ネットでの人付き合い




 インターネットは巨大な社会です。
 遊び、仕事、なんとなく、様々な理由で世界中の人々が集まってきます。
 そんなインターネットという世界では、どのように振る舞うべきなのでしょうか?


インターネットは誰の物?
 インターネットには管理者がいません。
 プロバイダもホームページのデータを置かせてくれたり、インターネットに接続する手助けをしてくれたりしているだけでネットを管理しているわけではありません。
 逆の事を言えば、誰のものでもないみんなで共有する物という事です。
 そのあたりはよく憶えておいてください。


溢れる価値観
 何度も言っていますが、インターネットには世界中のありとあらゆる人々が集まって来ます。
 国、宗教、言語、性別、その他もろもろ…
 当然みな自分なりの考えという物を持っています。
 中には自分には理解できない、受け入れられない考えの人もいるでしょう。
 もちろんその考えに対して意見する事は構いませんが、それを頭ごなしに否定するのは問題あるでしょう。
 自分の立場で考えてみてください。
 理由も無しに自分の好きな物、大切な物を否定されて我慢できますか?
 どうしても受け入れられないと言うのなら、何もせずに黙殺するのも立派な手段のひとつです。
 (ただし、喧嘩を売った後風向きが悪くなり沈黙するのはただの臆病者です)
 気に入らない所に行ってイライラするぐらいなら面白そうな所を探して楽しんだ方が数倍お得です。


礼に始まり礼に終わる
 ネットでは基本的に匿名の人付き合いです。
 普通相手の正体は分かりません。
 だからといって、分からないなら好き勝手やっていいかと言うとそういう訳ではありません。
 始めのうちは絶対に敬語で書くようにしましょう。
 楽しいお付き合いがしたい、堅苦しいのは嫌だと思う人もいるかもしれませんが、馴れ馴れしい失礼な奴だと思われるよりはいいでしょう。
 こちらは相手を知っていても、相手はこちらを知らないのですから。
 あと、ネット上では現実世界での身分は通用しません。
 自分の方が年上でもちゃんと敬語を使うべきです。
 もちろん親しくなった後なら話は別ですが。
(逆に年上の人にタメ口を使ったりできるようにもなる可能性もある)

 さて、仮にあなたがパソコンの事で疑問を持ったとします。
 幸いパソコンに詳しそうな人のホームページを見つけました。
 でも自分の知りたい情報はありません。
 そこでメールを出して質問をする事にしました。
 ここで注意しなければならない事があります
 まずはきちんと自分の名前、メールアドレスなどを書く事。
 もちろん本名を書く必要はありません、ハンドル(仮名)で構いません。
 次にいきなり質問を書かないで挨拶を書く事。
 『初めまして、あなたのホームーページを見てメールを出しました』
 挨拶とはいってもこの程度でいいです。
(逆に長すぎるとうっとおしい)
 あと、もしあなたが初心者であるならその事をきちんと書いておくべきです。
 あなたのレベルに応じて答えが変わってくる可能性があるからです。
 そうして質問メールができました。
 しかし、必ず答えが帰ってくるとは限りません。
 別に必ず返事を出さなければならないという義務は無いからです。
 もし無視されてしまったら、あきらめて他の人に質問しましょう。
 食い下がっても得る物はありません。

 これはメールだけでは無く掲示板でも同じです。


早くて遅いインターネットの時間
 インターネットの情報伝達速度は早いです。
 一瞬で外国から情報を手に入れたり、リアルタイムで離れた場所の人と話(チャット)をする事もできます。
 書いたメールもあっという間に相手に届きます。
 ならばメールの返事もあっという間に……と初心者は思いがちですが、そんな事はありません。
 メールはメーラーを起動しなければ手元に届きません。
 もしかしたら相手は時々しかメーラーを起動していないかもしれません。
 さらに、届いてもすぐ返事が送られるわけではありません。  書かれている内容を読み、どのように返事を書こうか考える時間があるからです。
 そう、あくまでも早いのは情報の伝達のみ。
 その情報を捌く人間は従来のままだという事を忘れないでください。


甘える初心者は嫌われる
 ネット上級者の中には初心者を快く思っていない人が少なからずいます。
 でも初めはみんな初心者じゃないか。
 上級者は初心者の面倒を見るのがあたりまえなのではないか。  確かにそれは正論です。
 しかし、同じ初心者でもいろいろいまして…

 上級者の人達は何も分からなかった所から、努力して現在のレベルにまで登って来ています。
 つまり彼らは常に向上心を持ち続けている初心者だった訳です。
 最も、そういう人はすぐに中級者、上級者になってしまいますが。
 問題は全く学ぼうとせず、いつまでも初心者で居続ける人。
 酷い物になると、初心者だから仕方無いと自分の失敗を正当化し反省すらしない人もいるのです。
 当然努力してきた上級者達は怒ります。
 こういう一部の人間によって、初心者が嫌がられる存在になってしまうのです。

 プログラムを組んだりネットワークを運営したりといった事は正直言って難しいですが、ネットでの人付き合い、つまりネチケットを学ぶ事ぐらいなら少し注意すればすぐに身に付けられるはずです。

 少し話題はずれますが、ドリームキャストからアクセスしているユーザーも嫌われる傾向があります。
 理由は簡単です。
 彼らは年齢層が低く、その上ネチケットのネの字も知らない人がかなりいるからです。
 とりあえず、ゲーム機メーカーにはそこら辺を考えてもらいたい物です。



 トップページに戻る