日本は PS、米国は N64 がゲ−ムを牽引する
Business Wire に、市場調査機関 NPD の「アメリカ年末商戦」調査結果を引用した業界概況が出たので、少し紹介しておこう。
金額ベ−スでは、任天堂が全ゲ−ム機を通じた王者に。米ゲ−ム産業の全収入の 44 % を占め、ソニ−の 28 % とセガの 26 % を大きく上回ったそうだ。
Nintendo 64(N 64)は、昨年ト−タル 13 週間(3ヶ月)で 185 万台を実売。次世代ゲ−ム機の中では、シェア 50 % を占拠。(たった3ヶ月で50%のシェアをとるとは、驚異的である。)ソニ−は 34 %、セガに関しては 16 %にとどまっている。N 64 の 185 万台のうち、150 万台を実に 11 週間で売り上げ、ゲ−ム機史上に残る記録となった。米国では、ス−パ− NES(日本のス−パ−ファミコン)が、91 年に発売後 7 ヵ月で、やはり 150 万台を販売したのが過去のレコ−ドだった。ソニ−・PSは、95 年に発売後 14ヵ月で 150 万台を達成している。16 ビット機市場では任天堂が 61 % を占め、携帯機では任天堂のゲ−ムボ−イが 81 % と独占状態だ。
結果、全ゲ−ム・ハ−ドウェア市場の 54 %、ゲ−ム・ソフトウェアの 43 %が、任天堂のものに(金額ベ−ス)。今や、米国ゲ−ム産業は、N64 を中心とする任天堂の独占にちかくなっているわけだ。
日本ではソニ−のPSが、昨年 12 月までに 500 万台を販売。(2年間)ちなみに国内では、任天堂のハード以外が500万台を突破するのは初めてです。おめでとうございます。今年の秋口までは、この勢いが続きそうですね。N64 の185万台出荷(6ヶ月)を大きく引き離しています。とはいえ、PSは24ヶ月で500万台、N64は6ヶ月で185万台なので、一概にPSの勝利とはいえませんが。でも、PSは国内では、大変順調に推移しています。今年の秋以降は,N64が攻勢をかけてきそうですが、N64,PSの両者で盛り上げてほしいですね。ちなみに、PSは6ヶ月で100万台でした。そういうことを見れば、N64はいいペースで売れてはいるのです。しかし、PSの方が今は売れているということなのです。
PSは1996年6月の段階で世界で累計720万台を出荷しました。年末までの間280万台出荷し、累計1000万代の大台を突破しました。日本においては500万台です
対してN64は6ヶ月で400万代を出荷し、日本では185万台、米では215万台だったわけです。
つまり、PSは1年で300万台、N64は半年で185万台であるということで、国内においても、言われているほどには、差がないのです。もちろん、PSの方が売れていることには違いありませんが。
牽引役としては、PSであったと言ってよいでしょう。
いろいろ考えてみると、国内においてはPS、米ではN64が牽引し、世界市場では、任天堂が牽引したということになると思います。これからのゲーム市場は、間違いなくこの2つのゲーム機を中心に展開され、任天堂とソニーの2強時代に突入します。両社にがんばってほしいですね。