ネチケットに関する考察
機械・電気システム工学専攻 鈴木 政和
専攻科に入学するまでは、インターネット、電子メールを使う機会はほとんどなかった。
専攻科に入学して、実際にインターネット、電子メールを使う機会が増えてきたので、ネチケットについて調べてみた。
ネチケット(Netiquette)とは
ネットワーク・エチケット(Network Etiquette)を一語にまとめた造語である。ネチケットはルールではなく、インターネットを利用する人のマナーやエチケットに相当するものである。 規則があることを嫌う人は多いが、ネチケットはマナーに相当するものであり、使用する者は一道徳人として最低限これを守らなければならない。ネチケットの原則は他人に迷惑をかけないことである。
その中でも電子メールのネチケットについて調べてみた。
電子メールのネチケットとして
- 自分がインターネットプロバイダーを通じた個人のインターネットアクセスを持っている場合を除き、電子メールの所有権については雇い主に必ず確認しておくことが必要である。
- 自分が暗号化装置を使っている場合を除き、インターネット上のメールは安全とはいえない。そのために、クレジットカード番号やパスワードなど他人に知られたくない個人情報や非公開情報などは決してメールに含めてはいけない。
- 電子メールでは、絶対にチェーン・メールを送ってはいけない。チェーン・メールはインターネットで禁止されている。もし自分がチェーン・メールを受け取ったならば、所属組織のシステム管理者に連絡すること。チェーン・メールとは、幸福の手紙(不幸の手紙)のように別の人に同じ内容を転送することを要請する内容の手紙のことである。
- 返事をするときには、cc:の宛先に気をつけること。メッセージが1対1のやりとり
になるときには、他人を巻き込み続けてはいけない。
- 1行の長さは、半角65文字未満に制限し、1行の終わりには1つの復帰改行(キャリッジ・リターン)を入れること。
- メールには、メッセージの内容を反映するサブジェクト(題名)ヘッダをつけなけ
ればならない。
- メールが私的なものではないかもしれないのと同様、メールは偽造をされたり、さまざまな程度の異常探知をごまかす操作を受けるかもしれない。メッセージが本物だと思い込む前に、チェックすること。
- 電子メールメッセージを受け取ったとき、メッセージの重要性から判断してそうするのが妥当だと思った場合には、直ちに短い返事を送り、送信者に自分が受け取ったことを伝えること。たとえ後でもっと長い返事を書くつもりでいたとしてもである。
- 自分が送ろうとするメッセージの大きさを知っておくこと。一般的には、50キロバイトよりも大きいファイルを送らないことである。大きなメッセージは、ほかの方法でファイルを転送するか、より小さい部分に分割して別のメールとして送ることが望ましい。
- 頼まれてもいない大量の情報を他人に送ってはいけない。
などがある。これらを参考にして、自分なりに電子メールでのネチケットについてまとめてみた。
電子メールのネチケット(自分なりの解釈)
- 礼儀をわきまえ、相手に不快感を与えないこと。
- 電子メールの暗号化対応が一般的になるまでは、秘密事項(パスワードなど)は書かない。
- メールの編集が終ったら、送る前に一度、宛先(To: Cc:)をチェックする。
- subjectに漢字を使うときは注意する。なぜなら、文字化けして読めなくなることがあるから。
- 一行は60〜70文字(漢字だと30〜35字)程度で改行する。
- 用件がはっきりわかる短いメールを書く。不必要に長いメールは相手に迷惑になる。長いメールの場合、最初に長いメールであることをことわっておくのがよい。
- 「半角カナ」を使わない。多くのメーラは「半角カナ」(1byteカナ/JIS片仮名/JIS X0201 GR)に対応してないので文字化けする。
- 引用は短めにする。
- chain mail(不幸のメール、幸福のメール等)を出さない、転送しない。
- デマを信じない、転送しない。
まとめ
今後、趣味や仕事で電子メールを使う機会が多くなるだろう。しかし、ネチケットを無視したメールを出したどうなるだろうか。それが仲の良い友達同士だったら、どうにでもなる。しかし、仕事の取引先が相手だったらとり返しのつかないことになるだろう。
今回ネチケットについて調べるまでは、ネチケットのことを考えたことはまずなかった。実際にネチケットについて調べてみて思ったことは、ネチケットに関するホームページに書かれていることのほとんどは、初めて聞くようなものばかりだなと思った。だから、今までネチケットに反することをしていたこともあったんだなと思った。またネチケットに関するホームページ、ネチケットに関する情報が数多く存在することに驚いた。今回は電子メールのネチケットについて調べたので、今後メールを書くときはこのことを頭に入れて書くことを心がけたい。また、電子メール以外のネチケットについても考えていきたい。
このレポートを作成するにあたり、ネチケット・ホームページにあるネチケット・ガイドライン(サリー・ハンブリッジ著)(RFC1855)日本語版の一部を引用した。
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