アプレットの概説 |
このページでは、アプレットの制約事項と特別な能力について概説する。 さらに詳しい内容は、アプレットの能力と制約事項を理解するレッス ンに記載する。セキュリティの制約事項
セキュリティ上の理由から、ネットワーク上にロードされるアプレットには以下のよ うな制約事項がある。
- ライブラリのロードやネイティブメソッドの定義はできない。
- アプレットを実行しているホスト上でのファイルの読み書きは通常できない。
- アプレットの発信元であるホスト以外とはネットワーク接続を確立できない。
- アプレットを実行しているホスト上でプログラムを起動することはできない。
- すべてのシステム設定項目を読み取れるわけではない。
- アプレットが起動するウインドウはアプリケーションが起動するウィンドウと外観が異なる。
それぞれのブラウザはアプレットのセキュリティ違反を検査する SecurityManager オブジェクトをもっている。 SecurityManager が違反を検出すると、SecurityException をあげる。アプレットの能力
java.applet パッケージの提供する API は、アプリケーションがもっていないいく つかの能力をアプレットに与える。 たとえば、アプレットは他のプログラムではまだ行えない、サウンドの再生を行うことができる。これ以外にも、アプレットにはできないだろうとユーザが考えているようなことで実際にはできることがある。そのいくつかを以下に示す。
- 発信元のホストに対してネットワーク接続を行える。
- Web ブラウザの中で動作するアプレットは容易に HTML 文書を表示できる 。
- 同じページの他のアプレットのパブリックメソッドを起動できる。
- ローカルファイルシステムから (ユーザの CLASSPATH にあるディレクトリから ) ロードされるアプレットには、ネットワーク上にロードされるアプレットにある制約事項がまったくない。
- ユーザがページを出るとほとんどのアプレットは実行 を停止するが、そうしなくてもかまわない。
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