赤外線センサ信号処理ボード説明を示す。
- 1 機能概要
- このボードは、赤外線センサボードから送られてきた一発パルスを
74LS123 を用いて引き延ばすことにより、連続受光時には常に H
レベルの信号を IOsub ボードに送るための基板である。2つの赤外
線センサボードからの信号を処理することができる。
- 2 回路構成
- 回路図
- 3 信号処理
- IOsub ボードでは、あるクロックタイミングと次のクロックタイミ
ングでの赤外線センサ信号の状態とを比較し、状態が変化していたと
きに割込み信号が発生させ、その動作を切り替えている。
- したがって、赤外線受光時に一発パルスをそのまま IOsub ボードへ
渡してしまうと、連続的に赤外線を受光している状態でも、300[μs]
毎に割り込みが発生し、動作の切り替えを行うことになってしまう。
- そこで、74LS123 により、一発パルスを引き伸ばし、連続受光時には
定常的に H レベルの信号になるように変換した上で、IOsub ボードに
信号を渡す。
- 74LS123 はトリガパルスを入力することにより、抵抗とコンデンサ
(回路図中の R4+R5 と C2 の組みおよび R1+R2 と C3 の組み) で
設定されたパルス幅(twQ)を出力する。
twQ は、0.35 x RC で与えられ、この回路では、
twQ = 0.35 x 259 [kΩ] x 8200 [pF] = 743.3 [μs]
となる。
- このボードでは、下図のように、一発パルスをトリガパルスとして利用し、
次の一発パルスが再トリガパルスとなり、結果として連続受光時には一発
パルスがつながって、連続した "H" レベルの信号を得る。
- 4 インターフェイス仕様をここに示す。
CN1(I/O Subボードへ)
No. | ピン名称 | 方向 | 内容 | 備考 |
1 | GND | - | | |
2 | Si+1 | OUT | 赤外線受光信号CN3出力 | 変調後 |
3 | Vcc | IN | | |
4 | Si | OUT | 赤外線受光信号CN2出力 | 変調後 |
CN2,3(赤外線センサへ)
No. | ピン名称 | 方向 | 内容 | 備考 |
1 | Vo | IN | 赤外線受光信号 | 変調前 |
2 | GND | - | | |
3 | Vcc | OUT | | |
- 以下に各ピンの対応番号について示す。
|
|
|