このページでは、唸り現象(Beating Phenomenon)の時系列グラフを描いてみた。双方の振動または音の周波数の差は1/100である。ここでは、時間と振幅を無次元化してある。

唸り現象(Beating Phenomenon)とは

極小さい差をもつ二つの振動が互いに干渉し合ったとき、振幅が周期的に変化する現象を唸り現象という。
減衰力が働かない振動系で系の固有振動数と正弦波入力の周波数が一致するとすれば、その振動系は共振(Resonance)する。振動系が共振すると、理論的には振幅が無限に増加していく。しかし、実際の振動系では、このような理論的共振は再現できない。
たとえば、供試体の固有振動数と等しい一定の入力周波数で供試体を加振しても実際には入力周波数が微妙に変化してしまい、理論的共振現象は起こらない。つまり、周波数が微妙にずれてしまうので、唸り現象に近い応答を示す。そのため、唸り現象は実質共振とも言われている。


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