沼津高専 電子制御工学科
赤外線センサ信号処理ボード取扱い説明書
MIRSDBMD-SBRD-0606
改訂記録
版数 作成日 作成者 承認 改訂内容
A01 1999.7.13 牛丸 初版
A02 1999.7.14 牛丸 インターフェイス仕様の追加
赤外線センサ信号処理ボード説明を示す。

1 機能概要

このボードは、赤外線センサボードから送られてきた一発パルスを 74LS123 を用いて引き延ばすことにより、連続受光時には常に H レベルの信号を IOsub ボードに送るための基板である。2つの赤外 線センサボードからの信号を処理することができる。

2 回路構成

回路図


3 信号処理

IOsub ボードでは、あるクロックタイミングと次のクロックタイミ ングでの赤外線センサ信号の状態とを比較し、状態が変化していたと きに割込み信号が発生させ、その動作を切り替えている。

したがって、赤外線受光時に一発パルスをそのまま IOsub ボードへ 渡してしまうと、連続的に赤外線を受光している状態でも、300[μs] 毎に割り込みが発生し、動作の切り替えを行うことになってしまう。

そこで、74LS123 により、一発パルスを引き伸ばし、連続受光時には 定常的に H レベルの信号になるように変換した上で、IOsub ボードに 信号を渡す。

74LS123 はトリガパルスを入力することにより、抵抗とコンデンサ (回路図中の R4+R5 と C2 の組みおよび R1+R2 と C3 の組み) で 設定されたパルス幅(twQ)を出力する。 twQ は、0.35 x RC で与えられ、この回路では、 twQ = 0.35 x 259 [kΩ] x 8200 [pF] = 743.3 [μs] となる。

このボードでは、下図のように、一発パルスをトリガパルスとして利用し、 次の一発パルスが再トリガパルスとなり、結果として連続受光時には一発 パルスがつながって、連続した "H" レベルの信号を得る。


4 インターフェイス仕様をここに示す。

CN1(I/O Subボードへ)
No.ピン名称方向内容備考
1GND-  
2Si+1OUT赤外線受光信号CN3出力変調後
3VccIN  
4SiOUT赤外線受光信号CN2出力変調後

CN2,3(赤外線センサへ)
No.ピン名称方向内容備考
1VoIN赤外線受光信号変調前
2GND-  
3VccOUT  

以下に各ピンの対応番号について示す。