現在、電子制御工学科では、学生一人当たり、500 Mbyte のディスク を割り当てています。このディスクには、クォータ制限を行っており、 500MB を越えて新たなファイルを作成することができないように設定し ています。したがって、この限られたディスク容量を、有効に使うこと が求められています。ディスクを有効に使うためには、
等がポイントです。そのためにも、普段から、ファイルをディレクト リに階層化して整理しておくことが大切です。
- 必要のなくなったファイルやディレクトリは消去する。
- しばらく使わないファイル群は、書庫ファイルにして圧縮しておく。
- core ファイルを残しておかない。
> du -s directory-nameというコマンドを用いると、指定したディレクトリ以下で使用している ファイルの合計の大きさを確認できます。
したがって、自分のディレクトリのディスクの使用量を知るためには、
> du -s ~user-nameとします。表示される数字の単位は、512 byte です。したがって表示 された数字を 2 で割ったものが、Kbyte 単位のだいたいの使用量です。
-k オプションを付けることにより、直接 Kbyte 単位で表示することも 可能です。したがって、
> du -sk ~user-nameとすれば、自分のディレクトリのディスク使用量を、Kbyte 単位で表示 します。
UNIX でのファイルの圧縮形式は、compress または、gzip という コマンドを用います。
compress を用いた場合、ファイルの最後の拡張子は、「.Z」となり、 gizp を用いた場合は、「.gz」となります。
[例] > compress abc.tar ! abc.tar.Z というファイルができる。 > gzip abc.tar ! abc.tar.gz というファイルができる。ls -l で、圧縮前後の大きさを比べてみて下さい。 一般に、ASCII ファイルでは、comprees で 45%、gizp で 40% 程度 に圧縮されます。
上記の様に、UNIX の標準コマンドである compress より GNU コマンド の gzip の圧縮率は高いです。
compress で圧縮されたファイル(拡張子が .Z)
> uncompress xxx.Zgzip で圧縮されたファイル(拡張子が .gz)
> gunzip xxx.gz
ファイルの圧縮を行う場合など、あるディレクトリにあるファイルを 一つのファイルにしてしまって扱うと便利なことが多くあります。 UNIX では、書庫ファイルにするために、tar というコマンドが標準的 に用意されています。書庫ファイルの作成と展開は、tar コマンドの オプションによって区別します。
> tar cvf abc.tar abc ^
> tar xvf abc.tar ^
> tar tvf abc.tar ^
アプリケーションが core dump して終了した場合や、C プログラム をコンパイルに失敗した場合に、core ファイルができます。この ファイルは場合よって、Mbyte 単位の非常に大きなものになります。 core ファイルは、コンパイルエラーの解析などに利用できますが、 通常は利用価値はありません。
したがって、core file ができた場合には、すぐにそれを削除しておき ましょう。
また、~/.cshrc に
limit coredumpsize 0というエントリを加えておけば、core dump した場合でも、core ファ イルは作成されないようになります。