現存のソースコードへの追加または変更は, いくらかトリッキーな仕事で あり, core の FreeBSD 開発の現状にあなたがどれだけ通じているかに大 きく依存します. 「FreeBSD-current」として知られる FreeBSD の特別な 継続的リリースがあります. FreeBSD-current は開発者の積極的な活動の 便宜のために, 色々な方法で利用可能になっています. FreeBSD-current の入手と使用方法についての詳しい情報については 最新の FreeBSD を追いかける を参照してください.
不幸にして古いソースをもとに仕事をすることは, 時々あなたの変更が時
代遅れ, または FreeBSD への簡単な再統合に合わなくなっていることを意
味します. システムの現状に関する議論がおこなわれている FreeBSD アナウンスメーリングリスト
<freebsd-announce@FreeBSD.ORG>
と
FreeBSD-current メーリングリスト
<freebsd-current@FreeBSD.ORG>
へ参加することで, この可能性を最小限にすることができます.
完全な最新のソースを変更のベースにできることが確実になったと仮定し
て, 次のステップは FreeBSD の保守担当者へ送る差分ファイルの生成です.
これは diff(1)
コマンドを使用しておこないますが, 「context
diff」形式が好まれるようです. 例えば:
diff -c oldfile newfile
または
diff -c -r olddir newdir
これで指定されたソースファイルまたはディレクトリ階層に対するコンテ
キスト形式の差分が生成されます. 詳しい説明は diff(1)
のマ
ニュアルページを参照してください.
差分ファイル (patch(1)
コマンドでテストできます) を作った
ら, それらを電子メールのメッセージにバンドルして, 差分ファイルの目
的の簡単な説明と一緒に FreeBSD の技術的な議論のメーリングリスト
<freebsd-hackers@FreeBSD.ORG>
へ送ってください. 誰かが24時間以
内にあなたにコンタクトを取ってくるでしょう. もちろん, あなたの差分
ファイルが興味深いものであると仮定していますが! :-)
あなたの変更が差分ファイル単独でそれ自身を良く表現できない場合は
(例えば, ファイルの追加, 削除または名称変更が必要など), 新たなファ
イルをまとめて出した方が良いでしょう. 差分ファイルと他のファイルの
削除 / 名称変更の指示を tar
ファイルに格納し,
uuencode(1)
プログラムにかけてから FreeBSD の技術的な議論のメーリングリスト
<freebsd-hackers@FreeBSD.ORG>
へ送ってく
ださい. このファイルのバンドル方法に関する詳しい情報については,
tar(1)
と uuencode(1)
のマニュアルページを参照し
てください.
例えばあなたがそれ自身のさらなる配布を管理するコピーライト問題を良
く分かっていないとか, 単に厳しいレビューをおこなっておらず, リリース
する準備ができていないなど, あなたの変更が潜在的に不安定な性質をも
つものである場合, FreeBSD の技術的な議論のメーリングリスト
<freebsd-hackers@FreeBSD.ORG>
よりむしろ FreeBSD コアチーム
<freebsd-core@FreeBSD.ORG>
へ送ってください. コアチームメーリングリスト宛のメールは, 日々の仕
事のほとんどを FreeBSD でおこなっている人たちの, より小さなグルー
プに届きます. このグループもまたとても忙しい ことに注意し
て, hackers への投稿が本当に実際的でない場合に, コアチームの彼らに
メールを送るだけにしてください.
コーディングスタイルに関する情報は man 9 intro
および
man 9 style
を参照してください. コードを提出する前には,
少なくともこの情報を意識しておいてくださるようお願いします.