環境設定

UNIX では、それぞれのユーザが独自に自分の環境をカスタマイズすること ができます。通常、ユーザのホームディレクトリのドットファイル("." で はじまるファイル)が、ユーザの環境を定義するファイルです。

* ドットファイルが全て環境設定ファイルというわけではありません。

ディフォルト環境として用意した、環境設定ファイルには、

  .cshrc                              ! csh (Cシェル)の環境設定
  .bashrc, .bash_profile,.bash_logout ! bash (拡張シェル)の環境設定
  .Xdefaults                          ! X のリソースの設定
があります。

これらは、いずれも、そのアプリケーションが実行された際に、初期設定 のファイルとして読み込まれます。

また、シェル環境設定ファイルである、.cshrc は C シェルが実行される 毎に実行されます。C シェルは一つのウィンド毎に一つ起動します。 .cshrc を変更して、それを acvtive なウィンドのシェルに反映させた いときは、

  > source ~/.cshrc
とタイプします。


C シェルの環境設定 (.cshrc)

演習室ではディフォルトで、tcsh (TC シェル)を用いる様になってい ますが、このシェルの環境設定を行っているのが、.cshrc です。

このファイルには、set, setenv, alias のコマンドが記述されています。 これらのコマンドは、それぞれ次の様な文法で書かれています。

      set      シェル変数 = 値
      setenv   環境変数    値
      alias    略語       略語の定義
[シェル変数]

set コマンドで用いられるシェル変数には、

    prompt : 画面上のプロンプトの定義する 
    path   : コマンドの検索ディレクトリ(PATH)の設定
    history: コマンドをいくつまで記憶しておくか
    savehist: ログアウト時にいくつのコマンドを次回ログイン時の
              ために覚えておくか
等があります。

現在定義されているシェル変数は、引数なしで、set を実行すること により確認できます。

[環境変数]

setenv コマンドで使用する、環境変数は、UNIX 上の全てのアプリケーシ ョンに必要な基本的情報を、OSレベルで一度に設定するための変数です。 環境変数の代表的なものには、

    PATH    : コマンド検索パス。シェル変数 path と同じ値に保たれる
    MANPATH : オンラインマニュアルの検索パス
    EDITOR  : 標準に使うエディタ(ディフォルトは vi)
    PAGER   : 標準に使うページャ(ディフォルトは more)
    PRINTER : 標準に使うプリンタ名(ディフォルトは lp)
    HOME    : ホームディレクトリ。シェル変数 home と同じ値に保たれる
    LANG    : 文字コード系
    NNTPSERVER: ニュースサーバ
    POP3SERVER: POP3 サーバ
    SMTPSERVER: SMTP サーバ
などがあります。

現在定義されている環境変数は、引数なしで、setnev を実行すること により確認できます。

[エイリアス]

alias とは、別名という意味で、あるコマンド(またはコマンド列) を別名のコマンドとして定義するための、コマンドです。

例として、"ls -aF" というコマンドを ls というコマンドで実行す るには、

     alias ls ls -aF
または、
     alias ls 'ls -aF'
とすればよい。

alias で定義したコマンドの定義を解除するには、

      > unalias コマンド名
とする。

Last update: June 8, 2000 by ushimaru@ece.numazu-ct.ac.jp