FreeBSD をインストールしたときに, ``Do you want to link the ports collection to your CDROM'' という質問に yes と答えていたら, 初期設定は既に終わっています.
そうでない場合は, FreeBSD CD-ROM がドライブに入っており, /cdrom にマウントされていることを確かめてください. そして次のコマンドを実行すると,
# mkdir /usr/ports # cd /usr/ports # ln -s /cdrom/ports/distfiles distfiles
ports の make メカニズムが tarball を見つけることができるようになります. (ports は /usr/ports/distfiles に tarball があることを期待していますので, そこから CD-ROM の tarball ディレクトリにシンボリックリンクを張ったのです.)
さて, データベースディレクトリから gnats プログラムをインストールしようと しているとします. 方法は次のとおりです:-
# cd /usr/ports # mkdir databases # cp -R /cdrom/ports/databases/gnats databases # cd databases/gnats # make install
もしもあなたがまじめなデータベースユーザであって, ports コレクションの中の すべてのデータベースを比較したいと思っているならば, 次のようにしてください.
# cd /usr/ports # cp -R /cdrom/ports/databases . # cd databases # make install
(cp コマンドの最後のドットはドットそのものであって, もちろんタイプミスでは ありません. Unix でドットは現在自分自身がいるカレントディレクトリを 意味しています.)
ports make メカニズムは, データベースディレクトリのすべての ports を 自動的にコンパイルし, インストールをおこなってくれます.
この方法が気に入らない場合は, まったく違うやり方もあります:-
XFree86 の配布に含まれる lndir(1)
コマンドを使用して
「リンクツリー」を作ります. ディスクの空き領域を見つけてディレクトリを作成し,
そこにカレントディレクトリを移します. そして CD-ROM 上の ``ports''
ディレクトリのフルパス名を最初の引数とし, . (カレントディレクトリ) を
2 番目の引数として lndir(1)
コマンドを実行します.
これは例えば以下のようになるでしょう:
lndir /cdrom/ports .
そして, 作成したリンクツリーの中で ports を構築することで, CD-ROM から 直接 ports を構築することができます.
ライセンスの制限により, いくつかの ports でオリジナルのソースコードを CD-ROM に入れることができなかったものがあることに注意してください. この場合, インターネット経由で ports をコンパイルする の 節を参照してください.