ここでは、TCP/IP で接続されたネットワーク上のコンピュータの 遠隔利用について説明します。
ネットワーク上のコンピュータに login するには、telnet と rlogin の2つのコマンドが用意されています。
いずれも、コマンドの後に、login したいマシンの、ホスト名または IP アドレスをタイプします。
> telnet host 名 [ または、IP アドレス] > rlogin host 名 [ または、IP アドレス]login するためには、接続先のホストに、自分のアカウントが必要です。
telnet では、user 名とパスワードを聞かれますが、rlogin では、user 名は、ローカルホストのユーザと同じだと仮定され、いきなりパスワード を聞いてきます。
また、rlogin の場合は、接続先のホストのアカウントで、~/.rhosts に 接続元のマシン名を登録しておけば、パスワード認証なして、login でき ます。(これは、セキュリティホールになりやすいので、無闇に設定しない こと)
* その計算機を誰が利用しているかは、who コマンドで確認できます。
$ luna, moon, sun のいずれかに、telnet と rlogin で login してみて 下さい。
UNIX の標準ウィンドシステムである、X window の特徴は、すぐれたネット ワーク透過性にあります。
「ネットワーク透過性」とは、リモートホストの X window の全てのアプリ ケーションが、ローカルホストの X window 上に表示できることを指します。 (あまり実用的ではないが逆も可)
このとき、X window アプリケーションを表示させてあげるホストを、X サーバ、表示されせてもらうホストまたはそのアプリケーションを、X クライアントといいます。 したがって通常は、ローカルホストが X サーバ、リモートホストまたは そのアプリケーションが、X クライアントということになります。
X サーバに X クライアントを表示させるためには、次の2つの手続きが 必要です。
例えば、 luna を X クライアントとして許可する場合は、
> xhost lunaというコマンドを打ちます。
例えば、nctd40 を X サーバにする場合は、
> setenv DISPLAY nctd40:0と DISPLAY 環境変数を設定する。(csh, tcsh の場合)
nctd40 の後の、[:0] は必須です。X window システムは、1つ のマシンに複数のディスプレイが付くことを許した設計になって いるため、[:0] はその最初のディスプレイということを意味しま す。(2台目があって、そちらを指定するときは[:1]となる)
* xhost, setenv のホスト名の部分は、IP address でも構いません。
$ 自分以外の nctdxx に login して、そこでの、X のアプリケー ション(kterm, xeyes, xcalc, xclock, mule, xv, netscae 等)をロ ーカルホストのディスプレイ上に表示してみて下さい。