目次

1. はじめに
2. 主用寸法・重量
3. 外形
   1. 外形
   2. 部品名・構成ツリー
4. 外観
   1. ISAボードの固定法
   2. 固定範囲
5. 構成
6. 改善余地

本ドキュメントは、MIRSATLMにおけるISAラックの設計を述べる。

2.主要寸法・重量

ISラックの寸法・重量を示す。


○　１７５×１６０×１２４　　（縦×横×高さ）　　（ｍｍ）

○　重量は大体　1Kg弱

1.外形

図１に全体図を示す。外形はＩＳＡボードを使うため以前使用していたVMEラックとは異なり、サイズ、仕様ともに大幅に変わっている。







図１　ISAラック全体図 （頭脳WinCAD）






2.部品名

図２に各部品の名称を示す。






図2.　ISAラック部品名 （頭脳WinCAD）


3.ISAラック構成ツリー



以下にISAラックの構成をツリーとして示す。




MIRSATLM製造仕様書									数量
|-	MIRSATLM　ISAラック								1
|	|-	ISAラック上部アルミ板							1
|	|-	ISAラック下部アルミ板							1
|	|-	ISAバス固定部							2
|	|-	ボード固定用支柱							2
|	|-	ボード固定部							4
|	|-	ボード固定クッション							4
|	|-	M4×8　なべ小ネジ							24
|	|-	M4　スプリングワッシャ							24
|	L	M4　ナット							24
L	MIRSATLM　ISAラック取扱説明書								1

4.外観

図２にISAバスを実装させた状態の図を示す。


図２．MIRSATLM　ISAバス実装図 （頭脳WinCAD）

　図3のようにＩＳＡバスを横に取りつける。以前のラックは後ろについていたが、今回はＩＳＡバス、各種ボードの大きさを考えると、以前よりも大きくなってしまうのでこの方法を選んだ。下に取りつける方法も考えられたが、縦に細長くなってしまうため、却下した。
ＩＳＡバスを横につけたことで、各種ボード（ＣＰＵボード、ＦＰＧＡボード等）を横から挿しこむことになる。重力の影響で固定部が心配されるが、サイドから押し付け、また接触点をクッションにすることでブレとともに解消した。




1. ISAボードの固定方法について


●　図3のように、MIRS正面に対してボードを横からに挿しこむようになっている。
　　これは、以前よりも各種ボード（ＣＰＵボード、ＦＰＧＡボード等）が大きくなり、それぞれ大きさも異なるため、ボード自体をスライドさせることができなくなったからである。

●　ISAボードは各種ボードそれぞれ大きさが異なるため、固定させる寸法を明確にできない。
　　そのため、固定部をスライドさせる方法をとり、大きさの異なるボードに対応できる設計になっている。 　　　　

２. 固定範囲
スライド範囲はおよそ２ｃｍ。さらに、部品番号�Dのボード固定部を取りかえることによりスライド範囲を広げることもできる。ただし、取替え用の部品は作っていない。



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５.構成

ISAラックは、ラック上部、下部、ISAバス固定部、ボード固定用支柱、ボード固定クッションの５つの部品からなっている。
それぞれの部品についての詳細は、以下のリンク先参照。



MIRSATLM製造仕様書
L	MIRSATLM　ISAラック(MIRSATLM-ASBY-1000)								1
	|-	ISAラック上部アルミ板 (MIRSATLM-ASBY-1002)
	|-	ISAラック下部アルミ板 (MIRSATLM-ASBY-1004)
	|-	ISAバス固定部 (MIRSATLM-ASBY-1003)
	|-	ボード固定用支柱 (MIRSATLM-ASBY-1001)
	|-	ボード固定部 (MIRSATLM-ASBY-1005)
	L	ボード固定クッション(MIRSATLM-ASBY-1006)

６.変更点・改善余地

〇　ＩＳＡバスを取りつける穴の位置が合わず、本来Ｍ４のなべネジ使っているところをＭ３のなべネジに変更。

〇　注文した部品の完成精度があまりよくないため、曲げているの部分での誤差が大きい。

〇　この設計では、精度を出すために費用がかかりすぎる。よって、様々なアングルを組み合わせて設計したほうが高精度となる。例えば、アルミ版を曲げるのではなく、アルミ版をＬ字で止める。