ポケモン成功の秘密を考える
ポケモンについて、おおざっぱな話はしたので、ここではその成功の秘密を考えていきたい。
1996年10月末で150万本を販売したポケモンその秘密とは。
現在ポケモンには、赤、緑、青野3種類がある。(最初に赤と緑が同時に発売され、その後青が発売された。)
では色が違うと何が変わるかというと、モンスターの出現率、出現場所が変わるのである。なーんだと思うなかれ、このゲームではモンスターの交換が重要なため、些細と思うかたもいるかもしれないが、これはきわめて大きな影響を与えるのだ。さらに青バージョンでは、モンスターのデータも違うのだ。これらによって、捕まえにくかったモンスターが捕まえ易くなったり、赤、緑では弱くて活躍しなかったモンスターが、大活躍したりするのだ。しかも、どのバージョン間でもモンスターの交換は可能なので、古いデータと新しいデータが交じり合うことになる。これによって、ポケモンの世界は大きな変化を遂げるのである。赤では弱いはずのモンスターが、実は交換したことによって、強いモンスターになったりしているのだ。だから、通信対戦のときも、油断してはいけないのだ。
しかもポケモンは実に日本人に好まれる要因があるのだ。日本人は限定されたものを集めるということに対して、とても興味を持つ人種なのである。めんこ、シール、ガチャガチャ、他にもいろいろあるだろう。それをケーブルを使って交換させて、集めさせるというアイデアはすばらしいと思った。
現在ポケモン2が制作されている。今年の春頃に発売予定だ。しかも、ポケモンはN64でも開発しているらしい。おそらくN64DD用だと思うが。モデム、コントローラーパックなどを使って、いろいろな通信実験を繰り返しているらしい。いったいどんなものになるのだろう。非常に楽しみだ。
ポケットモンスターは通信ケーブルをつけただけで質的転換をはかり、ゲームの新たなる可能性を開拓した。これには大きな賞賛を与えたい。当初から、任天堂ではN64でいろいろな面白い周辺装置が考えられていた。振動パックしかり、音声認識装置、脳波入力装置など。これらもひょっとしたら、ポケモンのような存在になるかもしれない、いやぜひそうなって欲しいものである。とにかくポケモンはゲームの新たな可能性を見せてくれた。ありがとうポケモン!!