネーブル信号
          DB 0 to 7
          INOUT
          入出力データ

        4. モータパワー制御モジュール
          Table.6_2_A_c_3 モータパワー制御モジュールのインターフェース
          信号名
          I/O
          機能
          SD 0 to 15
          OUT
          16bit データバス
          IOR
          IN
          I/Oリード・ストローブ
          IOW
          IN
          I/Oライト・ストローブ
          RESET
          IN
          システム・リセット
          CLK
          IN
          システム・クロック 8MHz デューティ50%
          R_DIR
          OUT
          右方向信号。オープンコレクタ出力
          R_PWM
          OUT
          右PWM信号。オープンコレクタ出力
          L_DIR
          OUT
          左方向信号。オープンコレクタ出力
          L_PWM
          OUT
          左PWM信号。オープンコレクタ出力

        5. ロータリーエンコーダ制御モジュール
          Table.6_2_A_c_4 ロータリーエンコーダ制御モジュールのインターフェース
          信号名
          方 向
          対 象
          概 要
          RE_X
          IN
          アドレスデコーダ モジュールセレクタ信号(Xカウンタ選択用)
          RE_Y
          IN
          アドレスデコーダ モジュールセレクタ信号(Yカウンタ選択用)
          SD 0 to 15
          INOUT
          ISA-Bus 16bit データバス
          IOR
          IN
          ISA-Bus I/Oリード・ストローブ
          IOW
          IN
          ISA-Bus I/Oライト・ストローブ
          RESET
          IN
          ISA-Bus システム・リセット
          CLK
          IN
          ISA-Bus システム・クロック 8MHz デューティ50%
          X_A,X_B
          IN
          ドーターボード Xカウンタ用2相信号入力端子
          Y_A,Y_B
          IN
          ドーターボード Yカウンタ用2相信号入力端子

        6. 超音波センサ信号処理モジュール
          Table.6_2_A_c_5 超音波センサ信号処理モジュールのインターフェース
          信号名
          I/O
          機能
          SD 0 to 15
          OUT
          16bit データバス
          IOR
          IN
          I/Oリード・ストローブ
          IOW
          IN
          I/Oライト・ストローブ
          RESET
          IN
          システム・リセット
          CLK
          IN
          システム・クロック 8MHz デューティ50%
          IRQ5
          OUT
          割り込み要求。オープンコレクタ出力
          U0
          OUT
          送信信号
          U1
          IN
          受信信号
          UA,UB
          OUT
          超音波センサ選択信号
          UTIM
          OUT
          受信タイミング信号

        7. タッチセンサ、白線センサ、デジタルコンパス信号処理モジュール
          Table.6_2_A_c_6 タッチセンサ、白線センサ、デジタルコンパス信号処理モジュールのインターフェース
          信号名
          I/O
          機能
          SD 0 to 15
          OUT
          16bit データバス
          IOR
          IN
          I/Oリード・ストローブ
          IOW
          IN
          I/Oライト・ストローブ
          RESET
          IN
          システム・リセット
          CLK
          IN
          システム・クロック 8MHz デューティ50%
          IRQ6
          OUT
          割り込み要求。オープンコレクタ出力
          TS 0 to 5
          IN
          タッチセンサ信号
          LS 0 to 1
          IN
          白線センサ信号
          DC 0 to 2
          IN
          デジタルコンパス信号

        8. 赤外線センサ信号処理モジュール
          Table.6_2_A_c_7 赤外線センサ信号処理モジュールのインターフェース
          信号名
          I/O
          機能
          SD 0 to 15
          OUT
          16bit データバス
          IOR
          IN
          I/Oリード・ストローブ
          IOW
          IN
          I/Oライト・ストローブ
          RESET
          IN
          システム・リセット
          CLK
          IN
          システム・クロック 8MHz デューティ50%
          IRQ7
          OUT
          割り込み要求。オープンコレクタ出力
          IRS 0 to 2
          IN
          赤外線センサ信号

      4. ソフトウェアビジビリティ
        1. 液晶ディスプレイ制御モジュール
          Table.6_2_A_d_1 液晶ディスプレイ制御モジュールのソフトウェアビジビリティ
          アドレス
          D15
          D14
          D13
          D12
          D11
          D10
          D9
          D8
          D7
          D6
          D5
          D4
          D3
          D2
          D1
          D0
          R/W
          機能説明
          0100H
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          0
          0
          0
          0
          0
          0
          0
          1
          W
          表示画面をクリア後、アドレスカウンタにDD RAMの0番地をセットする。
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          0
          0
          0
          0
          0
          0
          1
          *
          W
          アドレスカウンタにDD RAMの0番地をセットする。
          シフトしていた表示も元に戻るが、この時DD RAMの内容は変化しない。
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          0
          0
          0
          0
          0
          1
          I/D
          S
          W
          データ書き込みおよびデータ読み出し時にカーソルの進む方向、
          表示をシフトするかどうかの設定を行う。
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          0
          0
          0
          0
          1
          D
          C
          B
          W
          全表示のON/OFF(D)、カーソルのON/OFF(C)、
          カーソル位置の文字のブリンク(B)をセットする。
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          0
          0
          0
          1
          S/C
          R/L
          *
          *
          W
          DD RAMの内容を変えずカーソルの移動、表示のシフト動作を行う。
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          0
          0
          1
          DL
          N
          F
          *
          *
          W
          インターフェース長(DL)、表示桁数(N)、文字フォント(F)を設定する。
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          0
          1
          Acc
          W
          CG RAMのアドレスをセットする。この後送受するのはDD RAMのデータ。
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          1
          Add
          W
          DD RAMのアドレスをセットする。この後送受するのはDD RAMのデータ。
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          BF
          AC
          R
          内部動作中を示すビジーフラグ(BF)およびアドレスカウンタの内容を読み出す。
          0102H
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          Write Data
          W
          DD RAMまたはCG RAMにデータを書き込む。
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          Read Data
          R
          DD RAMまたはCG RAMにデータを読み出す。

          * I/D ・・・ '1' : インクリメント '0' : デクリメント * S ・・・ '1' : 表示のシフトを行う '0' : 表示のシフトを行わない
          * S/C ・・・ '1' : 表示のシフト '0' : カーソルの移動 * R/L ・・・ '1' : 右シフト
          * DL ・・・ '1' : 8bit '0' : 4bit * N ・・・ '1' : 2行目 '0' : 1行目
          * F ・・・ '1' : 5 x 10ドット '0' : 5 x 7ドット * BF ・・・ '1' : 内部動作中 '0' : インストラクション受付可
          * DD RAM ・・・ 表示データRAM * CG RAM ・・・ キャラクタジェネレータRAM
          * Acc ・・・ CG RAMのアドレス * Add ・・・ DD RAMのアドレス、カーソル番地に対応する
          * AC ・・・ DD RAM、CG RAMの両方に用いるアドレスカウンタ
          * Writeデータ , Readデータ ・・・ 以下の文字コード表を参照

          Table.6_2_A_d_2 文字コード表

        2. モータパワー制御モジュール
          Table.6_2_A_d_3 モータパワー制御モジュールのソフトウェアビジビリティ
          アドレス
          D15
          D14
          D13
          D12
          D11
          D10
          D9
          D8
          D7
          D6
          D5
          D4
          D3
          D2
          D1
          D0
          R/W
          機能説明
          0110H
          * * * * * * * * L26 L25 L24 L23 L22 L21 L20 LD W
          方向データ、速度データから方向信号、PWM信号を生成する。
          * * * * * * * * L26 L25 L24 L23 L22 L21 L20 LD R バッファの内容を送る。(ラッチされているか確認するため)
          0112H
          * * * * * * * * R26 R25 R24 R23 R22 R21 R20 RD W 方向データ、速度データから方向信号、PWM信号を生成する。
          * * * * * * * * R26 R25 R24 R23 R22 R21 R20 RD R
          バッファの内容を送る。(ラッチされているか確認するため)

          * L2X ・・・ 左速度データ * R2X ・・・ 右速度データ
          * LD ・・・ '1' : 左タイヤ正転 '0' : 左タイヤ逆転 * RD ・・・ '1' : 右タイヤ正転 '0' : 右タイヤ逆転

        3. ロータリーエンコーダ制御モジュール
          Table.6_2_A_d_4 ロータリーエンコーダ制御モジュールのソフトウェアビジビリティ
          アドレス
          D15
          D14
          D13
          D12
          D11
          D10
          D9
          D8
          D7
          D6
          D5
          D4
          D3
          D2
          D1
          D0
          R/W
          機能説明
          0120H
          D115
          D114
          D113
          D112
          D111
          D110
          D19
          D18
          D17
          D16
          D15
          D14
          D13
          D12
          D11
          D10
          R
          ロータリーエンコーダのカウント値を読みこむ
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          1
          W
          ロータリーエンコーダ1のカウントデータのリセット
          0122H
          D215
          D214
          D213
          D212
          D211
          D210
          D29
          D28
          D27
          D26
          D25
          D24
          D23
          D22
          D21
          D20
          R
          ロータリーエンコーダのカウント値を読みこむ
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          1
          W
          ロータリーエンコーダ2のカウントデータのリセット

          * D2x,D3x ・・・ ロータリーエンコーダカウント値データ

        4. 超音波センサ信号処理モジュール
          Table.6_2_A_d_5 超音波センサ信号処理モジュールのソフトウェアビジビリティ
          アドレス
          D15
          D14
          D13
          D12
          D11
          D10
          D9
          D8
          D7
          D6
          D5
          D4
          D3
          D2
          D1
          D0
          R/W
          機能説明
          0130H
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          21
          20
          W
          D1,D0で選択したセンサに40μsecの間送信信号を送信する。
          0132H
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          M
          R
          W
          超音波センサモジュールの割り込み信号(IRQ3)のマスク、アンマスク、リセットを行う。

          * M ・・・ '1' : 割り込み信号のマスク '0' : 割り込み信号のアンマスク * R ・・・ '1' : 割り込み信号のリセット

        5. タッチセンサ、白線センサ、デジタルコンパス信号処理モジュール
          Table.6_2_A_d_6 タッチセンサ、白線センサ、デジタルコンパス信号処理モジュールのソフトウェアビジビリティ
          アドレス
          D15
          D14
          D13
          D12
          D11
          D10
          D9
          D8
          D7
          D6
          D5
          D4
          D3
          D2
          D1
          D0
          R/W
          機能説明
          140H
          '0'
          '0'
          TS5
          TS4
          TS3
          TS2
          TS1
          TS0
          '0'
          '0'
          '0'
          LS1
          LS0
          DC2
          DC1
          DC0
          R
          TS*はタッチセンサ、LS*は白線センサ、DC*はデジタルコンパスの状態をそれぞれ示す。
          0142H
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          M
          R
          W
          TLP_Mの割り込み信号(IRQ6)のマスク、アンマスク、リセットを行う。

          * TS*, LS*, DC* ・・・ '1' : ON '0' : OFF * M ・・・ '1' : 割り込み信号のマスク '0' : 割り込み信号のアンマスク
          * R ・・・ '1' : 割り込み信号のリセット

        6. 赤外線信号処理モジュール
          Table.6_2_A_d_7 赤外線信号処理モジュールのソフトウェアビジビリティ
          アドレス
          D15
          D14
          D13
          D12
          D11
          D10
          D9
          D8
          D7
          D6
          D5
          D4
          D3
          D2
          D1
          D0
          R/W
          機能説明
          150H
          '0'
          IRS1
          IRS0
          F
          ID11
          ID10
          ID9
          ID8
          ID7
          ID6
          ID5
          ID4
          ID3
          ID2
          ID1
          ID0
          R
          赤外線センサIRS0の状態を示す。
          ID*は各ポスト特有の信号を示す。
          0152H
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *
          *

          R
          W
          IRS0のリセット、TLD_Mの割り込み信号(IRQ6)のマスク、アンマスク、リセットを行う。

          IRS *・・・'1' : ON '0' : OFF ID * ・・・IRS0の符号データ F : FLAG・・・'1'未読 F : FLAG・・・'0'既読

    2. ドーターボード
      1. 外形

        fig.6_2_B_a_1ドーターボード外形図 (M7形式:db.m7)
        標準MIRSのドーターボードの基板をそのまま使用するが、実装するコネクタの数は赤外線センサ4つ、超音波センサ3つ、タッチセンサ5つに合わせて減らす。よって、製造仕様書などはATLMMIRSのものを参照する。
      2. 詳細ブロック図
        fig.6_2_B_b_1 ドーターボードのブロック図

        各ブロックの詳細
        1. LCDコントラストアドジャスト回路
          ボリウムを用いてLCDボードの液晶ディスプレイのコントラストアドジャストを行う。また、その他の信号を素通りさせることでFPGAボードのジャンパとしての機能を持つ。
        2. パワーオン信号処理回路
          PDボードから送られてくる駆動系電源ON信号を用いてフォトカプラを動作させ、その出力信号をパワーオン信号としてFPGAボードに出力する。
        3. 超音波センサ選択回路
          マルチプレクサの制御信号に超音波センサ選択信号を入れることにより、ATLMIRSの4つの超音波センサとFPGAボードの超音波センサ信号処理モジュールの接続制御を行う。
        4. タッチセンサ入力チャタリング除去回路
          タッチセンサ(マイクロスイッチ)から入力されるスイッチ入力のチャタリング除去を行いタッチセンサ信号としてFPGAボードに出力する。
        5. モータパワーコントロール信号処理回路
          FPGAボードからオープンコレクタ出力として送られてくるMPC信号に抵抗を介すことで、MPCボードのフォトカプラを動作させる

      3. 主用部品
        Table.6_2_B_c_1 MIRS0204ドーターボード主要部品表
        番号 品名 ドキュメント番号/商品名 E/C 数量 単位 備考
        DB_JP1A,B,C ジャンパコネクタ 20pin x 1 E 3
        DB_JP2A,B ジャンパコネクタ 14pin x 1 E 2
        DB_PD 3pin コネクタ MOLEX5046-03A E 1
        DB_LS0 〜 DB_LS1 3pin コネクタ MOLEX5046-03A E 2
        DB_IRS0 〜 DB_IRS1 3pin コネクタ MOLEX5046-03A E 2
        DB_TS0 〜 DB_TS5 3pin コネクタ MOLEX5046-03A E 6
        DB_MPC 5pin コネクタ MOLEX5046-05A E 1
        DB_DC 5pin コネクタ MOLEX5046-05A E 1
        DB_USS0 〜 DB_USS3 5pin コネクタ MOLEX5046-05A E 4


      4. 製造仕様書ツリー
        • ドーターボード基板製造仕様書(MIRSATLM-ELEC-1201)
          • ドーターボード基板組み立て図
            • ドーターボード PWD(基板)
              1. 両面銅箔基板(100x100)(購入品)
              2. CAMデータ
            • IC、抵抗などの部品
            • 改造仕様書
              1. Power DisTRibutor外形改造図
              2. Power DisTRibutor基板パターン切断図
              3. Power DisTRibutor基板布線表
          • ドーターボード基板取扱説明書(MIRSATLM-ELEC-1202)
            • ドーターボード回路図(MIRSATLM-ELEC-1203)
            • ドーターボード基板外形図
            • ドーターボード基板パターン図
          • ドーターボード基板試験仕様書(MIRSATLM-ELEC-1205)
            • ドーターボード回路図(MIRSATLM-ELEC-1203)
            • ドーターボード基板外形図
            • ドーターボード基板パターン図

7.消費電力

エレクトロニクス部:
Model Spec 使用電流
CPUボード AT-461VREP 単一 3.5[A]
フラッシュメモリ PQI/DiskOnMeodule 65[mA]
各ボード
---
不明
合計ピーク時電流

3565+α[mA]
このとき、電源が4[A]であるため、全体として4[A]以下に抑えるように各ボードを作成する。

関連文書