サターン後継機はPCか?

 セガとバンダイが10月に合併する。その両社が力をいれていく、これかの事業は次の2つしかないだろう。
 1つ目はサターンの後継機の開発と普及。
 2つ目はウォールト・ディズニ−に肩を並べるテーマパークの展開である。セガの持つ開発力、技術力にバンダイのキャラクターを融合させる。それを武器に、新たなテーマパークの建設をねらっていく。この2点しかないのではないだろうか。
 サターンの後継機について、面白いことが載っていたので紹介しよう。「サターンの後継機は現在、拠点をアメリカに移し、SOA(セガ・オブ・アメリカ)社長入交(いりまじり)氏の下で開発が行われている。ハードをIBM、基本OSについてはマイクロソフトが担当している。」とGAME JAPANでは報じている。セガはかつてIBMの互換PCを出したこともあり、IBMとも関係は深いそうだ。更に、セガサターンでは、最初はマイクロソフトがサターンのOSを開発していたのだ。結局は、AM2研が開発したけど。そんなことから、これについては、それほど驚くことでもない。
 ウィンドウズ95でほぼPC市場を握ったマイクロソフトは、家庭への普及を目指して、PCゲームに力を注いでいる。ソフトバンクなどの事業である。それほど顕著な例はまだ出ていないと思うけど。そういえば、セガはバーチャをPCにも出してたね。
 そして、セガもPC向けに多くのソフトを開発している。つまり、セガはゲーム専用機がPCに負けてもいいように保険を掛けていたわけだ。しかしこの保険であったPCに近いものが、サターンの後継機のような気もする。
 やはり、普通に後継機を出したのでは、任天堂、ソニーにはまず勝てないだろう。「セガのゲーム機はアーケード専用機」というイメージが変わらない限りは、ファミリー層の人はいつまで経ってもセガのゲーム機を購入しないだろう。
 そんな中で、家庭への普及をねらっていた、IBM、マイクロソフトというPC業界の2台巨頭と意見があったのだろう。それによって、セガのハードには、付加価値がつくわけだし。恐らくは、ノートパソコンのようなものではないかな?TVなどのモニターにつなげばゲームを楽しめ、キーボードをつければ、PCとして十分使える、というようなものになるのではないか?
 もしそうなるとしたら、OS,時期、価格、流通はどうするのだろうか?  OSは、豊富なソフトの活用という点から、Win95であることは確実だろう。ただし、Win95では重たいし、メモリーもかかるので、価格が高くなってしまう。いかにOSを」軽くするかも重要な問題になるだろう。しかし、セガサターン用のネットスケープをたったの300KBで開発したアプリックスが、セガにはついている。もしかしたら、この問題はすんなりと解決されちゃうかもしんない。
 次に価格であるが、やはりゲームをメインにして売るからには、ある程度まで価格を下げなければならない。
 また、これをいつ出せるのか、これも非常に重要な問題だと思う。サターンが1994年11月に発売したので、1998の年末が有力な気がする。そうでなかったら、1999年の年末だろう。
 最後は流通だ。サターンの流通自体がいままでどおうりなのか、それともハピネットを通すのか、それさえもわかっていない。そんな状況で、後継機の流通がわかるはずもない。これについては、これからじっくりと考える段階なのだろう。
 結果が良ければ、家電メーカーも加わるかもしれない。また、PCは比較的PSのユーザーと購入層が近いことからも、セガバンダイ、IBM、マイクロソフトによる強力な対ソニー連合軍ができるかもしれない。他の家電メーカーとソニーは対立しているわけだし。そう考えると、PC対PS、セガ、IBM,マイクロソフト連合軍対ソニーという、新たな戦いが始まるのかもしれない。