FreeBSD ハンドブック : アプリケーションのインストール : ports コレクション : FreeBSD ports コレクションの入手 : CD-ROM からコンパイルする
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4.3.1. CD-ROM からコンパイルする

FreeBSD をインストールしたときに, ``Do you want to link the ports collection to your CDROM'' という質問に yes と答えていたら, 初期設定は既に終わっています.

そうでない場合は, FreeBSD CD-ROM がドライブに入っており, /cdrom にマウントされていることを確かめてください. そして次のコマンドを実行すると,

 # mkdir /usr/ports
 # cd /usr/ports
 # ln -s /cdrom/ports/distfiles distfiles

ports の make メカニズムが tarball を見つけることができるようになります. (ports は /usr/ports/distfiles に tarball があることを期待していますので, そこから CD-ROM の tarball ディレクトリにシンボリックリンクを張ったのです.)

さて, データベースディレクトリから gnats プログラムをインストールしようと しているとします. 方法は次のとおりです:-

 # cd /usr/ports
 # mkdir databases
 # cp -R /cdrom/ports/databases/gnats databases
 # cd databases/gnats
 # make install

もしもあなたがまじめなデータベースユーザであって, ports コレクションの中の すべてのデータベースを比較したいと思っているならば, 次のようにしてください.

 # cd /usr/ports
 # cp -R /cdrom/ports/databases .
 # cd databases
 # make install

(cp コマンドの最後のドットはドットそのものであって, もちろんタイプミスでは ありません. Unix でドットは現在自分自身がいるカレントディレクトリを 意味しています.)

ports make メカニズムは, データベースディレクトリのすべての ports を 自動的にコンパイルし, インストールをおこなってくれます.

この方法が気に入らない場合は, まったく違うやり方もあります:-

XFree86 の配布に含まれる lndir(1) コマンドを使用して 「リンクツリー」を作ります. ディスクの空き領域を見つけてディレクトリを作成し, そこにカレントディレクトリを移します. そして CD-ROM 上の ``ports'' ディレクトリのフルパス名を最初の引数とし, . (カレントディレクトリ) を 2 番目の引数として lndir(1) コマンドを実行します. これは例えば以下のようになるでしょう:

	lndir /cdrom/ports .

そして, 作成したリンクツリーの中で ports を構築することで, CD-ROM から 直接 ports を構築することができます.

ライセンスの制限により, いくつかの ports でオリジナルのソースコードを CD-ROM に入れることができなかったものがあることに注意してください. この場合, インターネット経由で ports をコンパイルする の 節を参照してください.


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Updated May 23, 1997