セガサターンの出荷発表の真実と嘘


 セガサターンは1996年末で、国内で440万台、米では160万台出荷したと発表した。
 国内440万台出荷したといっても、セガユナイテッドに卸しただけで、小売店に卸したわけではない。実際に小売店へ卸されたのは、350万台くらいといわれている。350万台といっても、これまた実売ではない。でも、仕入れ値が19200円じゃー普通の小売店は扱いたがらないよ。扱えるのは、体力のある大型店くらいだね。んで、その差の分は、問屋の在庫ということだ。
 米においては160万台きちんと出荷されているようだ。ただし、これは売れたのではなくて、売ったのだ。どういうことかというと、セガサターンに、人気ソフトをバンドルしたのだ。バンドルとは、ただでくっつけるということです。セガサターンに、バーチャロン、バーチャファイター、後もう一つのソフトをつけて売ったのです。これなら、売れるってー。しかし、サターンの後に発売されたPSの出荷台数の半分程度です。
 こういったことから、サターンはPSに完全に敗れたということです。はっきり言って、SOA(セガ・オブ・アメリカ)の270億の損失など、セガは壊滅状態です。国内でも、セガサターン単体では、赤字のようですし。
 セガは大変苦しい状況ではありますが、セガには、強力な開発部隊がいるので、これからがんばってほしいですね。