FreeBSD ハンドブック : 開発の最前線: FreeBSD-current と FreeBSD-stable : 最新のFreeBSDを追いかける : FreeBSD-currentを使う
Previous: FreeBSD-currentに期待してはいけないことは?
Next: FreeBSD の安定状態の持続

16.1.4. FreeBSD-currentを使う

  1. FreeBSD-current メーリングリスト <freebsd-current@FreeBSD.ORG>とFreeBSD CVS commit メッセージメーリングリスト <cvs-all@FreeBSD.ORG>に加わって下さい. これは単に良い考えであるというだけでなく, 必須のことなのです. もしFreeBSD-currentメーリングリストに入っていなければ, 様々な人がシステムの現在の状態について述べているコメントを決して見ることは ありませんし, 従って他の人が既に見つけて解決している多くの問題に戸惑っ てあきらめてしまうでしょう. さらに言うと, 非常に不可欠な情報 (例えば, 「やぁ, みんな! /usr/srcを作り直す前にカーネルの 再構築をやらないといけないよ, さもないととんでもないクラッシュが起きるぜ!」)を見逃してしまうでしょう. cvs-allメーリングリストはそれぞれの変更についてそれに関して起 こり得る情報を見ることが出来ます. これらのメーリングリストに入るには, <majordomo@FreeBSD.ORG>
    subscribe freebsd-current
    subscribe cvs-all
    
    と書いたメールを送って下さい. オプションとして本文に`help'と書けば Majordomo はあなたへ我々がサポ ートする様々なメーリングリストに参加/脱退する方法に関する詳しい ヘルプを送ります.
  2. ftp.FreeBSD.ORGからのソースの入手. 以下の3つの方法で行なうこと が出来ます.
    1. 下に述べられている CTMを用いる. 均一なレートの, 良質の TCP/IP 接続を持っていない人には, これが一番いい方法でしょう.
    2. cvsupこの supfile を用いて使用する. これは2番目に推薦される方法です. なぜなら, cvssupによって一度全体 を入手し, 後は変更されたところだけを入手することが出来るからです. たくさんの人がvsupをcronから起動し, 自動的にソースを最新のもの に保っています.
    3. ftpを使う. FreeBSD-currentのソースツリーは常に ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/FreeBSD-current に公開されています. 我々はまた全体をcompress/tarして入手できる `wu-ftpd' を使ってい ます. 例えば,
                  usr.bin/lex
      
      があったとすると,
                  ftp> cd usr.bin
                  ftp> get lex.tar.Z
      
      とすることにより, ディレクトリ全体(この場合, usr.bin/lex以下全体) をcompressされたtarファイルとして入手することができます.
  3. 以上のことをまとめると, 必要に応じて迅速なアクセスをする必要があり, 接続のバンド幅が問題ではなければcvsupかftpを使いましょう. そうではなければ CTMを使いましょう.
  4. もしソースを, 眺めるだけでなく走らせるために入手しているので あれば, 一部だけ選ぶのではなく, current の全体を手に入れてください. なぜなら, ソースの様々な部分が他の部分の更新に依存しており, 一部のみを コンパイルしようとすると, ほぼ間違いなくトラブルを起こすからです.
  5. current をコンパイルする前に /usr/src にある Makefile をよく読んでください. アップグレードの処理の一部として, 少なくとも一回は最初に `make world' を行なうべきでしょう. FreeBSD-current メーリングリスト <freebsd-current@FreeBSD.ORG>を読めば, 次のリリースへ向けて, 時々必要になる 他のブートストラップの方法に関して常に最新情報を得ることが出来ます.
  6. アクティブになって下さい! もしFreeBSD-currentを走らせているなら 我々はそれに関するコメント, 特に拡張やバグ潰しに関する提案, を欲して います. コードを伴う提案はもっとも歓迎されるものです!


FreeBSD ハンドブック : 開発の最前線: FreeBSD-current と FreeBSD-stable : 最新のFreeBSDを追いかける : FreeBSD-currentを使う
Previous: FreeBSD-currentに期待してはいけないことは?
Next: FreeBSD の安定状態の持続
FreeBSD Home Page
www@freebsd.org
Updated May 23, 1997