FreeBSDのデフォルトのカーネルには, 通常, 二つの SLIPインタフェースが
準備されています (sl0
と sl1
) . これらのインタフェー
スが使用中のカーネルに準備されているかどうかを調べるには,
netstat -i
を実行してください.
netstat -i
の出力例
Name Mtu Network Address Ipkts Ierrs Opkts Oerrs Coll
ed0 1500 <Link>0.0.c0.2c.5f.4a 291311 0 174209 0 133
ed0 1500 138.247.224 ivory 291311 0 174209 0 133
lo0 65535 <Link> 79 0 79 0 0
lo0 65535 loop localhost 79 0 79 0 0
sl0* 296 <Link> 0 0 0 0 0
sl1* 296 <Link> 0 0 0 0 0
netstat -i
の出力に sl0
と sl1
のインタフェー
スが含まれているということから, カーネルには二つの SLIPインタフェー
スが組み込まれているということを示しています. (sl0
と
sl1
に付いたアスタリスクは, netstat -i
の実行時点で
はインタフェースがダウンしていることを表しています. )
なお, パケットのフォワード機能はFreeBSDのデフォルトのカーネルでは設定
されていません (すなわちルータとしては動作しない) . もしインターネット
接続ホストについての RFC要件 ( RFC 1009 [Requirements for
Internet Gateways], 1122 [Requirements for Internet Hosts --
Communication Layers], and perhaps 1127 [A Perspective on
the Host Requirements RFCs] ) に準拠して, FreeBSDによる SLIPサー
バをルータとして動作させたいときには, /etc/sysconfig
ファイル
の gateway 変数を YES
としてください. もし古いシステ
ムのために /etc/sysconfig
ファイルがないときには, 次のコマン
ドを /etc/rc.local
へ追加してください.
sysctl -w net.inet.ip.forwarding = 1
この新しい設定を有効とするには, リブートする必要があります.
デフォルトのカーネルコンフィグレーションファイル
(/sys/i386/conf/GENERIC
) の最後の部分に, 次のような行がありま
す.
pseudo-device sl 2
この行によって, 使用可能な SLIPデバイスの総数が決まります. すなわち, 行 末の数値が, 同時に動作可能な SLIP接続の最大数となります.
カーネルの再構築については, FreeBSDカー ネルのコンフィグレーション を参照ください.